目覚ましが鳴る五分前に目が覚めた。身支度をして宿に荷物を預けて松江駅へ。石見銀山に持って行く荷物は自転車用品とカメラ用品のみ。楽でいい。

朝の松江駅
駅の待合室で宿で受け取った軽食とコンビニで買ったパンで朝食。軽食にはインスタント味噌汁がついていたのだがお湯がないので残念。そういえば部屋にお椀が置いてあったのはこのためだったのか。
松江から快速に乗って石見銀山行きのバスが出発する大田市駅には約一時間半。大田市に近づくと小雨が降り始めた。松江からは思っていたよりも遠かった。宿は出雲市の方が便利だったな。
駅の待合室で二〇分程待つ。バスの時間が近くなってから駅を出てバス停へ。定刻通り岩見交通のバスがやってくる。いくつかの停留所を過ぎ、事前に調べてあった大森代官所跡バス停にて下車。自転車は大きいので折り畳んでいてもバス持ち込みは大変。空いていて助かった。
どんよりとした天気だが、雨は降っていない。自転車を組み立て出発しようとしたら観光案内所のおっさんに声をかけられた。地図は駅で入手していたのだがルートを説明してくれるというので聞いてみることに。

大森代官所跡バス停近くの神社
石見銀山は街並み地区と銀山地区に見所が別れているそうで、どちらが先でもいいらしい。ただ世界遺産センターは離れた山の上にあるので自転車ではなくバスで行くのがよいと教えてくれた。最後に音声ガイドが五〇〇円というので折角だから借りることにした。五〇〇円の他にデポジットで二〇〇〇円払ったら所持金が一〇〇〇円になっちゃった。まずい、どこかでお金を入手せねば。
スタートしてすぐ雨がポツポツ降り始めて、鉱石などのちょっとした資料しか展示されていない石見銀山資料館を出たら本降りになっていた。雨宿りも兼ねて歴史のある重要文化財に指定されている古い商家の熊谷家へ。入場すると女性が家に入ってすぐの所にある客間について説明してくれる。この集落で大きな商家で酒を醸造したり手広くやっていたそうだ。数年までおばあさんが独りで住んでいたが一族が市に寄贈したとのこと。市は修復工事をして一般開放するようにしたらしい。

石見銀山街並み地区
かなり広い家なので見応え十分。小さく切られたサツマイモとお茶の入ったやかんがいろりの上の網に乗せられていてサービスで提供されている。
この後、雨が降ったり止んだり、一時だけ青空が見えたり、つかみ所のない天気だった。
途中、かかしの立つ郵便局で現金を補充し、街並み散策を続ける。電柱がないのとそれっぽい雰囲気の家で統一されていたのでここの町並みは厳しく管理されているのだろう。あら探しをすればキリが無いのだろうが今まで各地で歴史地区、景観地区というのを見てきたが約一キロの距離でこの景観を維持しているのはかなりレベルが高いと思う。

石見銀山の郵便局
次は銀山地区へ。ここの見所は竜源寺間歩と呼ばれる坑道跡だ。坑内は電灯でライトアップされていて所々明るい。人がノミで掘り進んだ名残で壁はボコボコになっており、人が寝転んでやっと通れるくらいの横穴が所々から延びている。高さは一五〇ー一六〇センチほどで気をつけないと頭をぶつける。

竜源寺間歩入口
一方通行の道を約一五〇メートル歩くと左に曲がる広い坑道が現れる。これは観光用に掘った穴らしい。ライトアップも蛍光灯になり寒々しい感じがする。ここを抜けると間歩は終了。あっけ無かったな。
町並み地区へ帰る途中いくつか見所に寄ったがまあこんなもんかという感想。残念だったのは時間がなかったため山に上れなかった事。写真を見ると面白そうな遺跡があった。

道端に立っていたかかし
町並み地区に戻り、少し自転車で走って音声ガイドを返却。役立つ情報も多かったがアナウンスを聞いていて移動がもたつくことがあったのでもういいかな。
最後に、高台にある世界遺産センターへ。バスが良いと言われたが自転車でアタック。上り坂を勢いよく走り始め、その元気がなくなりへばってきた頃、右に舗装されていない小道を見つける。そして小さく世界遺産センター四〇〇メートルと標識があるのに気付いた。

世界遺産センターへの道
これは行かねばと自転車を押してその道へ。案の定道は更に悪くなり最後は長い階段に突き当たった。
自転車を持ち上げて階段を登り切る。そこからはもう少し歩いて短い数段の階段を上ると目的地だ。
だだっ広い駐車場に大きな建物。山を切り開いてわざわざ作ったのだろう。センターの展示の目玉は御取納丁銀の数倍のサイズの銀貨。ただ残念なことに石見銀山産の銀ではない。他には銀山の歴史や銀の精錬方法など人形や液晶ディスプレイを使った展示がある。積極的にお勧めできる場所ではないな。

世界遺産センターの大きな銀貨
帰りは車道で。下り坂なので楽チン。町並み地区を通って大森代官所跡バス停へ戻る。自転車を折りたたみ、待合い小屋でバスを待つ。
バスは定刻通りにやってきて見覚えのある道を通って大田市駅に戻った。ここからは各駅停車で出雲市へ戻り、特急で松江に戻る。山陰線のダイヤが乱れていたのもあり、戻ったのは既に日が暮れた時間。宿で荷物を受け取って食事のできるところを探すが見つからず。
昼は食べないで観光していたため腹が減って出雲市で一七時半頃ロースかつ定食を食べたからもういいか。マックに入り明日行く場所と天気予報の確認。天気予報は…曇り時々雪。最高気温が今日より8度も低いらしい。明日は大変そうだな。

