春まであと少しの函館へ(2018年4月)   

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2018/05/22

春まであと少しの函館へ(2018年4月)

スリランカを四年前に訪問した際に獲得したJALの六〇〇〇マイルが有効期限に近づいたため、何かに使えないかと調べていたら、ちょうど六〇〇〇マイルで往復の航空券が入手可能な『どこかにマイル』を発見。通常の特典航空券と比べて消費マイル数が少ないので手持ちのマイルで使えるぜと、早速申し込み。

申し込み時に四箇所の候補地が表示され、気に入ったら手続きを進め、気に入らなかったら一旦キャンセルしてもう一度申し込み画面に進むと違う候補地が表示されてくる。何回か候補地を再表示させ、北海道と九州の都市が表示された状態で申し込み。どこに行くか数日後に確定するとメールが届き、Webサイトから確認できる。行き先は函館。最初からメールに書いてくれればいいのにもったいぶるなぁ。

そして当日。朝七時五〇分に羽田出発だったので早朝に起きて、電車で羽田へ。いつもANAを利用しているのでJALが主に利用する第一ビルを使うのを初めて。浜松町のモノレール駅のディスプレイにANAのようにどの荷物検査場から近いか表示がない。到着してみると行き先に応じてウイングが別れていて、中国地方以西は南ウイング、近畿地方以東は北ウイングになっていた。

函館行の搭乗口
函館行の搭乗口

JALの国内線は初めて乗るため、ステータスが無いのでラウンジが使えない。それならカードラウンジだと閃いたがカードラウンジに入れるクレジットカードを持ってきていないと気づく。仕方ないので搭乗口で座って待ってた。

飛行機はB767。搭乗率は半分程度。窓側席で隣は空席。楽な移動だった。JALは機内で無料WIFIが使えるので函館の観光名所を調査。五稜郭、ベイエリア、元町あたりを抑えておけばいいかな。

羽田空港を北へ向け飛び立つ
羽田空港を北へ向け飛び立つ

函館空港までは思っていたよりも早く、一時間強で到着する。天気は曇り。東京と比べると気温が低いが長袖Tシャツにフリース、ウインドブレーカーを着ていたので寒さは感じず。

制限エリアを抜け、インフォメーションの近くのディスプレイに直近に出発するバスの時間が表示されている。シャトルバスの出発が早いようだったが急がないので少し安い市バスで函館駅へ向かうことに。駅行きの前に五稜郭行きバスが来たがこのバスに乗る人が意外と多い。荷物置いてから観光すりゃいいのに。それとも宿が途中にあるのか。

空港から駅までは約四〇分。駅の近くに宿があったのだがチェックインが一四時からで荷物も軽かったのでそのまま散策を始める。

朝市のカニ。うまそう。
朝市のカニ。うまそう

まずは朝市へ。昔は小さい店が立ち並んでいた記憶があるが、一部大きな建物ができてその中で食堂や店が営業するようになっていた。ただ、記憶通りに店先にカニ、イカ、ホタテ、魚などの海産物をずらりと並べた昔ながらの商店も残っていて、何か買ってかないのと声をかけてくる。

時間が遅いからなのかあまり賑わっておらず、歩いている観光客は日本語以外の言葉を話している。店のおばちゃんが接客ができないからだろう『日本人はいないのー』とぼやいていた。

朝市の食堂はかなり高い。安くて千数百円から。何種類も載せると五〇〇〇円に近い値段になる丼物もある。友人に海産物のうまい居酒屋に連れて行ってもらえることになっていたので無理に食わなくていいやと素通り。

蔦のように木が絡まるレンガ造りの建物
蔦のように木が絡まるレンガ造りの建物

南下して元々倉庫だったレンガ造りの建物群があるベイエリアへ。倉庫の壁面には木が根を張り巡らせるように伸びていて歴史を感じる。倉庫の中はショッピングセンターのようになっていてちょっとしたオシャレスポットっぽい。場違いだなと思って早足で通り抜けてしまった。

レンガ倉庫群の近くに道南ローカルのハンバーガーチェーン、ラッキーピエロの店舗がある。ベイエリアには二店舗あるが広い方へ。ハンバーガーショップと言いつつもカレーや焼きそば、ピザなど何を目指しているかわからない品揃え。

ラッキーピエロ店内
ラッキーピエロ店内

最初だからと人気ナンバーワンのチャイニーズチキンバーガーを注文。レタスと甘だれで味付けされた唐揚げがバンズに挟まれている。唐揚げはタレとあってうまい。ただバンズがパサパサしていた。バンズが良くなればもっとうまいと思うんだけど。

ベイエリアに隣接した元町方面へ。重要文化財に指定されている太刀川家住宅店舗は小洒落たコーヒーショップになっていたので入るのを止めた。坂を登って薄い青が基調で窓枠などワンポイントにクリーム色の配色の旧函館区公会堂へ。

