最寄り駅から各駅停車で約三時間、釜飯で有名な横川駅に到着した。

横川駅
今回は三日間でしなの鉄道、長野電鉄沿線を巡る旅に出た。なぜこのタイミングかと言うと来年三月で運行を終了する長野電鉄の2000系電車を見ようと思っていたのと野宿が快適にできるギリギリの時期だったからだ。
今回、JR東日本長野支社が販売している信州北回廊パスを使おうと思っていた。このきっぷは二日間有効で二五〇〇百円。JRの篠ノ井線姨捨~篠ノ井、信越本線篠ノ井~妙高高原、飯山線豊野~森宮野原、しなの鉄道の上田~篠ノ井、長野電鉄全線、川中島バスの長野~松代、長野~善光寺(びんづる号)が乗り放題になる。
上田からフリーエリアが始まるのでそこまで新幹線で行こうと考えたのだが、横川近辺に残る鉄道関連の文化財を見ようと各駅停車で横川まで来た。

古い車両が展示されている鉄道文化村
ここからは折り畳み自転車で文化財を見つつ軽井沢まで行き、軽井沢からしなの鉄道で寄り道しつつ上田まで行く。帰路は考えていないが何とかなるはず!
夜遅くまで準備していたのと早起きだったので眠い。電車の中で寝ていたがまだまだ寝足りない気分だ。横川駅前にあった白い屋根のテントで営業中の案内所で鉄道遺産を巡る
遊歩道は自転車通行禁止という事実を伝えられ衝撃を受ける。仕方がないので車道の旧国道18号を走ることにしてそこから見られるレンガ造りのめがね橋のみに立ち寄ることにする。

めがね橋に行く途中に見た碓井湖
スタートは順調だったが碓井峠の上り坂が始まると、日頃自転車に乗っていないためか、すぐにへばってしまい、自転車を押してなんとか進む。
年始の南房館山にて一三年所有していた折り畳み自転車が使えなくなり、今回は初めての新しい自転車での旅。タイヤサイズが一六インチから二〇インチになり、ギアなしが六段ギア付にレベルアップした。
重量も数キロ軽くなり、値段は約四分の三。最初に買った一九九八年当時は折り畳み自転車が珍しく選択肢がほぼ無かったが、今はインターネットで色々選べるようになっていた。ただ道具はパワーアップしても動力(=旅人)が年々弱る一方なので行動範囲は狭くなっているのだが・・・

めがね橋
自転車に乗ったり押したりを繰り返し、ようやくめがね橋に到着。駐車場に自転車を置いて、写真を撮りつつ橋の上へ。橋の上は歩けるようになっているが下から見る方が見晴らしが良い。観光バスでツアー客が来ていてなかなかの盛況だった。
めがね橋から軽井沢に向け更に碓井峠を上る。遠い、遠すぎる。。。
乗って、降りての間隔が短くなり、いつからか降りて押している割合の方が多くなった。
喉が乾いたが500ミリペットボトルは既に空。疲れた上に乾きが襲う。
途中何度か休憩を入れつつ、自転車乗りのおっさんに抜かれざまに頑張れと声をかけられ、乾きに耐えられず国道から少し入った所に流れる小川の水で喉を潤し、めがね橋出発から約一時間半で碓井峠の上まで到着した。

長野群馬県境。この辺りで上りは終わる。
ここから先はもう軽井沢。長い下りがあるのかと思っていたが、下りはすぐ終わり、街に入ってちょっと走るともう駅だ。ギブアップしてバスに乗ろうかと何回か思ったが何とかなるもんです。
軽井沢は紳士淑女が青空の下、ペニ、、、テニスに興じるハイソなイメージがあり苦手な雰囲気。高原特有の涼しさは良いのだけれどあんまり来たいと思わないかな。って実際に駅の外を見たのは初めてなのであくまでも偏見だが。

軽井沢駅入口
軽井沢からはしなの鉄道で小諸まで行く。次の電車まで三〇分弱。昼食をゆっくり食べる時間はないだろうと駅そばで済ませる。窓口にて軽井沢から上田までのしなの鉄道と上田電鉄別所線全線が一日乗り放題になる軽井沢・別所温泉フリーきっぷを買い入場。し鉄カラーの115系長野行きがお出迎え。そして定刻通り電車は出発した。
長野新幹線が開通するにあたり軽井沢、篠井間の信越線が第三セクターでしなの鉄道になり横川、軽井沢間の路線は廃止された。
中学生のときに祖母の家に行くのと、大学生のときに免許合宿で小諸に行ったので二回通った路線だが、途中下車しなかったので特に印象に残ってはいない。ただ、今回通ってみて懐かしさを感じた。
いつの間にか眠ってしまい気づくと小諸駅に停車していた。十五年ぶりに降りてみたが当時の記憶は何も甦ってこなかった。実際、免許合宿は佐久市内だったので行きと帰りの二回駅を利用しただけだから仕方ないか。