この日の寝床(色は遊んでみた)
夜は一昨日の公園で。風が強くてテントが揺れて落ち着かないけどさほど気にせず就寝。
朝の松江駅
駅の待合室で宿で受け取った軽食とコンビニで買ったパンで朝食。軽食にはインスタント味噌汁がついていたのだがお湯がないので残念。そういえば部屋にお椀が置いてあったのはこのためだったのか。
松江から快速に乗って石見銀山行きのバスが出発する大田市駅には約一時間半。大田市に近づくと小雨が降り始めた。松江からは思っていたよりも遠かった。宿は出雲市の方が便利だったな。
駅の待合室で二〇分程待つ。バスの時間が近くなってから駅を出てバス停へ。定刻通り岩見交通のバスがやってくる。いくつかの停留所を過ぎ、事前に調べてあった大森代官所跡バス停にて下車。自転車は大きいので折り畳んでいてもバス持ち込みは大変。空いていて助かった。
どんよりとした天気だが、雨は降っていない。自転車を組み立て出発しようとしたら観光案内所のおっさんに声をかけられた。地図は駅で入手していたのだがルートを説明してくれるというので聞いてみることに。
大森代官所跡バス停近くの神社
石見銀山は街並み地区と銀山地区に見所が別れているそうで、どちらが先でもいいらしい。ただ世界遺産センターは離れた山の上にあるので自転車ではなくバスで行くのがよいと教えてくれた。最後に音声ガイドが五〇〇円というので折角だから借りることにした。五〇〇円の他にデポジットで二〇〇〇円払ったら所持金が一〇〇〇円になっちゃった。まずい、どこかでお金を入手せねば。
スタートしてすぐ雨がポツポツ降り始めて、鉱石などのちょっとした資料しか展示されていない石見銀山資料館を出たら本降りになっていた。雨宿りも兼ねて歴史のある重要文化財に指定されている古い商家の熊谷家へ。入場すると女性が家に入ってすぐの所にある客間について説明してくれる。この集落で大きな商家で酒を醸造したり手広くやっていたそうだ。数年までおばあさんが独りで住んでいたが一族が市に寄贈したとのこと。市は修復工事をして一般開放するようにしたらしい。
石見銀山街並み地区
かなり広い家なので見応え十分。小さく切られたサツマイモとお茶の入ったやかんがいろりの上の網に乗せられていてサービスで提供されている。
この後、雨が降ったり止んだり、一時だけ青空が見えたり、つかみ所のない天気だった。
途中、かかしの立つ郵便局で現金を補充し、街並み散策を続ける。電柱がないのとそれっぽい雰囲気の家で統一されていたのでここの町並みは厳しく管理されているのだろう。あら探しをすればキリが無いのだろうが今まで各地で歴史地区、景観地区というのを見てきたが約一キロの距離でこの景観を維持しているのはかなりレベルが高いと思う。
石見銀山の郵便局
次は銀山地区へ。ここの見所は竜源寺間歩と呼ばれる坑道跡だ。坑内は電灯でライトアップされていて所々明るい。人がノミで掘り進んだ名残で壁はボコボコになっており、人が寝転んでやっと通れるくらいの横穴が所々から延びている。高さは一五〇ー一六〇センチほどで気をつけないと頭をぶつける。
竜源寺間歩入口
一方通行の道を約一五〇メートル歩くと左に曲がる広い坑道が現れる。これは観光用に掘った穴らしい。ライトアップも蛍光灯になり寒々しい感じがする。ここを抜けると間歩は終了。あっけ無かったな。
町並み地区へ帰る途中いくつか見所に寄ったがまあこんなもんかという感想。残念だったのは時間がなかったため山に上れなかった事。写真を見ると面白そうな遺跡があった。
道端に立っていたかかし
町並み地区に戻り、少し自転車で走って音声ガイドを返却。役立つ情報も多かったがアナウンスを聞いていて移動がもたつくことがあったのでもういいかな。
最後に、高台にある世界遺産センターへ。バスが良いと言われたが自転車でアタック。上り坂を勢いよく走り始め、その元気がなくなりへばってきた頃、右に舗装されていない小道を見つける。そして小さく世界遺産センター四〇〇メートルと標識があるのに気付いた。
世界遺産センターへの道
これは行かねばと自転車を押してその道へ。案の定道は更に悪くなり最後は長い階段に突き当たった。
自転車を持ち上げて階段を登り切る。そこからはもう少し歩いて短い数段の階段を上ると目的地だ。
だだっ広い駐車場に大きな建物。山を切り開いてわざわざ作ったのだろう。センターの展示の目玉は御取納丁銀の数倍のサイズの銀貨。ただ残念なことに石見銀山産の銀ではない。他には銀山の歴史や銀の精錬方法など人形や液晶ディスプレイを使った展示がある。積極的にお勧めできる場所ではないな。
世界遺産センターの大きな銀貨
帰りは車道で。下り坂なので楽チン。町並み地区を通って大森代官所跡バス停へ戻る。自転車を折りたたみ、待合い小屋でバスを待つ。
バスは定刻通りにやってきて見覚えのある道を通って大田市駅に戻った。ここからは各駅停車で出雲市へ戻り、特急で松江に戻る。山陰線のダイヤが乱れていたのもあり、戻ったのは既に日が暮れた時間。宿で荷物を受け取って食事のできるところを探すが見つからず。
昼は食べないで観光していたため腹が減って出雲市で一七時半頃ロースかつ定食を食べたからもういいか。マックに入り明日行く場所と天気予報の確認。天気予報は…曇り時々雪。最高気温が今日より8度も低いらしい。明日は大変そうだな。
この日の寝床(色は遊んでみた)
夜は一昨日の公園で。風が強くてテントが揺れて落ち着かないけどさほど気にせず就寝。
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