入場休憩がてら入口入ってすぐの大広間で上映されていたこの建物の歴史を紹介するDVDを見ていた。さっくり終わるのかと思っていたら結構長く見る羽目に。

旧函館区公会堂のバルコニーからの眺望
旧函館区公会堂のバルコニーからの眺望

後を明治時代っぽい衣装を着た人たちが通り過ぎて行く。ここでは二〇分一〇〇〇円と安価な貸衣装サービスがあって結構人気のようだ。旧公会堂の二階にあるバルコニーから見る景色はお勧めとミシュランガイドに書かれているそうだがどんよりと曇った空のせいかあまり印象に残るものではなかった。

旧公会堂内の土産物屋には大小様々なマトリョーシカが売られている。土地柄ロシアとの関係も深いのだろう。

CMや映画のロケ地として使われた八幡坂を通り過ぎ、教会エリアへ。階段を上って薄い緑色の尖り屋根が印象的なハリストス正教会へ。売店のおばさんに入場料を払うと白黒印刷された案内をもらえる。正教会なので偶像はなくイコンが置かれている。正面の祭壇にはいくつも宗教画が描かれていて絵ごとに日本語で何の絵か書いてある。わかりやすいけど珍しいな。

函館ハリストス正教会の入口
函館ハリストス正教会の入口

近くにある屋根の立派な東本願寺函館別院に到着すると雨がパラパラ降ってきた。函館山に歩いて上ろうとロープウェイ乗場よりも先に進んだところで雨の中上るのは嫌だと戻ることに。寝不足だから宿で休もうと駅近くにあるホテルまで歩いて戻る。

今夜の宿はアクアガーデンホテル。朝市まで歩いて数分、駅も近いがベイエリア、元町までは歩いて一五分?二〇分程度。B館のシングルルームで一泊約二八〇〇円。部屋は狭く、古ぼけていたが寝るだけなら十分だ。

夕方に友人と待ち合わせをしていたので宿で二時間ほど休憩。車で迎えに来てもらって海鮮居酒屋へ。生牡蠣、イカやホヤなどの刺身、ホッケの焼き物などの海産物を堪能。東京で食うよりも質が高いのが嬉しい。車で送ってもらって二一時過ぎだったが酒が入って眠くなったのでそのまま眠ってしまった。

早寝したのに翌朝動き始めたのは九時過ぎ。いやはや寝すぎた。中国人観光客で賑わう朝市をさっと通り抜け海沿いを歩いてベイエリアへ向かう。

大きなやきとり弁当の箱のオブジェが掲げられているハセガワストア
大きなやきとり弁当の箱のオブジェが掲げられているハセガワストア

目的地はハセガワストア。ハセガワストアは函館のご当地グルメとして有名なやきとり弁当を販売している地場のコンビニだ。やきとりと言いつつも豚肉を使っているのは訳がわからないが、道南では豚のことを鳥と言うらしい。

正面に大きなやきとり弁当の箱オブジェが飾られている店に入るとイートインスペースと従業員しか入れない大きな調理場スペースがあり、壁にはやきとり弁当に関する薀蓄が書かれた紙などが貼られている。カウンターに注文用紙があるのでそれに注文内容を記載してレジに持っていき、金を払うと紙の番号札がもらえる。できあがると番号が呼ばれるので番号札と交換して弁当をゲット。

ハセガワストア店内
ハセガワストア店内

箱には大きく豚の絵が描かれている。蓋を開けるとご飯の上に海苔が敷いてありその上に串焼きが何本か載っている。今回タレで頼んだがこのタレがなかなかの味。途中まで串を持ちながら食べていたが外した方が食べやすいことに気付いた。

ハセガワストアのやきとり弁当(たれ)
ハセガワストアのやきとり弁当(たれ)

腹ごしらえした後は函館山に向かう。途中、コープさっぽろで二リットルのお茶を購入。北海道だからかホヤ、カニなどの海産物、羊肉が売られている。スーパーの食品コーナは土地の色が出る。

ロープウェイ乗り場を過ぎ、さらに歩くと函館山ふれあいセンターに到着する。ここからは登山道に入る。函館山の頂上には車道も通じているので登山道を進むと何度も車道を横切ることになる。所々雪が残っているがまだ新しいのか柔らかくあまり滑らないのでスニーカーで問題なく歩けた。今の時期は枯れ枝ばかりであまり良い季節ではないのだが、久しぶりの登山は適度に運動している気分になり気分が良かった。

雪の残る登山道
雪の残る登山道

ロープウェイ乗場から約四〇分で山頂に到着する。登山道の終わりには誰かが作った小さな雪だるまが置かれていた。

展望台に上がり町を見下ろす。左右に海が広がっていて市中心部はくびれた形になっている。以前来た時は夜景だったので昼に来るのは初めてだ。夜景の方が確かに良さそうだ。

函館山展望台からの風景
函館山展望台からの風景

下山は駆け足で約二〇分。八幡坂を降りて再びベイエリアへ。朝食を食べたハセガワストアの隣にあるラッキーピエロで昼食。ラッキーピエロでチャレンジしたいと考えていた世界一ノッポなバーガーを自称するTHEフトッチョバーガーを注文。注文時に名前を聞かれたので何だ!?と思っていたらハンバーガーを持って来る時にハンドベルを鳴らしながら席にやって来て、名前を呼ばれて健康と幸せを店員が祈ってくれた。何だこの罰ゲーム。聞いてないよ。

