二〇一九年九月にネパールにあるお釈迦様(ブッダ)が生まれた場所として仏教の聖地とされているルンビニを訪問した。ブッダが生まれたとされる聖園や各国の寺院など訪問時の感想を記載する。
聖園の入場料。外国人は多めに払わされる
ルンビニはブッダの生まれた場所があり、仏教の聖地と呼ばれている。ブッダの生まれた場所とされる聖園は公園の南にある。入るには参道の途中にあるチケット売場で入場料五〇〇ルピーを支払う。カメラを持ち込む場合はプラス二ドル支払う。
聖園入口の手前にある靴置き場
チケットを買ったら参道を南へ進む。入口があるが土足での入場は禁止のため一〇メートルほど離れた靴置き場で靴を脱ぐ必要がある。裸足になったら荷物を検査機に流し金属探知機を通って入場できる。
まず目に付くのは白い背の低い建物だ。これがブッダの生まれた場所の覆堂になっているマーヤー聖堂だ。内部には紀元前三世紀から紀元後七世紀とされる土色のレンガが残っている。人が集まり足を止める場所にブッダが生まれたという誕生石がある。誕生石は低い場所にあり、ガラス越しに眺められる。一メートル位の表面が凸凹した茶色い石だ。
聖堂を出ると池とその奥に高さ二〇メートル以上ある菩提樹が一本立っている。菩提樹の周りにはオレンジ色の僧衣をまとった僧たちが横並びで経を唱えている。みんな坊主なのに二人だけボーボー頭のヒンズーの修行者らしき男が混ざっていたのは違和感があった。ただ、ブッダはビシュヌ神の変化の一つと言われているからヒンズーの修行者がいてもおかしくはないのか。ブッダもビシュヌの生まれ変わりとされてどう思うんだろうな?ヒンズーの良い意味での図々しさって凄い。
マーヤー聖堂の隣には高さ一〇メートル弱の薄い茶色の石柱が立っている。これは古代インドで仏教を国教にしたマウリヤ朝のアショーカ王が紀元前二四九年に建てさせたものでこの石柱の上に創建時は蓮の細工と馬に乗った王の像が載っていたそうだ。
ミャンマー寺
聖園は狭いのですぐに見終わる。その他、聖園の北、運河の東西に各国の名前を冠したお寺が建っている。ルンビニは修行の場だけあり内部を歩くだけでも普通に数キロ歩かされる。土地は余りすぎで草村や森が多い。こんなに広くする必要があったのかは疑問だ。
ルンビニは広い範囲が空き地になっている
日本人の丹下某がマスタープランを造ったそうだがこの無駄な広さをおかしいと思わなかったのだろうか。町造りも失敗していて人は北の正面口から入るように誘導するのが正しいと思うのだが公園の東側に観光客向けのバス発着所やホテル街など村ができてしまっている。大通りをまたいで北に公園が広がっているが公園を南に狭めて町を大通りより南に造り、正面入口を更に南に移動させてコンパクトに造る方が理にかなうと思うんだけどな。
ネパール旅行記概要
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