西伊豆、南伊豆を訪れ下田へ戻る(2011年3月6日)   

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2018/05/24

西伊豆、南伊豆を訪れ下田へ戻る(2011年3月6日)

夜、一時間半ごとに寒さで目が覚め、動き始めたのは七時頃。太陽が上り、あんなに冷たかった空気が一気に暖かくなる。古代人が太陽を神と崇めていた理由がわかるような気がする。

これから伊豆に現存する最も古い学校の岩科学校へ行く。下田からバスで松崎へ行き、そこで八木山行きバスに乗り換え、途中下車すれば着くらしい。

野宿した公園にて
野宿した公園にて

松崎行きのバスは七時三五分だったはずなのでその一〇分前に到着する。野宿セットは今日も駅でお留守番。バス乗場に行くとまだバスが来ていない。時刻表を見ると七時一五分発だって。。。二〇分間違えたよ。。。

次のバスは八時一〇分。岩科学校行きのバスは松崎から九時一〇分に出る。下田から松崎まで一時間以内で着くのだろうか。他のバスの運転手が降りてきたので質問すると五〇分で着くらしい。今の時間なら渋滞もないからほぼ間違いないとか。

時間まで駅にいるのも何なので、線路沿いを歩いて八時伊豆急下田着の電車撮影へ。五分強歩いて撮影スポットに到着。構図を決め電車を待つが八時を過ぎても来ない。更に少し待ったが来ないので泣く泣く駅へ向けて歩き出す。一〇〇メートルほど歩いたら遅れて電車登場。急いでカメラを向けるも構図めちゃくちゃお蔵入り決定。あーあ、へたっぴだなぁ。

お蔵入りの失敗作
お蔵入りの失敗作(って公開しちゃったけど・・・)

発車三分前にバス乗り場へ戻り無事出発。ガラガラのバスは聞いた通り五〇分で松崎バスターミナルへ着いた。ベンチで座っていると八木山行きバスが入線してくるので乗り込む。実に順調だ。

ここから約一〇分で重文岩科学校停留所。降りるとすぐに目的地だ。

重文岩科学校
重文岩科学校

新旧の小学校が並んでいる。ただ、新しい小学校は既に廃校になり、この辺りの子供は松崎まで通っているそうだ。

入口の前で写真を撮っていたら係員のおばさまに入場するのか確認された。そのつもりと返答すると学校の概要を説明するからすぐ来ないかと聞かれたので、促されるまま中へ入る。

事務机と椅子に座り机に向かって厳しい顔をしている校長役のロウ人形が置かれた部屋で既に待っていた中年夫婦と一緒に説明を受ける。初代校長が幕府方について敗れた会津藩士だったというのが記憶に残った。あの時代、白河以北は一山百文と呼ばれ馬鹿にされていたのではないのかと。

説明を聞いた後、入場料を払い見学開始。ちなみにここはすべての客に対して説明をしているようだ。私を招き入れたのはまとめて説明をして手間を省きたかった模様。

岩科学校の板張りの廊下
岩科学校の板張りの廊下

平成に入り修復工事をしてだいぶ綺麗になったようだが、傷のついた木製の梁、柱、床など歴史を感じる要素は充分にある。ここはロウ人形が好きなのか、教室や用務員室で潤沢に使っており、当時の様子がイメージしやすくなっている。
(不気味だが。)

教室のロウ人形たち
教室のロウ人形たち

中や外で色々と写真を撮っていたらあっという間に二時間経過。戻りのバスまであと四〇分。学校の隣にある寺に行って時間を潰そうと思ったが一瞬で終了。他に時間を潰せそうな場所がないので松崎まで歩いて戻ることにした。

道路の横を川が流れ、ポツポツと集落があり、何も植えられていない園甫、連なる低い山、そして青空に浮かぶ白い雲。実にのどかな風景だ。

川沿いの風景
川沿いの風景

長八美術館まで歩きその隣にある手作り感満載の、仕上げの荒い木像が多数置いてある気味の悪い神社をちら見して、バスに乗って松崎まで戻った。

バスターミナルから昼食を調達するために近くのスーパーへ。ここのスーパーにも友人と来たことがあることを思い出す。当時は岩科学校の存在なんて知らなかったのだが面白いものだ。

