昨夜二二時に寝たので夜中何度か目覚めたが結局起きた時間は七時。さっさと荷物をまとめて朝食へ。開始一〇分前で客は誰もいなかったのだがおばちゃんに『まだ?』と聞くと準備してくれた。
誰もいない宿の食堂
出てきたのはパンにチーズやゆで卵などの簡単なもの。コーンフレークがあったので食べてみたが牛乳をかけるとすぐにふにゃふにゃになってしまい食感が悪い。牛乳も薄いのであまりおいしくない。ギリシアの食とはあまり相性がよくないのかもしれない。
宿泊した宿の前にて
食後、すぐに宿をチェックアウトしバス停のある駅へ向かう。ここから市内バスでバスターミナルへ行き、テッサロニキの西にあるアレクサンダー大王の父フェリポス2世の墓が発見されたヴェルギナへ向かう。
チケット売り場で一回券を購入し市内バスに乗車。乗車時に運転手に地図を見せながらバスターミナルに着いたら教えてくれと頼み、最寄りのバス停ですんなり下車できた。
そしてバスターミナル。案内所らしきものがなくヴェルギナへの経由地のヴェリア行きはどこか人に聞くも首をすくめてみんな知らないと言う。バスの運ちゃんならわかるだろうと聞くもわからないとか。一人親切なおじいさんが他の人に聞いてくれてようやくヴェリア行きバスの前へ。乗車したらチケットがないと駄目だと乗車拒否。バスは行ってしまった。
ヴェリア行きバス乗場
バスターミナルと歩いていたらチケット売り場を発見。行き先ごとに窓口が別々になっていて不便。一〇以上窓口があったが八箇所くらいに統合してしまった方がわかりやすいし効率が良いと思うのだが。
先ほどヴェリア行きバスの場所をかけずりまわって探したが、売り場近くの三二インチ程度の小さい液晶ディスプレイにバスの行き先、時間とどの番号の発着場から出発するか表示されていた。場内に大きな液晶で表示されていればあんなに頑張らなくても良かったのに。
チケットを買って次のバスでヴェリアへ向かったのだが途中乗車している人が車内でチケットを買っていたので、最初のバスのおっさんは発券が面倒だったから乗車拒否したのかと嫌な気分になった。
経由地のヴェリアにて
ヴェリアでは一時間二〇分乗り継ぎで待ち、ヴェルギナに着いたのは結局テッサロニキのバスターミナルに到着してから四時間後だった。
ヴェルギナではターミナルでも何でもない普通の交差点で降ろされ、向こうに歩けば良いと言われた方角に歩くと百メートル程で右側に入口が見つかる。古いマケドニアの王族の墓は構造が日本の古墳に似ていて丘のような盛り土の中に遺体や副葬品を入れる石室がある。丘はそのまま残され緑が美しい。その中へ続く道を進むとそこに博物館の入口がある。
下車したバス停
写真撮影は禁止と注意を受け、チケットを切ってもらい中へ入ると墓から出土した品々が展示してある。印象に残ったのは金の装飾品。二〇〇〇年以上の年を経ても未だに輝き続ける美しさ。他にはアレキサンダー大王の父フェリポス二世の兜や鎧といった武具も印象深い。これらの副葬品を大王も見ていたと思うと実に興味深い。
古墳の丘
また、フェリポス二世が埋葬されていた石室の入口も展示されており、大体高さは五、六メートルで横幅は三、四メートル。中央に白い両開きの扉があり左右に飾りの白い柱がついている。扉の上には欄間のような横に長いスペースがありそこにはうっすらと絵が残っていた。
博物館を出て、古墳の丘をの周りをぐるっと回ってみたが特に何があるというわけでもなく30分で見物終了。ちょっとだけヴェルギナを歩いてみたがスーパーしか見つからずファンタを買って、雨のポツポツ降るバス停で待つこと75分。ようやくヴェリア行きのバスがやってきた。
博物館の前のみやげ物屋
ヴェリアまでは行きと変わらず三〇分。テッサロニキには行きより三〇分も早い六〇分で到着した。行きのバスはかなりボロかったからスピードが出なかったのだろうか…
帰りのバスの中でヴェルギナに宮殿跡があることをガイドブックで発見!確かに立て札にpaleceとtombって書いてあったな。墓しか見てないや。残念だが仕方ない。ちょっとぼけ過ぎじゃないの、俺・・・
そしてテッサロニキのバスターミナル。次は岩山の上に教会群があるというメテオラへの拠点の町カランバカを目指す。まずはトリカラという鳥の唐揚げ彷彿とさせる町へ行き、そこでバスを乗り換えないといけない。
テッサロニキのバスターミナル正面入口。窓口がいっぱい
このターミナルは目的地ごとに販売窓口が異なることは書いたが、たくさんの窓口の中から自分の行きたい町の書いてある町を探さなければいけないのでホントに面倒くさい。ようやく見つけてトリカラ行きのチケットを買おうとすると最終的にどこに行くか聞かれたのでカランバカと答えるとカランバカまで買えるとのこと。それならお願いとチケット購入。バスは17時発。今日三回目の七五分の待ち時間。今日は呪われてるのかってくらい待ち時間が多いなあ。
ベンチで座って時間をつぶし、ようやく出発。さらばテッサロニキ。出発して一時間程眠っていたのだが目が覚めるとバスは山間の急峻な道を走っていた。遠くに青空が見えるがすぐ上は灰色の厚い雲に覆われていて時折雨がパラパラ降ってくる。山を抜けると唐突にバスは見晴らしの良い広い平地に出る。
そこそこの大きさの町を過ぎると辺りが真っ暗になって横殴りの雨が降り始める。カランバカも雨かなあと不安に思いながら窓の外を眺めていたら雨はやみ再び辺りが明るくなってきた。
平地を走るバスの車窓から
そして二時間四五分でトリカラのバスターミナルヘ到着。ここでは三〇分の待ち合わせ。四度目にして一番短い待ち時間だ。定刻通りバスはカランバカへ出発。明るかった空が二〇時半を過ぎると急に暗くなってくる。カランバカに到着したときはもう夜だった。
少し道に迷うも目星をつけていた宿を発見。部屋の種類が色々あるというので一番安いのでと頼むとテラスからメテオラの奇岩が見える部屋に連れて行かれた。もっと安くならないのか聞くとテラスはないがもっと安い部屋があるとのこと。既に夜で外は見えないし朝も早く出てしまうのでテラスは不要。というか言われたとおり最初から安い部屋に連れて行けよ。
夜のカランバカにて噴水を
レセプションで金を払い、メテオラ行きのバスの時間を聞くとまだオフシーズンだから走っていないらしい。バスの行く寺院まではタクシーで九ユーロ。そこから歩いて帰ってくるのがおすすめとのこと。四月も終わりだというのにまだオフシーズンだとは…
既に二一時半を過ぎていたが腹が減ったのと明日の朝食を買いに外へ。夕食はケバブのサンドイッチを持ち帰り、朝食は三〇センチ位のでっかいパンを買って帰る。本場のトルコではケバブの持ち帰りをしたことがなかったのだがまさかギリシアでやることになるとは。
部屋に戻り諸々の用事を済ませて就寝。明日はメテオラ散策だ。
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