小諸駅近くの古い建物
折角なので重要文化財に指定されている小諸本陣と小諸城址(門が二つ重文指定)へ。本陣は参観不可だったので外から見ただけ、城址は大手門が離れたところにあったのでなんだろうと思ったら線路を城跡に通したかららしい。文化財軽視だなぁ。
小諸には三〇分程の滞在。次は上田を経由して国宝の八角三重塔塔がある別所温泉へ。上田電鉄別所線は以前は丸い窓のある古い車両を使っていたのだが、今は東急の比較的新しい車両を使ってあまりローカル線らしくなく残念だった。

上田駅に入線してくる別所線
そして別所温泉でも目当ての三重塔が工事中で見られずに踏んだり蹴ったり。代わりに秘仏の小振りな大日如来さんが公開されていたが、やっぱり塔が見たかった。。。
他には石塔で有名な常楽寺や、ごく普通の神社だった別所神社、北向観音を参拝。北向観音にて境内を歩いていたら突然鐘がゴーンと鳴り響いた。鐘楼を見ても誰もいない。ジリジリという機械音が聞こえ再び鐘が鳴る。なんと自動で鳴らしているようだ。確かに時間に正確に鳴らせて楽で良いのだろうが趣がないなー。

別所温泉の街並み
坂を下って駅に戻る頃、夕暮れ時を迎えていた。荷物をまとめ、電車を待っている間に外は暗くなっていった。上田までは約三〇分。さて今夜はどこで寝るか。
河川敷を見に行ったが台風が通過した影響か水かさが高く断念。街のどっかの公園しかないか。ファミリーレストランで夕食。写真をパソコンに保存したり日記を書いたりドリンクバーでねばりつつ約二時間。もろもろ終わったので寝床を探すぞ。
明るい間に下見ができなかったが目星をつけていた公園に到着。所々にライトがあるが暗くてどうなっているのか良く見えない。手持ちの懐中電灯で照らしつつそろりそろりと進む。
色々回った結果、歩行者があまり通らないであろう袋小路になっているトイレの裏の狭いスペースに決める。テントを広げたら湿っていた。三月の伊豆旅行の後、干すのを忘れていた。カビが繁殖してひどい状態。十年以上大切に使ってきたのだが油断した。
テントの中は少しカビ臭かったが、どうしようもないのでそのまま就寝。今回荷物を少なくしようと寝袋、毛布を持ってきていなかったのだが寒くて大失敗。半袖の服三枚の上にフリースを着て寝たのだが寒くて三〇分おきに目を覚ましてしまう。寒さと眠気で寝て起きてを繰り返すひどい夜だった。
横川駅
今回は三日間でしなの鉄道、長野電鉄沿線を巡る旅に出た。なぜこのタイミングかと言うと来年三月で運行を終了する長野電鉄の2000系電車を見ようと思っていたのと野宿が快適にできるギリギリの時期だったからだ。
今回、JR東日本長野支社が販売している信州北回廊パスを使おうと思っていた。このきっぷは二日間有効で二五〇〇百円。JRの篠ノ井線姨捨~篠ノ井、信越本線篠ノ井~妙高高原、飯山線豊野~森宮野原、しなの鉄道の上田~篠ノ井、長野電鉄全線、川中島バスの長野~松代、長野~善光寺(びんづる号)が乗り放題になる。
上田からフリーエリアが始まるのでそこまで新幹線で行こうと考えたのだが、横川近辺に残る鉄道関連の文化財を見ようと各駅停車で横川まで来た。
古い車両が展示されている鉄道文化村
ここからは折り畳み自転車で文化財を見つつ軽井沢まで行き、軽井沢からしなの鉄道で寄り道しつつ上田まで行く。帰路は考えていないが何とかなるはず!
夜遅くまで準備していたのと早起きだったので眠い。電車の中で寝ていたがまだまだ寝足りない気分だ。横川駅前にあった白い屋根のテントで営業中の案内所で鉄道遺産を巡る
遊歩道は自転車通行禁止という事実を伝えられ衝撃を受ける。仕方がないので車道の旧国道18号を走ることにしてそこから見られるレンガ造りのめがね橋のみに立ち寄ることにする。
めがね橋に行く途中に見た碓井湖
スタートは順調だったが碓井峠の上り坂が始まると、日頃自転車に乗っていないためか、すぐにへばってしまい、自転車を押してなんとか進む。
年始の南房館山にて一三年所有していた折り畳み自転車が使えなくなり、今回は初めての新しい自転車での旅。タイヤサイズが一六インチから二〇インチになり、ギアなしが六段ギア付にレベルアップした。
重量も数キロ軽くなり、値段は約四分の三。最初に買った一九九八年当時は折り畳み自転車が珍しく選択肢がほぼ無かったが、今はインターネットで色々選べるようになっていた。ただ道具はパワーアップしても動力(=旅人)が年々弱る一方なので行動範囲は狭くなっているのだが・・・
めがね橋
