宍道湖周辺をふらふらし夜行列車で帰京(2010年12月15日)   

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2018/05/24

宍道湖周辺をふらふらし夜行列車で帰京(2010年12月15日)

夜半から朝にかけてどんどん風が強くなり、テントがたわんで吹き飛ばされそうになる。私が中にいなかったらテントが吹き飛ばされていただろう。それくらい強い風だった。

風のため何度か起こされ、うとうとしていたら八時半になっていた。さすがに寝過ぎたと起きる準備をするが風に邪魔され、寝袋を丸めるにもテントを畳むにもいつもの倍時間がかかってしまった。

テントの外は晴れ間が見えたり雪が降ったりよくわからない天気。ただ冷え込みはこの旅一番。手がかじかんでカメラの操作がうまくできなかった。

雪混じりの向かい風に吹かれながら自転車で一昨日雨で断念した佐太神社へ向かう。風のせいで平坦な道なのに全く進まない。これで片道七キロも走らなきゃいけないのか。

道のりの半分位進むとお手軽レストランのジョイフルを発見。まだ一〇時だが昼食にするか。

店内から外を眺めて
店内から外を眺めて

ボリューム満点のハンバーグ&目玉焼き&大盛りご飯のモーニングセットを頼み、付属のドリンクバーを楽しむ。余りに快適で出発したくなくなるが三〇分ほどで再出発。寒さは少し和らぎ手はかじかまないようになっていた。

降ったり止んだりする雪と向かい風に邪魔されながら、ようやく目的地に到着。

広い駐車場の奥に大きな大社造りの社殿が3棟建っているのが見える。拝殿で各社にお参りをして境内を一回りして写真撮影。時折雲の切れ間から弱い光が差して影がいい雰囲気になっていた。

落ち葉と影
落ち葉と影

次は一畑電鉄の松江イングリッシュガーデン前駅まで。約五キロの道のりは遠かったが今度は横風だったので楽に自転車が進んだ。駅の近くに大きな建物があり、入口がわかりにくかったが無事到着。自転車を畳み、荷物をまとめて時刻表を見に行くと次の電車は一〇分後。一時間に一本しか走っていない時間帯なのでラッキー。

到着した電車は二両編成の黄色い車両。これで雲州平田まで行き、そこで古い黄色い電車に乗り換え出雲市まで。ローカル線は味があっていいなあ。

一畑電車の黄色い車両
一畑電車の黄色い車両

次は宍道にある八雲本陣という、以前宿として営業していた重要文化財の建物へ行こうと思った。出雲市駅の観光案内所で内部を公開しているのか質問。電話して確認した方が良いとだけ教えてくれた。あんまり親切ではない回答だったが外見だけでも良いから行ってみることに。

各駅停車に乗ること数駅で宍道だ。駅から歩いて五、六分で八雲本陣に着く。表から建物を見ると内部を公開していると立て札が立っている。玄関を開けて入ると鎧などが展示された土間になっている。行灯にご用の方はひょうたんを引いてくださいと書いてあったので上からぶら下がっているひょうたんを引く。
ベルが鳴り奥から年配の女性が出てきた。入場料を払い奥へ。

八雲本陣入口
八雲本陣入口

大正天皇が東宮だった時に昼食を採った部屋や旧松江藩の家老の書院を移築した部屋など歴史のある部屋がいくつかある。風呂やトイレなど宿の時代の面影を残す部屋もあった。撮影禁止のため残念ながら写真は撮れなかったのだが。

インターネットで八雲本陣に着いて調べたのだが、公開の有無について記載が見つけられなかった。少し家の人と話をしたのだが母屋に家族が住んでいるので防犯の観点であんまり公開に積極的ではないのかなと邪推をした。

宍道湖に行き出雲空港から飛び立つ飛行機を見送り、寒さのため早々に退散し駅へ戻った。

宍道にあった古ぼけた建物
宍道にあった古ぼけた建物

駅の待合室で中国の清時代のドラマを見ながら三〇分ほど待って、入線してきた木次線の車両を撮り鉄して大量の高校生を乗せた出雲市行きの各駅に乗って出雲市へ戻った。

出雲市では食事をしたりみやげを買ったり日記を書いたり約二時間待ってホームへ。東京行きのサンライズ出雲がホームに入線してきたのですぐに乗車する。

サンライズ出雲入線
サンライズ出雲入線

サンライズ出雲には個室だけではなくのびのびシートと呼ばれる寝台券が不要な寝台がある。のびのびシートの車両には進行方向左に狭い通路があり、縦二〇〇×横八〇位のスペースが横向に上下に並んでいる。

各スペースに窓が付いていて窓の脇には横のスペースとのパーティションや電気のスイッチにペラペラのプラスチックでできた紙コップが備え付けられている。通路側には膝掛けと車内設備の写真が印刷されているハガキが置いてある。窓にはブラインド、通路側にはカーテンがあるが、隣ののびのびシートの様子は丸見えなのでついたてから離れると横が丸見え。プライバシーを気にする人には無理だろうな。

のびのびシートの様子
のびのびシートの様子

雪がぱらつく中、列車は定刻通り発車した。さらば山陰!

車掌が検札に来たのでシャワーカードを購入し、着替えとお風呂セットを持ってすぐにシャワールームへ。

シャワールームではまず脱衣場でシャワーカードを機械に通し、それからシャワールームに入って緑のスタートボタンを押すとお湯がでて残り時間が減っていく。途中、赤いストップボタンを押すと残り時間がストップしお湯も止まる。シャワーカード一枚三一〇円で六分間利用可能。電車の揺れを感じながらシャワーを浴びるのは変な感覚だった。ちなみにシャンプーとボディソープは備え付けられている。シャワーを浴び終わったらシャワールーム洗浄ボタンを押して終了。

サンライズ出雲のシャワールーム
サンライズ出雲のシャワールーム

座席に戻り、荷物をまとめて、何とか寝られるスペースを確保した。米子を過ぎた辺りで乗務員が通路側のカーテンを締めにくる。伯耆大山を過ぎると伯耆線に入り、山に入ったのだろうか周りが真っ暗になった。通り過ぎる駅の明かりを頼りに外を眺めると、雪が降っていてうっすらと積もっている。

新見に停車すると次は倉敷。ここから山陽線だ。岡山でサンライズ瀬戸と接続し更に東へ。この辺りで眠ってしまい次に目覚めたら既に日付が変わっていた。西の最終停車地大阪を発車しても席はガラガラ。平日だとこんなものなのかな。

寝たり目覚めたりを繰り返し東の最初の停車駅富士に着き、更に何駅か停車して熱海に止まって駅の表示板がJR東日本に変わる。帰ってきたのだなあと実感する。

緑と白の表示板を見て帰ってきたことを実感する
緑と白の表示板を見て帰ってきたことを実感する

六時半頃、車内アナウンスが再開されもうすぐ横浜に到着する事が告げられる。曇っているがこの時は既に外は明るかった。横浜では通勤客を窓から見下ろしながら、何だか不思議な気分になる。そして列車は定刻通り東京駅の九番ホームに入線した。

朝の東京駅九番ホーム
朝の東京駅九番ホーム

これにて山陰旅行は終了。さあこれから家に帰って出勤するぞ!たぶん仕事になんないけど…

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