昨夜遅くに荷造りを終わらせ、平日よりも早い時間に起きて東京駅へ向かう。今回は河津桜を見るために南伊豆を旅に出るのだ。いつもながら休みが決まるのが遅く切符を前日に手配したら、行きの特急踊り子の指定席がとれなかった。

特急踊り子入線
発車一五分前に東京駅東海道線のホームに到着。自由席乗車口には既に長蛇の列。185系踊り子は発車5分前に入線し少し焦らしてからドアを開ける。長い列が吸い込まれ席取りが始まり、焦燥感が安堵感や失望感に変わる。席が決まると一時騒然とした車両の中に
まるで以前からあったかのような秩序が生まれる。
私はなんとか通路側の席を確保できた。電車に乗る前に飲み物を買い忘れ喉が乾いて違和感があったが、寝不足なのもあり川崎から小田原までは一瞬、熱海までは平穏だった。
そして熱海。ホームには踊り子を待つ人、人、人。恐らく新幹線から乗り換えようとしているのだろう。彼らが車内に一気に流れ込み、ここまで通路に立っていたのは数人しかいなかったのだが、あっという間に人であふれた。自由席ってこれがあるから参るんだよな。

熱海にて車両の切り離し
熱海で列車切り離しがあり、その間に自販機で飲み物を購入して、すみませんといいながら人を掻き分け座席に戻る。
伊東、伊豆高原で人が少しづつ減り、私の降りる河津でほとんどの乗客が降りた。ホームには凄い人の数。改札を出ても人の多さは変わらず。野宿セットをそのへんに置き、小用を足そうとトイレに行くが男便所も長い列。面倒だから後でいいやと思った瞬間、ロータリーに入ってきた修善寺行きのバスが目に留まる。

河津駅はかなりの混雑
河津七滝ループ橋というループ状の道路橋の下が桜の見所であること、修善寺行きのバスで行けることを事前に調べてあった。人が多くて辟易としていたのでそっちの方が人が少ないだろうと、まずそちらへ行ってから駅に戻ってくることにした。
そしてバスは発車。ループ橋で降りようと思っていたが周りの人の話を聞いていると、近くに滝が七つあるそうで一時間くらいのハイキングコースになっているとか。そういうことならついでに行ってみようとループ橋の先の水垂停留所で下車。道路を横断し未舗装路に入り滝巡りスタート!

小説『伊豆の踊り子』で主人公と踊り子が初めて会ったとされる初景滝
それなりに急な階段を降り、遊歩道を歩いて滝を順番に見ていく。途中から傾斜が緩くなり、最後は舗装路になって河津七滝温泉街へ到着する。
(滝について触れないのは私なりの優しさです)

七滝の河津桜
そしてループ橋。桜はまずまず。ここでは魚眼レンズを使って桜を入れつつ真下から橋をあおって写真を撮ろうと思っていたので、人のいないところで寝ころがって撮影開始。丸い被写体だからなのか魚眼なのだけれどあまり肉眼で見るのと変わらない感じかな。

河津七滝ループ橋
バスで駅方面へ戻る。桜の咲きほこる河津川の終端に近い筏場停留所で降り散策開始。川ではゴムのオーバーオールを着た釣り人が何人か棹を降ったり、じっとしていたりそれぞれ釣りを楽しんでいる。
舗装された川沿いの歩道は人が少なく歩いていて気持ちが良い。桜は満開。ただ、河津桜はソメイヨシノと違い満開の頃には葉っぱが目立つようになるため、緑が混じって美しさ半減かな。

満開だが緑が目立つ河津桜
下流へ向かって歩いていくと菜の花が目立つようになり、それに比例して少しずつ人が増える。そして出店があるような場所まで来ると、かなりの人混みに変わる。
青空バックに桜と菜の花の写真を撮るのがここでは定番のようだが、葉っぱが目立ってしまうのであまりきれいに撮れなかった。

菜の花と河津桜
そして海へ到着。そういえば昼飯を食べてないことを思い出し、コンビニでパンとインスタント焼きそばを買って、夕闇のなかコンビニの脇で遅い昼食。うぅ風が冷たいなあ。
一八時からライトアップが始まるそうなので、それまで海岸で三脚を立てて波の写真にチャレンジ。近くでは後から来たカップルがキスしたりいちゃついている。なんでわざわざこんな所で。。。彼らのせいで(嘘)たいした写真がとれなかったよ。

