イスファハン滞在   

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2024/02/02

イスファハン滞在

 この記事では2019年12月に訪問したイランのイスファハンに滞在した時に訪問した観光スポット、宿泊した宿などについて記載している。

[イスファハン観光]

イスファハンはそこそこな大きさの地方都市だ。地下鉄が走り市内に世界遺産がいくつかある。私が訪問した場所の感想など以下に記載していく。

・エマーム広場とバザール

現地民や観光客で賑わうセパー通りを東に歩き、エマーム広場に足を踏み入れたのは日が沈んだ後の夕暮れ時だった。

広場を囲むバザールの店舗やモスクの灯りが周囲を照らしていた。空は薄紫色から白っぽくなり夜に変わっていく。巣に戻る鳥の大群が遠くに見えた。

エマーム広場に面してモスクや旧王宮などがあるがあまり興味が湧かず入らなかった。エマーム広場で楽しいのは広場を囲んでいるバザール巡りだ。細かい模様が刻まれた銀細工、色とりどりで立体的な皿や壺、細かい刺繍が施されたタペストリーや絨毯など技術が高く芸術品として目を引く、でも絶対買わねーよなって物がずらりと並べられている。

値段は聞いてないけど壺とか皿とか家に飾ったら良いよなと思える品が沢山ある。絶対割れるし、荷物の空きもないから買う気は全く無かったけどね。日本に帰ったらアマゾンで調べてみるか。

エマーム広場では何回かどこから来たか聞かれて日本人と答えると残念そうに離れる人、日本良いなと話を続ける人などそれぞれだ。代官山にイラン人の友達が住んでいるというカーペット屋で働く男に連れられてカーペット屋で世間話。最後はシモネタになるのはお約束か。特に売りつけられることもなくサヨナラ。行かなかったけど歩き方に載っているShahrzadって店のChelo shishlickは一回食べる価値があるそうだ。

広場には馬車がパカパカ走り、観光客が至る所で写真を撮り、ベンチで休む人もいる。ガキどもがボール遊びしていて騒々しい時もある。世界の半分があると言われたサファヴィー朝時代とは変わって現代では古い建物が面している、バザールを見るのが楽しい広場かな。あるのは興味深い商品たち。買わないけどね。

・マスジェデジャーメ

エマーム広場からバザールをずっと歩いて30分程で到着する。向かったのはイスラム教の休日の金曜の午前なので道中ほとんどの店が閉まっていたが、マスジェデジャーメ手前にあるギヤーメ広場の周辺からは営業している店が増えてきた。エマーム広場周辺のバザールは観光客向けの店舗が多いがこちらは服、靴、スパイスなど地元民向けの店舗がほとんどだ。

バザールを抜けると左側に入口がある。入場料は50万リアル。入口そばにジャーメの説明がある。創建は9世紀。10世紀に今の形の原型ができて少しずつ拡張していって19世紀に今の姿になったようだ。

入口から少し奥に入り左に曲がるとレンガ剥き出しの太い柱が並ぶ薄暗い回廊に入る。社会科見学か何かか若いイラン人ぽい人々の集団がガイドから説明を受けていた。東西南北で一番背の高い南エイヴァーンのドームを内部から見上げて中庭に出る。

西のエイヴァーンにはホメイニ師とハメネイ師の写真が埋め込まれている。このエイヴァーンの立体的な造形は様々な色、形のタイルをはめ込まれ作られた模様はイスラム的で美しい。

東西南北のエイヴァーンは造形は似ているが装飾は異なり、南と西はタイルをふんだんに使っているが、北と東は壁の砂の色合いを生かして模様をつけて省力化している印象。建てられた年代が異なるのでやはり流行り、コストなど色々な事情があるのだろうな。個人的な見立てでは南、西、北、東の順にコストをかけているのではないかと思った。