スーパーの外で弁当を食べ、バスの時間が近いことに気づき、バスターミナルまで戻っても間に合わないので逆転の発想で下田方面へ向けて歩いたらバス停を発見。タイミング良くバスが来て下田へ戻った。

下田に戻るバスはガラガラだった
下田に戻るバスはガラガラだった

さて下田。時間はまだ一三時半。明日行こうと思っていた南伊豆の花祭りに行くことにする。バスもうまく乗り継ぐことができ、花祭り会場に近いという下賀茂まで。

ところがどこで祭りをやっているのかさっぱりわからない。そういえば祭をやっているのは知っていたけど地図までは入手してないや。

花祭り無料シャトルバスが下賀茂を通るようなので、それに乗ればなんとかなるだろうと
一五分ほど待ち、乗車。

乗客は私一人。私の通ってきた下田方面への道へ走り始めた。そういえば来る途中に菜の花が一杯咲いていて花祭りと書いた看板の前を通ったな。もしかして下賀茂まで来る必要はなかったのか!?と考えていたら次のバス停のアナウンスで花祭り会場はここで降りると便利ですとアナウンスが。菜の花のところはまだ先なんだが別に花祭り会場があるんだろうとボタンを押してすぐに下車。一停留所分しか移動してないじゃん。。。これなら歩いた方がよかったかも。

近くを歩いていた人を呼び止め花祭り会場の場所を聞くと、だいぶ先、歩いたら一時間は歩くとのこと。うぉ、失敗か!?気を取り直して少し歩くと川に出る。遊歩道の脇には河津桜と菜の花。そうそう、これが見たかったのだよ!

菜の花と既に散ってしまった河津桜
菜の花と既に散ってしまった河津桜

前日行った河津よりも桜の状態は悪く、葉の目立つ木が多かった。菜の花も咲いているところは密度が高かったが範囲が狭く、河津よりレベルが低いか。

途中、地図を見て川沿いを歩くと来る途中にバスで見た菜の花畑に着くようだ。そして菜の花畑が祭り会場の終着点ということもわかった。

散りゆく河津桜を撮る人と
散りゆく河津桜を撮る人と

のんびりと遊歩道を歩く。河津桜はまばらに生えていて少しのピンクと若々しく強い緑で目を楽しませてくれる。そして歩くこと約一時間で菜の花畑だ。午前中は晴れていたのだが午後になってから曇りがちになった。光が平坦なのは残念だったが、黄色い絨毯のごとく広い範囲に畑が広がっているのは圧巻。ここまでは残念な祭りだと思っていたが、菜の花畑は一見の価値ありだ。ただ菜の花の花粉が半端なく飛んでますが・・・

風の吹く菜の花畑
風の吹く菜の花畑

一時太陽が顔を出して菜の花畑に陰影が生まれ、また違った美しさに心を打たれた。

色々撮っていたら八ギガのコンパクトフラッシュがいっぱいになったので、沿道でノートパソコンを広げハードディスクに退避開始。待っているとカップルにシャッターを押してもらうよう頼まれ、更に待っていると他のカップルに同じように・シャッターを押すように頼まれた。観光地でデジカメの写真をノートパソコンに退避していたら、シャッターを押すように頼まれる確率は上がるのかもしれない。

下田には再びバスで戻る。まだ明るかったので野宿できるか他の公園も行って調べてみるが、昨夜より良いの場所は見つからず。今夜も同じ場所で野宿だな。

スーパーで明日の朝食を買い、食堂を見て回って海鮮丼1600円を食す。たかが海鮮丼でこの値段は観光地プライスだろうと思ったが、ホントにいい魚を使っていたので驚いた。

今日の夕食、海鮮丼
今日の夕食、海鮮丼

そしてマックで情報収集。今日までで今回行こうと事前に調べてあった場所は全て訪問してしまったので明日何すれば良いんだ???

明日の天気予報は雨。他に目ぼしいところもなし。仕方がないので下田を少し散策して伊豆急を撮り鉄することに決めた!

そして公園へ。テントを組み立て就寝。空に星がいくつも見えるのに夜半から雨が。長い夜になりそうだ。

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