カップルに邪魔されつつ撮影した海
そしてライトアップの始まる一八時。海のそばの橋で三脚を立ててその時を待つ。あれれ、点かない。少し待ったがやはり点かない。注意して見ていると所々が明るい!?もしかして実はライトアップしてるのか!
三脚をしまって遊歩道へ。おぉ、ここだとライトアップしてるとわかるぞ。道の端で小さく三脚を立てて写真を撮るが、単なる桜のライトアップ写真になっちゃう。実に難しい。

ライトアップされた河津桜
もっと上流の方にもライトアップ会場はあるはずなので、良く見る夜桜の写真はあちらなのだろうなと思うも、歩き疲れたので行くのは止め、河津駅へ戻る。駅では野宿セットを無事回収。泥棒には価値のないものだから当然だが、いつももしかすると無くなっているのではないかと期待してはいるのだが。
河津から下田まで一〇分強。人気のない静かな下田駅のホームに、元東急電鉄の車両だった伊豆急の列車はガタンゴトンと入線する。
下田ではまず寝床探し。今までであれば自転車でそこそこの移動範囲があったのだが、房総でパンクして廃車にしたため今回は歩き。基本、駅近くで探さねばならない。

伊豆急下田駅を発車した電車
下田駅前は都合の良いことに狭い範囲で利用したい施設が集まっていて便利だった。まずは公園。雨が降ったときに便利な屋根のあるあづまやはなかったが、トイレがあって申し分ない。
次にスーパー。このスーパー見覚えあるなと思ったら、以前友人と伊豆に来たときに買い出しをしたことを思い出す。ここでは半額弁当とお茶を購入。
夕食は下田駅の待合室で弁当。二〇時前なのにほとんど人がいない。年配の中国人女性二人が話す中国語だけが広い構内に響く。冷たい弁当を食べながらここって中国かよと、物悲しい気分になりつつ弁当を平らげる。