自転車に乗ったり押したりを繰り返し、ようやくめがね橋に到着。駐車場に自転車を置いて、写真を撮りつつ橋の上へ。橋の上は歩けるようになっているが下から見る方が見晴らしが良い。観光バスでツアー客が来ていてなかなかの盛況だった。
めがね橋から軽井沢に向け更に碓井峠を上る。遠い、遠すぎる。。。
乗って、降りての間隔が短くなり、いつからか降りて押している割合の方が多くなった。
喉が乾いたが500ミリペットボトルは既に空。疲れた上に乾きが襲う。
途中何度か休憩を入れつつ、自転車乗りのおっさんに抜かれざまに頑張れと声をかけられ、乾きに耐えられず国道から少し入った所に流れる小川の水で喉を潤し、めがね橋出発から約一時間半で碓井峠の上まで到着した。
長野群馬県境。この辺りで上りは終わる。
ここから先はもう軽井沢。長い下りがあるのかと思っていたが、下りはすぐ終わり、街に入ってちょっと走るともう駅だ。ギブアップしてバスに乗ろうかと何回か思ったが何とかなるもんです。
軽井沢は紳士淑女が青空の下、ペニ、、、テニスに興じるハイソなイメージがあり苦手な雰囲気。高原特有の涼しさは良いのだけれどあんまり来たいと思わないかな。って実際に駅の外を見たのは初めてなのであくまでも偏見だが。
軽井沢駅入口
軽井沢からはしなの鉄道で小諸まで行く。次の電車まで三〇分弱。昼食をゆっくり食べる時間はないだろうと駅そばで済ませる。窓口にて軽井沢から上田までのしなの鉄道と上田電鉄別所線全線が一日乗り放題になる軽井沢・別所温泉フリーきっぷを買い入場。し鉄カラーの115系長野行きがお出迎え。そして定刻通り電車は出発した。
長野新幹線が開通するにあたり軽井沢、篠井間の信越線が第三セクターでしなの鉄道になり横川、軽井沢間の路線は廃止された。
中学生のときに祖母の家に行くのと、大学生のときに免許合宿で小諸に行ったので二回通った路線だが、途中下車しなかったので特に印象に残ってはいない。ただ、今回通ってみて懐かしさを感じた。
いつの間にか眠ってしまい気づくと小諸駅に停車していた。十五年ぶりに降りてみたが当時の記憶は何も甦ってこなかった。実際、免許合宿は佐久市内だったので行きと帰りの二回駅を利用しただけだから仕方ないか。
小諸駅近くの古い建物
折角なので重要文化財に指定されている小諸本陣と小諸城址(門が二つ重文指定)へ。本陣は参観不可だったので外から見ただけ、城址は大手門が離れたところにあったのでなんだろうと思ったら線路を城跡に通したかららしい。文化財軽視だなぁ。
小諸には三〇分程の滞在。次は上田を経由して国宝の八角三重塔塔がある別所温泉へ。上田電鉄別所線は以前は丸い窓のある古い車両を使っていたのだが、今は東急の比較的新しい車両を使ってあまりローカル線らしくなく残念だった。
上田駅に入線してくる別所線
そして別所温泉でも目当ての三重塔が工事中で見られずに踏んだり蹴ったり。代わりに秘仏の小振りな大日如来さんが公開されていたが、やっぱり塔が見たかった。。。
他には石塔で有名な常楽寺や、ごく普通の神社だった別所神社、北向観音を参拝。北向観音にて境内を歩いていたら突然鐘がゴーンと鳴り響いた。鐘楼を見ても誰もいない。ジリジリという機械音が聞こえ再び鐘が鳴る。なんと自動で鳴らしているようだ。確かに時間に正確に鳴らせて楽で良いのだろうが趣がないなー。
別所温泉の街並み
坂を下って駅に戻る頃、夕暮れ時を迎えていた。荷物をまとめ、電車を待っている間に外は暗くなっていった。上田までは約三〇分。さて今夜はどこで寝るか。
河川敷を見に行ったが台風が通過した影響か水かさが高く断念。街のどっかの公園しかないか。ファミリーレストランで夕食。写真をパソコンに保存したり日記を書いたりドリンクバーでねばりつつ約二時間。もろもろ終わったので寝床を探すぞ。
明るい間に下見ができなかったが目星をつけていた公園に到着。所々にライトがあるが暗くてどうなっているのか良く見えない。手持ちの懐中電灯で照らしつつそろりそろりと進む。
色々回った結果、歩行者があまり通らないであろう袋小路になっているトイレの裏の狭いスペースに決める。テントを広げたら湿っていた。三月の伊豆旅行の後、干すのを忘れていた。カビが繁殖してひどい状態。十年以上大切に使ってきたのだが油断した。
テントの中は少しカビ臭かったが、どうしようもないのでそのまま就寝。今回荷物を少なくしようと寝袋、毛布を持ってきていなかったのだが寒くて大失敗。半袖の服三枚の上にフリースを着て寝たのだが寒くて三〇分おきに目を覚ましてしまう。寒さと眠気で寝て起きてを繰り返すひどい夜だった。
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