ラッキーピエロのTHEフトッチョバーガー。隣はiPhoneSE
ラッキーピエロのTHEフトッチョバーガー。隣はiPhoneSE

高さは私の使っているiPhone6Sより高く、非常に食べにくい。色々と試行錯誤したが結局バラして食べることに。味は濃い味。昨日も思ったがバンズはパサパサしてあまり好きではないな。

路面電車で五稜郭公園前まで移動。函館の市バスや市電はSuicaに対応していて非常に便利だ。電停から五稜郭タワーまでは歩いて一〇分程度。天気が悪いのと入場料がそれなりにしたのでタワーには登らなかった。昔来た時に登った記憶があるがどうやら十何年前に建て替えられたそうだ。

五稜郭タワーのゆるキャラGO太君
五稜郭タワーのゆるキャラGO太君

一階で五稜郭タワーのゆるキャラGO太君の着ぐるみが愛想を振りまいていた。着ぐるみが結構汚れていて年季が入っているなぁという印象。

五稜郭公園の中心にある復元された箱館奉行所を外から眺める。公園内にはソメイヨシノの並木があり咲いたら綺麗だろうな。まだツボミだったのが残念だ。

重要文化財の校舎が残る遺愛学園の近くへ。最近学校は部外者の立ち入りが厳しいので敷地の周りの道路をぐるっと歩くことに。遠くから少しだけ木造の洋風建築を見ることができたが中途半端で残念。

市電で終点の湯の川まで行き、歩いて国の特別名勝になっている香雪園がある見晴公園まで住宅地の中を約二〇分かけて歩く。広い公園の一角に香雪園はあり、庭の前には茅葺の平屋建ての純和風の建物がある。正面の引き戸を開けると中学生か高校生くらいのカップルがいて突然開いたので驚いていた。狭い玄関で二人が座って話しているので邪魔だったが隙間から靴を脱いで上がる。

特別名勝の庭。日本庭園は難しい
特別名勝の庭。日本庭園は難しい

二〇畳ほどの畳敷きの広間があり、その周りを廊下が囲っている。広間は立ち入り禁止になっていて何台か無造作に空気清浄機が置かれている。庭には池や盛土で作られた山と木々が生えている。春先だからあまり色がなく寂しい印象を受ける。

玄関で靴を履いていたら掃除のおばちゃんが引き戸を開けて私がいて驚いていた。ここはびっくりする人が多いなぁ。それともヒゲのおっちゃんだからビビったのか!?

再び湯の川の電停まで戻り、近くにある大盛湯という銭湯に入る。銭湯とは言え温泉街で営業しているだけあって温泉を引いているようだ。

入った銭湯。基本湯が熱い
入った銭湯。基本湯が熱い

内部は何の変哲も無い銭湯で鍵のかかる木製のロッカーのある脱衣場、風呂場の手前には洗い場とプラスチックの風呂イスと桶が置いてある。奥には熱い、かなり熱い、激熱の三種類の風呂がある。ここの湯は全体的に熱い。最初にかなり熱い風呂に入ったが長く入っていると体がヒリヒリしてきた。次に熱い風呂に入ったがこれも私がいつも入っている41度くらいの湯よりも温度は高め。激熱は手を入れてみたがあまりの熱さに危険を感じて入るのを止めた。

五〇円三分の効きの悪いドライヤーで髪を乾かし銭湯を後にする。飛行機の時間までまだ二時間以上あったがやりたいこともないので近くのバス停から空港へ向かうことに。

空港には出発の二時間前に到着する。空はまだ明るかったが一八時を過ぎると暗くなった。ゴールドカードを忘れたのでラウンジにも入れず三階にあった休憩スペースで座って時間を潰す。

そして長い待ち時間を経てようやく搭乗開始。帰りは非常口座席を選んでいたのだがJALでは離着陸時にパソコンが使えない模様。そう説明されて上の棚に入れる羽目に。帰りは旅行記を書きたかったのだが不便このうえないな。足元は広いから良いのだけれど失敗した。

羽田空港第一ターミナルに到着
羽田空港第一ターミナルに到着

羽田空港には二一時過ぎに着陸する。ANAの第二ビルは出発と到着で利用者が使うフロアが違うのだが第一ビルは搭乗も到着も同じ。同じ羽田空港なのにビルが違うだけでだいぶ作法が違うんだなぁとびっくり。さて次に函館に行くのはいつの日か。いつか桜の咲く五稜郭公園で花見をしてみたいな。

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