二〇一九年九月に仏教の聖地ルンビニにある韓国寺で二泊した。この記事ではその時の経験を記載する。
ルンビニの韓国寺
ルンビニは仏教四大聖地のひとつ。ブッダが生まれた場所として有名だ。広大な仏教公園があり敷地内には日本、中国、チベット、オーストラリアなど各国の寺院が点在している。いくつかの寺では一般客の宿泊を認めていてその中でもお務めの負担が軽いと聞いた韓国寺に泊まることにした。
ルンビニ公園内には猿が多数生息している
ポカラからのバスを降りて韓国寺までは三キロ弱。公園の門をくぐり池を左に見て歩き、金色のベビーブッダ像を見て水路沿いに歩いて左に曲がって中国寺が見えたらその向かいが韓国寺だ。
敷地に入り右側の建物の一番手前の部屋にオフィスがあるのでまずそこで到着日、氏名、国籍、パスポート番号を記帳する。終わるとネパール人らしきおっちゃんが隣の建物の二階にある四人用の男性用ドミトリに連れて行ってくれる。
男性用ドミトリ
簡素な木のベッドにキャンプで使うような薄くて堅いマットがシーツに包まれ敷かれている。ベッドの上には蚊帳が吊られている。
枕元にあるスイッチ類
枕元にはBCタイプに対応したコンセントや灯りのスイッチが配置されている。天井にはファンがありそのスイッチと強弱を調整できるつまみも付いていた。
トイレ兼浴場
ドミトリ内にはトイレと水浴び場、洗い場が別室で付いている。トイレはネパール式の水洗トイレ。シャワーは無く、バケツに水を貯めて水浴びする方式。水は冷たいが夜でも気温は二〇度位あるので何とかなる。事務所のある建物のトイレにシャワーがあるのを見かけたが使って良いかはわからない。
洗い場には蛇口があり大きなたらいが置いてあり洗濯するのが楽だ。部屋の中にも外にも物干しが可能になっているので洗濯には抜群の環境だった。
礼拝への参加は任意だ。朝は四時半から五時半、夜は一八時半から一九時だ。朝は早いので参加しなかったが夜は二回参加した。
夜の礼拝終了後の礼拝所
礼拝場はお寺ではなく事務所のある建物の二階にある。部屋は長方形でちゃんと並んで一〇〇人同時に礼拝できるか位の広さ。正面には一メートルほどの金色の仏像が三体、その後ろには中国風の宗教画がかけられている。その他正面にはお坊さんの写真、ろうそくの乗った燭台も置かれている。左右にも宗教画や仏像が置かれていた。天井には火の入っていない提灯が並べて下げられている。
部屋の後ろに座布団が置いてあるので取って適当な場所へ。前の方に慣れた人がいるので真似られるように後ろに陣取ると良いだろう。一番前で茶色い袈裟を来た僧侶が木魚を叩きながらお経を唱える。礼拝の方式としては合掌して立ち、正座、土下座、正座、立つを繰り返す。まずは正面、正面左、左、右と仏像や宗教画ごとに礼拝していく。
日本の仏教は朝鮮半島から伝来したが日本で独自の進化を遂げたのだろう、礼拝の仕方が違っていた。ただ木魚を使うのは同じなのでやはり基は同じ物なのか。
こんな感じで料理が並べられているので食べる分を自分で取る
食事は朝昼晩の三食付き。セルフサービスで大きな金属製の皿、スープ用の容器、スプーンとフォークを取って自分の食べたい分だけ取る。準備されているのは白米、麦飯、キムチ、カレー、調理済みの野菜、スープ、生タマネギのスライスだ。朝のみパンもあった。朝夕は五時五〇分から三〇分間と早いので量を食べないと腹が減る。食べ終わったら自分で食器を洗う必要がある。昼は食べていないのでわからない。
食事時間外でも熱いお茶と煮沸済みの水は飲めるようになっている。
日没後、境内を歩いていると弱く発光する虫がまばらに飛んでいる。蛍だ。数は少ないが綺麗で心が安まる気がした。
二日目は気にならなかったが初日は断続的に停電が発生していた長くても一〇分程度で復旧するのだがまたすぐに停電。途上国だから仕方ないね。
韓国寺の寺務所
支払いは寺務所にて。私は朝食後に訪問。到着時とは別の台帳に到着日、出発日、氏名、パスポート番号に支払金額を記載してお金を渡して終了。ネパール人のおじさんがサヨナラと声を掛けてくれた。
一泊三食付きで五〇〇ルピー。食事付きでこの値段は安いな。ただ、私と同じ日に到着し出発したウェールズから来た若い男の支払額が到着日を誤魔化して一泊しかしていないことになっていた。到着と支払いの台帳が別なのでこういうことは簡単にできるんだろうけど残念な気分になった。
ネパール旅行記概要
0 件のコメント:
コメントを投稿
質問、感想、気付いた点などあればコメント宜しくお願いします。