ラワグ(ラオアグ)からパオアイのサンアウグスティン教会へ   

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2019/02/09

ラワグ(ラオアグ)からパオアイのサンアウグスティン教会へ

日本語某有名ガイドブックに書かれているパオアイ行きジプニーの発着場の場所へ行くと、バス会社の敷地でジプニーはいない。バス会社の職員にパオアイ行きのジプニーについて聞くと州庁舎の裏に発着場があるそうだ。

右のピンが州庁舎。左のピンの場所にジプニー乗り場がある
右のピンが州庁舎。左のピンの場所にジプニー乗り場がある

聞いた場所にはジプニーが何台も停車している。パオアイ行きはすぐに見つかったがちょうど満車になり出発するところだった。

パオアイ行のジプニー乗り場
パオアイ行のジプニー乗り場

パオアイまでは三四ペソ。乗車してすぐにおっちゃんが集金に来る。停車しているので風は通らず暑苦しい。一〇分程待つと乗客が詰め込まれ満席になって発車する。パオアイ行きはバタックを経由するのでビガンから来た道をそのまま戻り、少し進むと渋滞にはまる。バタックでほとんどの人が降りてパオアイまで行くのはほんの数名。パオアイに入るとすぐに大きな建物が見えるのでそれが目当ての教会だ。

ジプニーを降りて数十メートル歩くと敷地の入口があるので奥に進むと祭壇近くの裏口から入れる。

トタン屋根を前面に出した斬新な世界遺産
トタン屋根を隠そうとせず前面に出した斬新な世界遺産

まず驚くのは木と一部鉄骨を組んで支えているむき出しのトタン屋根。世界遺産というのに大胆にトタン屋根をアピールするとは驚きだ。一部光が漏れているので雨漏り間違いなし。

教会内部に置かれているキリスト像
教会内部に置かれているキリスト像

左右の壁と柱はスペイン時代のものだろう。漆喰が所々痛んで時間の経過を感じさせる。内部は広く横長の木製のベンチシートが並んでいて詰め込めば四百人ほどは余裕で入れそうだ。壁には小さな聖像が配置され虚ろに視線を上に向けている。釣り鐘型の窓には色ガラスがはめ込まれていて外からの光を取り込み輝いている。正面の祭壇の上にはエンジ色の布が垂らされていて祭壇の上部を隠している。金色で縁取られた祭壇の高さは五、六メートルほどで飾りも最低限でシンプルなものだ。

パオアイのサンアウグスティン教会を正面から
パオアイのサンアウグスティン教会を正面から

正面入口から出ると教会の隣に灰色の石積みの塔が建ち、教会の正面には花や太陽など彫刻が残っている。左右の壁には強度補強のためか腕のように出っ張りが幾つも並んで張り出している。外壁はコケや草が生えて味わいがある。正面は芝生の広場になっていてよく手入れされているようだ。

ジプニーの内部
ジプニーの内部

教会の中を通ってジプニーを降りた場所へ戻る。バタック方面へ一〇〇メートルほど歩くと左側にジプニーが数台停車しているのでここからバタック経由のラワグ行きに乗れる。バタックまでは一〇ペソ。ジプニーは後ろの入口から入ってすぐの座席が待っている間も風が来て涼しい。バタックは二〇世紀後半に君臨した独裁者マルコスの実家があり博物館になっていた。亡命先のハワイで亡くなった後、数年後に帰国を許され霊廟に安置されているそうだ。

もし、ビガンからパオアイへ行く場合はラワグ行のバスに乗り、途中のバタックで下車してパオアイ行のジプニーに乗り継ぐと良い。

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