ニズワからサラーラへバス移動

Farqのバス停

昨日マスカットから乗ってきたサラーラ行きバスが停車したバス停に八時半にやってきた。バスはニズワスーク周辺からではなく少し離れたFarq(ファラク)から出発するので注意が必要だ。

昨日下車時に運転手に聞いたら九時半と二〇時にバスが来るらしい。バス停には時刻表がなく、インターネットに時刻表がアップされているが最新ではなさそうなのでいつバスが走っているかわからない旅人泣かせの国だ。

バス停から枯れ川方面へ少し歩くとATMがあるので追加で現金を入手できる。

バス停のすぐ近くに国営バス会社のオフィスがあったのでバスの時間やチケットを買えるか聞いたら顔を出した黒い格好の女性に離れたところにある別のオフィスに行けと言われた。バス停の近くにあるオフィスでバスのことをなにも把握してないってオフィスの配置間違ってるだろ。


サラーラまで移動するのに利用したバス

やってくるバスを眺めていると上下デニムの浅黒い若い男が声をかけてきてどうやら九時にサラーラ行きバスが来るそうで客引きをしているそうだ。国営バス会社が到着したのは九時半だったから少し早めに出発できそうだとそのバスに乗ることに。

九時前にガンメタルの車体に汚れた白色でGULF LINE TRANSPORTと書かれたくたびれたバスがやってきた。サラーラまでは六リアル。車内で支払い手書きのチケットを受け取る。エアコンは稼働しているが内装も古く設備面だと国営バス会社には劣るな。丁度ここで休憩のようで結局出発したのは九時四〇分だった。


途中のバス停

少し進むと山が見えなくなり岩混じりの白に近い茶色の砂漠が続く。時折背の低い木や草も見かけるが地平線まで砂漠が続くだけだ。アスファルトで綺麗に舗装された道もほぼ直線で単調な移動だ。砂漠の中にも小さい集落は幾つかあるようで何カ所かで乗客が降りていった。

一四時前にHaimaに到着し三〇分休憩。ここにはレストランの他、スーパーやガソリンスタンドがあり小さいが町のようだ。出発時に人数が揃わないのか運転手がクラクションを何度も鳴らしていた。


休憩地点のMarmulにて。太陽がだいぶ傾いてきた

代わり映えのしない景色の中を走ること二時間半、次の休憩地点Marmulに到着する。地図を見て気付いたが最短ルートではなく少し遠回りのルートを進んでいるようだ。太陽が赤く染まり始めた一八時前に出発する。

一八時を過ぎると日が沈み地平線が赤黒く染まって一八時四〇分過ぎには残照がなくなった。街灯はないが中央と路肩の線に数メートル感覚で反射材が埋め込まれていてヘッドライトに照らされてキラキラ光っている。

一九時半から一五分Thamaritで最後の休憩。ここからサラーラまでは片側二車線で街灯の灯る良い道を進む。検問所が一ヶ所ありその手前から抜けた先まで何故か全車ノロノロ運転。遠くに広い町の光が見えたらサラーラはもうすぐだ。


サラーラに入り、二〇時半過ぎにバス会社のオフィス前に停車する

町に入ってバス会社のオフィスでバスは停車する。時間は二〇時半過ぎ。Farqのバス停を出てから約一一時間の旅だった。

私の乗ってきた Gulf Line Transportation はmaps.meにオフィスの記載があるGulf Transport Company (GTC) とは別会社。事務所はGTCのオフィスから北に二本進んだ左側の角にある。