まだ20時なのにガラガラのマック
そしてマクドナルド。駅前すぐにあるのだが客は私一人。一階からは大声で騒ぐ店員たちの声。田舎って平和だなあ。パソコンに写真を取り込み、翌日の情報収集をして公園へ戻る。
テントを組み立て寝袋に潜り込んだのは二一時頃。寒っ。
特急踊り子入線
発車一五分前に東京駅東海道線のホームに到着。自由席乗車口には既に長蛇の列。185系踊り子は発車5分前に入線し少し焦らしてからドアを開ける。長い列が吸い込まれ席取りが始まり、焦燥感が安堵感や失望感に変わる。席が決まると一時騒然とした車両の中に
まるで以前からあったかのような秩序が生まれる。
私はなんとか通路側の席を確保できた。電車に乗る前に飲み物を買い忘れ喉が乾いて違和感があったが、寝不足なのもあり川崎から小田原までは一瞬、熱海までは平穏だった。
そして熱海。ホームには踊り子を待つ人、人、人。恐らく新幹線から乗り換えようとしているのだろう。彼らが車内に一気に流れ込み、ここまで通路に立っていたのは数人しかいなかったのだが、あっという間に人であふれた。自由席ってこれがあるから参るんだよな。
熱海にて車両の切り離し
熱海で列車切り離しがあり、その間に自販機で飲み物を購入して、すみませんといいながら人を掻き分け座席に戻る。
伊東、伊豆高原で人が少しづつ減り、私の降りる河津でほとんどの乗客が降りた。ホームには凄い人の数。改札を出ても人の多さは変わらず。野宿セットをそのへんに置き、小用を足そうとトイレに行くが男便所も長い列。面倒だから後でいいやと思った瞬間、ロータリーに入ってきた修善寺行きのバスが目に留まる。
河津駅はかなりの混雑
河津七滝ループ橋というループ状の道路橋の下が桜の見所であること、修善寺行きのバスで行けることを事前に調べてあった。人が多くて辟易としていたのでそっちの方が人が少ないだろうと、まずそちらへ行ってから駅に戻ってくることにした。
そしてバスは発車。ループ橋で降りようと思っていたが周りの人の話を聞いていると、近くに滝が七つあるそうで一時間くらいのハイキングコースになっているとか。そういうことならついでに行ってみようとループ橋の先の水垂停留所で下車。道路を横断し未舗装路に入り滝巡りスタート!
小説『伊豆の踊り子』で主人公と踊り子が初めて会ったとされる初景滝
それなりに急な階段を降り、遊歩道を歩いて滝を順番に見ていく。途中から傾斜が緩くなり、最後は舗装路になって河津七滝温泉街へ到着する。
(滝について触れないのは私なりの優しさです)
七滝の河津桜
そしてループ橋。桜はまずまず。ここでは魚眼レンズを使って桜を入れつつ真下から橋をあおって写真を撮ろうと思っていたので、人のいないところで寝ころがって撮影開始。丸い被写体だからなのか魚眼なのだけれどあまり肉眼で見るのと変わらない感じかな。
河津七滝ループ橋
バスで駅方面へ戻る。桜の咲きほこる河津川の終端に近い筏場停留所で降り散策開始。川ではゴムのオーバーオールを着た釣り人が何人か棹を降ったり、じっとしていたりそれぞれ釣りを楽しんでいる。
舗装された川沿いの歩道は人が少なく歩いていて気持ちが良い。桜は満開。ただ、河津桜はソメイヨシノと違い満開の頃には葉っぱが目立つようになるため、緑が混じって美しさ半減かな。
満開だが緑が目立つ河津桜
下流へ向かって歩いていくと菜の花が目立つようになり、それに比例して少しずつ人が増える。そして出店があるような場所まで来ると、かなりの人混みに変わる。
青空バックに桜と菜の花の写真を撮るのがここでは定番のようだが、葉っぱが目立ってしまうのであまりきれいに撮れなかった。
菜の花と河津桜
そして海へ到着。そういえば昼飯を食べてないことを思い出し、コンビニでパンとインスタント焼きそばを買って、夕闇のなかコンビニの脇で遅い昼食。うぅ風が冷たいなあ。
一八時からライトアップが始まるそうなので、それまで海岸で三脚を立てて波の写真にチャレンジ。近くでは後から来たカップルがキスしたりいちゃついている。なんでわざわざこんな所で。。。彼らのせいで(嘘)たいした写真がとれなかったよ。
カップルに邪魔されつつ撮影した海
そしてライトアップの始まる一八時。海のそばの橋で三脚を立ててその時を待つ。あれれ、点かない。少し待ったがやはり点かない。注意して見ていると所々が明るい!?もしかして実はライトアップしてるのか!
三脚をしまって遊歩道へ。おぉ、ここだとライトアップしてるとわかるぞ。道の端で小さく三脚を立てて写真を撮るが、単なる桜のライトアップ写真になっちゃう。実に難しい。
ライトアップされた河津桜
もっと上流の方にもライトアップ会場はあるはずなので、良く見る夜桜の写真はあちらなのだろうなと思うも、歩き疲れたので行くのは止め、河津駅へ戻る。駅では野宿セットを無事回収。泥棒には価値のないものだから当然だが、いつももしかすると無くなっているのではないかと期待してはいるのだが。
河津から下田まで一〇分強。人気のない静かな下田駅のホームに、元東急電鉄の車両だった伊豆急の列車はガタンゴトンと入線する。
下田ではまず寝床探し。今までであれば自転車でそこそこの移動範囲があったのだが、房総でパンクして廃車にしたため今回は歩き。基本、駅近くで探さねばならない。
伊豆急下田駅を発車した電車
下田駅前は都合の良いことに狭い範囲で利用したい施設が集まっていて便利だった。まずは公園。雨が降ったときに便利な屋根のあるあづまやはなかったが、トイレがあって申し分ない。
次にスーパー。このスーパー見覚えあるなと思ったら、以前友人と伊豆に来たときに買い出しをしたことを思い出す。ここでは半額弁当とお茶を購入。
夕食は下田駅の待合室で弁当。二〇時前なのにほとんど人がいない。年配の中国人女性二人が話す中国語だけが広い構内に響く。冷たい弁当を食べながらここって中国かよと、物悲しい気分になりつつ弁当を平らげる。
まだ20時なのにガラガラのマック
そしてマクドナルド。駅前すぐにあるのだが客は私一人。一階からは大声で騒ぐ店員たちの声。田舎って平和だなあ。パソコンに写真を取り込み、翌日の情報収集をして公園へ戻る。
テントを組み立て寝袋に潜り込んだのは二一時頃。寒っ。
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