特に印象に残るのがUljetu Hallにある礼拝スペースの上下左右の繊細な彫刻だ。じっくり見ることをお勧めする。

授業だろうか学生っぽい集団が写生をしている。中庭には池がふたつあったが共に干上がっていた。

・ザーヤンデ川にかかる古橋

川沿いには遊歩道が整備され、所々にベンチが置かれている。現地民らしき人々が散策したり、食事を広げてピクニックをしていた。

訪問時、川というよりは所々に水たまりがある程度の水量。川沿いは時折生臭いときがあった。カモメの大群が少ない水辺にたむろっている。

4つある古橋のうち3つを訪問。ハージュ橋は砂色のレンガ造りで2層構造になっている。所々にタイルで装飾されていた。観光客に人気らしく多くの人が渡っていた。またがるとすぐに結婚できるというライオン像には4,5歳くらいの男の子がまたがっていた。10歳くらいではらませて結婚するのかな。実は隣の女性が母親じゃなくて妻だったりするのか。チュービー橋は小さく欄干もなくシンプルな造り。あんまり人気がなくて人が少なかった。私が見た中でもっとも大きなスィーオセ橋は石や砂色のレンガで造られタイルなどの装飾はなかった。シンプルで精悍さを感じさせるものだった。

橋を見るなら川に水が流れるという春に行くのが良いんだろうな。

・アルメニア人地区

観光エリアのためかアルファベットを多く見かけるようになる。道は石畳。尖塔が特徴的なアルメニア教会の入場料は50万リアル。この後アルメニアで教会に行く予定なのでここはスキップ。藁を混ぜ込んだ土壁はアルメニア教会独自のものだろうか。

道行く人はペルシア人ぽい外見の人ばかり。混血が進んでアルメニア人の特徴はほとんど残ってないんだろうか。

・エマームホセイン広場からスィーオセ橋の北にあるエンゲラーブ広場

この間は歩行者専用道になっていた。道沿いにはレストランやファーストフード店などが軒を並べている。道に椅子とテーブルが置いてありオープンカフェのような雰囲気だった。

[イスファハンで宿泊した宿]

エマームホセイン広場からエマーム広場を抜けて更に進んだ場所にAnnieホステルはある。入口に大きくANNIE HOSTELと書いてあるのでわかりやすい。

インターフォンを鳴らして泊まりたいことを伝えると鍵を開けてくれる。2階にレセプションとキッチンがあり、3階にドミトリと個室がある。

受付は英語のできる愛想の良い若い女性だ。ドミトリー1泊6ドルか80万リアルとのこと。朝食付き。入口の鍵が渡されデポジットの10万リアル渡す必要がある。チェックアウト時に鍵を返すと戻ってくる。チェックイン時にパスポートの写真をスマホで撮られ、すぐに返却してくれる。

ドミトリはかなり広く2段ベッドが2つ、シングルベッドが2つ置いてあった。2段ベッドの下段にはカーテンも付いている。ベッドごとにコンセントがひとつ割り当てられていた。私は2段ベッドの下段。上段には誰もおらず快適に使えた。

その他トイレ、トイレ兼シャワー、個室などの部屋、冷蔵庫や洗濯機のあるスペースがある。洗濯機は2ユーロ。ベランダに洗濯物を干せるそうだ。ベッドの横にはテーブルに椅子があり交流スペースのようになっていた。その他荷物用のロッカーもあり自前の南京錠で鍵をかけられる。wifiはかなり快適だった。

朝食はナンの様な薄焼きのパン、豆と芋のスープ、チーズなど量が少ない。使った食器は自分で洗う必要がある。

チェックアウト時に利用したリネン類はレセプションに返却の必要がある。チェックアウト後に荷物の預かりもしてくれる。

綺麗だし、wifi速いし、エマーム広場に近いし、エスファハンだと安い方だと思うので結構いいと思った。もうちょっと地下鉄駅が近けりゃ良いんだけど仕方ないか。

ちなみにホステルワールドでチェックしたSARV HOSTELとSEAN GUESTHOUSEにも行ってみたが前者はホステルとはわからない門構えでドミトリ1泊88万リアル。後者はそもそも見つからなかった。

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