保存状態の悪いリキア遺跡にがっかりしてロードス島への拠点マルマリスへ(2011年4月23日)   

スポンサーリンク

2018/05/21

保存状態の悪いリキア遺跡にがっかりしてロードス島への拠点マルマリスへ(2011年4月23日)

朝食の時間に合わせて起床。鏡を見て髪がひどく跳ねていることに気づくが、この旅はずっと無造作ヘアなのでそのまま。朝食を済ませ宿に荷物を預けて出発。今日はまずリキア文明の遺跡レトゥンとクサントスを訪問する。

一泊した宿の入口

モスクの近くのバス発着所からクムルオヴァ行きのマイクロバスに乗り一時間二〇分程でレトゥンへの分岐点に到着。事前にレトゥンと伝えていたので降ろしてもらう。

レトゥンへの分岐点

ここからレトゥンへは徒歩で一〇分程。ビニールハウスが建ち並び、道にトラクターが走る風景はまるで日本の田舎に来たかのよう。左に円形劇場跡が現れたらそこがレトゥン遺跡だ。ここの円形劇場の保存状態はまずまず。神殿は柱が3本と建物の一部が残っているだけであまり状態は良くない。

レトゥンの神殿

紫色の花と円形劇場

レトゥンからは元来た道を戻りこんどはフェティエ行きのマイクロバスに乗りクサントス近くで降ろしてもらう。少し歩くと左に遺跡が見えてくるので遺跡に向かい坂を上るとクサントス遺跡だ。入口近くの競技場とその近くに立っている柱の上にある石棺が見所だろうか。広い範囲に遺跡は広がっているのだが保存状態が悪くこれが本当に世界遺産なのか疑問に思ってしまう。クサントスで印象に残っている風景は奥の高台から見た大量のビニールハウスが太陽の光を受け輝く姿だった。

競技場近くにあるリキアの石棺

遺跡の奥の高台。写真右側で反射しているのは全てビニールハウス

再びバスを降りた地点に戻りフェティエへ戻る。宿に戻り荷物を受け取りおっさんにまた来てくれと言われたのでじゃあ二〇年後な。と言ったら一〇年後にしてくれ。生きてないからと他愛のない別れの挨拶をしてバスターミナルへ。(ちなみにおっさんは六〇歳)

フェティエのバスターミナル

バスターミナルですぐにマルマリス行きバスは見つかり、乗り込むとすぐに発車する。フェティエに来た時に続き中型バスだったが今回は上り坂でゆっくり運転になるとなく順調に進んだ。ところがもうすぐ到着かという頃に道路工事による渋滞に巻き込まれる。なんかついてないな

それを越え、しばらく走ると海と丘の麓の狭い低地に広がる町が見える。マルマリスだ。バスは市中心部近くに停車する。さてロードス島行きのチケットを探さないと。

バスから見えたマルマリスの町

街を歩いているとロードス島行きのチケットを売っている奴に声をかけられたので相場確認のため話を聞く。四五ユーロと言われ立ち去ろうとしたら四三ユーロに値下がり。一瞬決めてしまおうかと思ったが他のエージェントも見たかったので断った。

次はツーリストインフォメーションの隣のレストランの一角で営業しているエージェントへ。ここでは四八ユーロ。高いじゃんと言ったら四三ユーロならホテルから港への送迎や税金が含まれていない可能性があると言われた。実際どうなのか確かめる術もなくあと三〇分程で閉店し、前日にロードスへ乗客リストを送る必要があるので当日券は売っていないと言われたので仕方なくここで買うことにした。スケジュールに余裕がないと割高になるのは仕方ないことか。(翌日確認したら確かに当日券は売っていないようだ)

マルマリスの繁華街

ホテルはどこか聞かれたのでまだ決めていないと言うと何軒か勧めてくる。迎えに来てもらうならここで頼んでしまってもいいかなと3軒紹介してもらい一軒はオフシーズンなので閉館中。もう一軒は予算があわずに断り、最後の一軒は朝食込みで35リラだったのでそこにする。

値段はおっさんへのコミッション込みだったが送ってくれるらしいしまあいいか。船代はクレジットカードで、宿代はキャッシュで払いおっさんのスクーターの後ろに乗り出発。バイクの後ろに乗るのは久しぶりだが風が気持ち良い。

おぃおぃどこまで中心部から離れるんだよって位遠くまで来ておっさんは同じ所をぐるぐる回り始め、通行人に道を聞き出した。どうやら迷ったらしい。かなり迷って一軒のゲストハウスらしき建物へ。中に入ると柄の悪そうな兄ちゃんたちがテレビでサッカーを見ていた。うゎ、ここは勘弁してほしいと思ったがおっさんと彼らが話す様子を見るとまだオフシーズンだから営業してないっぽい。来る前に電話していたようなのだが違うところに来ちゃったのか?

再びバイクで走り出しうろうろするが見つからない。出発してから既に40分以上。見つからないなら自分で探すからいいよ。金は返してねと言うとおっさんは諦めきれなかったようで最後にちょっとだけウロウロしてから中心部へ戻った。

中心部にあるスーパーマーケット

帰る途中に無料の市内ツアーはどうだったと自嘲気味に話す彼を少し気の毒に思った。明日のピックアップ場所を決め金を返してもらっておっさんと別れる。

宿はすぐに見つかり、部屋を見せてもらう。インターネットは部屋で使えるか?と聞くとロビーまで来るか、或いは別の部屋なら使えるとのこと。値段は同じと言うのでもう一つの部屋を見に行くと最初の部屋は古かったが、こちらは新しい。新館と旧館のふたつがあるようだ。

新館にはなんとエレベーターが設置されている。ただ日本にはないタイプでドアは手で開ける方式。(この後行ったギリシアではこの方式が普通だった)日本だと四方を鉄の箱で覆われているが、ここのは三方向だけ箱になっていてドア側はむき出し。なので昇降中に壁や各フロアのドアが見える。到着してもドアは自動で開かないので最初閉じこめられたと錯覚してびびった。

宿のエレベーター

部屋はエアコン、テレビ付き。日本のビジネスホテルに良くある、鍵を壁の穴に挿したら電気が使える方式。ただここはオートロックではなく、内側から鍵をかけないとロックできない。夜部屋に入る時は鍵を掛ける際に電気がつかないので一苦労。せめて補助光があれば惜しい造りだなあ。

このあと、スーパーで買い物をして、食事をして就寝。


0 件のコメント:

コメントを投稿

質問、感想、気付いた点などあればコメント宜しくお願いします。

スポンサーリンク

スポンサーリンク