今日も晴れて気持ちの良い空だ。
朝8時53分発の汽車に間に合うよう起きて朝食を摂る。
通学時間なのだろう、学校へ向かう制服姿の学生が宿の前を何人も歩いて行く。
部屋に戻り荷物をまとめて出発。
木馬で有名なトロイへの拠点になるチャナッカレへ向かう。
セルチュクからバスで行った方が速くて便利なのだがトルコの鉄道に乗ってみたくてイズミルまではそれで行き、そこから先はバスだ。
宿泊したゲストハウス
駅には出発の30分以上前に着き切符を買って駅の近くをふらふら。
静態保存されている蒸気機関車や、駅で待ち合わせをしているおじさんに声をかけて写真を撮ったりしていた。
駅で電車を待っていたおじさん
鉄道は思っていたより時間に正確なようで定刻通り到着。
昨日と違って降りる人はほとんどおらずたくさんの人がわらわらと乗り込んだ。
座席は満席。そのため車両の隅で立っていた。
車両の中で
座席の配列は2×2で、すべてが車両の真ん中へ向かって配置されていて車両の中央で向かい合わせになっている。日本にはない配置だがベトナムの鉄道と同じだ。
バスと同じく女性は女性同士で並んで座るのが好ましいようだ。
人が降りて女性の隣が空席になり、そこに男性が座りそうになると今まで並んで座っていた夫婦の嫁だけが空いた席に移り、旦那の隣に他の男性が座っていた。
車窓からの景色は実にのどか。
畑や野原が広がり遠くに山が見える。
日本の田舎に来たんじゃないのかと錯覚したくらいだ。
車窓から見える景色はのどかだった
ただ、一時間ほど走り空港を過ぎると車窓から見える景色が変わる。
建物が増えてきて雑然とした雰囲気になる。
どうやらトルコ第三の都市イズミルに入ったようだ。
空港を過ぎると車窓から町が見えるようになる
空港駅まではほとんど乗ってくるだけだったのがそこで多くの人が下車する。
ここから終点まで20分程だがせっかくなので座ってみる。
シートはしっかりしていて足元も狭さを感じない。
前には日本の電車と同じように折りたたみ式のテーブルもついている。
車両はまだ新しい感じで綺麗だ。
そしてほぼ定刻通りに終点バスマメ駅に到着。
最後に車両の写真を撮って短い鉄道の旅は終わった。
終点のイズミルにあるバスマメ駅にて
駅近くのバス会社オフィスでチケットを買って無料バスでバスターミナルへ。
駅からターミナルはかなり離れていてバスで15分もかかった。
広い道路や高い建物があってイズミルは都会だなあ。
ターミナルは広くどこにバスがあるかわからなかったので他の乗客について行く。
すると側面に木馬が描かれたバスを発見。
どうやらこのバスのようだ。
イズミルのバスターミナルにて
前のおっさんが座席をかなり倒していたのと、横のおっさんがかなり太っていたので狭くて辛かった。
途中隣が痩せた男に変わり、終着に近くなるとガラガラになってきて隣が空席になる。
草原を抜けると海沿いの町が見えてくる。チャナッカレだ。
イズミルから5時間半。宿を出発してから約8時間。
長かった。
ようやくチャナッカレに到着、下車時にバスを
バスは街の中心近くのフェリー乗り場の前に停車する。
ツーリストインフォメーションでトロイへの行き方とギリシャへ行くルートを確認。
トロイ行きバスの始発は9時半と遅め、帰ってきてからギリシャ国境か。
間に合うかな。
ダメならトルコでもう一泊か。
宿はすぐに見つかりトロイ行きバス乗り場の下見を兼ねて市内散策。
印象としては普通の町だなと。
海沿いなので所々に魚屋が目立つのと公園に立つ映画トロイで使われた木馬が目を引いた程度。
映画トロイで使われた木馬
チャナッカレの夜景
旅はまだ続くのだけれど今回の目的はトルコだったので
もうすぐ出国だと思うと何だか憂鬱になる。
空は曇っていて海風は冷たかったので益々そういう気分になったのかもしれぬ。
この日は寝るまでずっとそんな気分だった。
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