バスで房総半島の南端を巡る(2011年1月2日)   

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2018/05/24

バスで房総半島の南端を巡る(2011年1月2日)

夜中、寒さで目を覚まし何だか目が冴えてしまって一時間半程眠れなかった。外から雨のような、しとしとと音がしたのでテントのファスナーを開けて外を見ると星が出ている。はてと思って、身を乗り出して外を見ると木の葉が風に揺れてカサカサ音をたてている。なんだ勘違いか。

そして朝、七時前に外がほんのり明るくなっているのに気づき、昨夜買った弁当とおにぎりを食べて起きようとするが、寒くて寝袋から出られない。まどろんで目を覚まし、再びまどろんで目を覚ましたら、もう八時半だった。

公園にて
公園にて

太陽は完全に上り暖かくなっていたので、今度はすんなり起床。太陽の力は偉大だ。怖い闇を追い払い、凍てつく寒さを和らげる。昔の人が太陽を神として信仰したことに納得する。

荷物を片付け駅へ。自転車、テント、銀マットを留守番させてJRバスで安房白浜へ向かう。発車時に安房神社近辺で渋滞のため一時間程度到着が遅れるかもしれないとアナウンスがあったがスムーズに走りほぼ定刻に終点へ着いた。

安房白浜バスターミナル
安房白浜バスターミナル

安房白浜バス停では日東バスの千倉方面バスに乗り換えができる。ただ、今日はフラワーロード経由で館山駅まで戻ろうと思っていたので、来た道を歩いて戻り房総最南端の野島崎灯台へ向かった。

灯台に着くまでにホテルや何軒もの土産物屋の前を通る。いかにも観光地な趣だ。

野島崎灯台
野島崎灯台

青い空に白い灯台が映える。真下まで行ったが上るまでもなく満足した。次は根本海岸までバスで行く。バス停を探すが野島崎灯台バス停はあるのだが、バスの来る野島崎灯台入口バス停が見つからない。

土産物屋の品の良さそうなおばあさんに場所を聞くと、坂を上ったところにあるとのこと。残り時間わずか五分、礼を言って走る。数百メートル緩い上り坂を進んで無事発見。バスはすぐに来た。危なかった。

なんとかバスに間に合った
なんとかバスに間に合った

そしてバス。次は根本海岸というアナウンスが流れたので降車ボタンを押す。止まるかと思ったが次はフラワーパークとアナウンスが流れ、更に次は…とアナウンスが流れたのでさすがにおかしいと思って『すいません根本海岸で降りるとボタンを押したのだが』と大声で伝えるとそこでバスが停車し歩いて戻ることに。運転手は平謝りだった。普段は安房白浜から乗って根本海岸で降りる人がいないから油断していたのだろうか?

一〇分程で根本海岸に戻る。岩場に打ちつけ弾ける荒波とサーファーが波乗りする砂浜が印象的な所だった。

根元海岸にて
根元海岸にて。岩に打ち付ける荒波

一時間半滞在しフラワーパークまで歩き洲崎灯台の近くを通るバスに乗る。このバスが最初から最後まで乗客が私一人だった。こういう状況だとバス会社も儲からない→バスの本数が減る→不便になってますます乗客が減るという、負のスパイラルに陥るんじゃないかと余計なお世話ながら心配した。

ガラガラのバス車内
ガラガラのバス車内

洲崎灯台は野島崎灯台と白い外観は似ているが、周りは駐車場と一軒店があるだけで閑散としていた。

洲崎灯台
洲崎灯台

灯台の下からぼんやりと富士山が見える!立て札によると富士山が見えたらその日の運勢は大吉らしい。ちなみに伊豆大島が見えたら中吉。日没の一時間前に来て夕日を眺めるのがおすすめとも書いてあった。

この先は崖です
この先は崖です

再びバスに乗り館山駅へ。今度は車内が賑わっていてさっきのは杞憂だったかななんて。予定より早く回れたので館山駅で特急指定席の予約を一本前の特急に変更。出発まで五〇分。もう一五時過ぎと、昼には遅いが腹が減ったので駅の近くで店を探すが見つからない。出発一五分前にようやく見つかったが時間がないので結局昼食なし。

空席の多い新宿さざなみ四号は定時に館山駅を発車。夕日を左に見て走り、辺りが暗くなって私の降りる津田沼駅に到着する。そして旅人を残し新宿へ走り去った。

旅人を残して走り去るさざなみ4号
旅人を残して走り去るさざなみ四号

さあ、家に帰るか。

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