鳥取砂丘と経て境港で妖怪と戯れしっとりと美保関を楽しむ(2010年12月11日)   

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2018/05/24

鳥取砂丘と経て境港で妖怪と戯れしっとりと美保関を楽しむ(2010年12月11日)

ベッドでの睡眠は実に快適。遅くまで寝ていたいという誘惑を振り払い早めに起床。すぐに身支度をしてチェックアウト。カメラと自転車関連の道具以外は全てフロントの預けた。今日は身軽でいい。

鳥取駅バスターミナル七時二〇分発のバスで砂丘へ。乗客はわずか。このバスは市民病院を経由して遠回りなのだが砂丘まで行く一番早いバスだった。

鳥取砂丘近くのバス停
鳥取砂丘近くのバス停

バスに乗ること約三〇分で砂丘だ。バスを降り自転車を組み立てる。強い風が吹いていて自転車袋が車道を三〇メートル位飛ばされた。

坂を上り展望台、リフト乗り場に行ったら朝早いのでまだ動いていなかった。気を取り直し来た道を戻って改めて砂丘へ。砂丘の砂の像はアフリカがテーマらしい。何でだろね・・・

誰もいないリフト乗り場
誰もいないリフト乗り場

ようやく砂丘入口。自転車を置いて中へ。風が強いので砂紋が綺麗に出ている。朝早かったというのもあり足跡もほとんど無く、かなり状態が良かった。雲の中から時折顔を出す太陽の光に一喜一憂しながらローアングルで写真を撮る。口の中に砂が入ってジョリジョリする。カメラにも砂が入っちゃったかも。ただ、この後太陽は雲に遮られ顔を出すことはなかったので早めに行ったのは正解だったな。

砂丘の砂紋
砂丘の風紋

砂丘には傾斜が急な中央から上る。足が取られてなかなかうまく歩けない。片手を補助に使ってやっと登頂。一一年ぶりの砂丘からの景色。海が見え波が強いのが解る。遠くには灯台と煙突が見える。

ちょっと休憩して下丘。砂地は実に歩きにくい。以前来たときにらくだがいたが、朝早いためまだ出勤していないようだった。

砂丘に残る足跡
砂丘に残る足跡

目的は達成したので鳥取市内に自転車で戻ることに。砂丘近辺は強い向かい風でなかなか前へ進めなかったのだがトンネルを抜けると風は収まり下り坂を快調に自転車は進んだ。

途中、大通りから河川敷を走る遊歩道に入る。空を見上げると雲の隙間から光芒が地上を射している。夢中でシャッターを切っていたら光芒は弱くなり消えた。

光芒の射す街
光芒の射す街

次は仁風閣という大正天皇が皇太子だったときに山陰行幸中に宿舎として建てられた明治期の洋館へ。白い外装が印象的だ。中に入り入場料を払う。一階は建物の歴史や旧藩主の家計で仁風閣を建てた池田家の説明があり、二階には調度品が置かれ行幸の際の様子を復元している。庭も広く芝生の広場と日本庭園がある。裏山には鳥取城趾があるのでそこからは鳥取市街と仁風閣を一緒に見下ろすことができる。

鳥取城址から鳥取の街を
鳥取城址から鳥取の街を

特急の時間が近くなってきたので宿に戻り荷物を回収。そして駅のホームには出発一〇分前に到着。既に自由席の乗り口に一〇人程度の列ができていた。特急あさかぜは二両編成で指定と自由が一両ずつ。倉吉より先に行く特急が少ないので列ができていたのだろう。

この列車で米子まで約一時間。居眠りしていたらすぐに着いた。

特急スーパーあさかぜ
特急スーパーあさかぜ

米子で境線に乗り換え。終点の境港はみずきしげるのふるさとで境線には鬼太郎のキャラクターが
プリントされた車両が走っている。ここでは目玉のオヤジに遭遇。列車は二連で前が目玉のオヤジで後ろはオレンジ色の車両だった。車体の外だけではなく天井にも妖怪が描かれていて楽しい。

目玉のオヤジ車両にて
目玉のオヤジ車両にて

境線は畑・畑・野原・野原・畑・畑とあまり代わり映えしない風景とカーブが少なく直線が多い線路が印象に残る。建設予定地に家があまりなかったからこんなにまっすぐ線路を通せたんだろうか。

また、それぞれの駅に鬼太郎に出てくる妖怪の名前がつけられている。ただ社内アナウンスや運賃表は旧来の駅名が使われている。これはずっとそうした方がいいだろう。最寄りは砂かけ婆駅とか子泣き爺駅とか言ったら他の地方の人に笑われそうだし。最寄駅名がそのままあだ名になっちゃう悲劇もあるかも。

鬼太郎駅(境港駅)表示板
鬼太郎駅(境港駅)表示板

そして境港。『ゲゲゲの~』が流行語になったからか、かなり賑わっている。親子連れ、カップル、中国人だか韓国人のグループ、そして様々な年齢層がいる。それだけ鬼太郎って幅広い年齢層に受け入れられているのだろう。

境港では妖怪の他にえびす様の総本社の美保神社に行きたかったので観光案内所で確認する。担当の人ではすぐにわからなかったようだが、他の係員に確認してバスの時刻表に次のバスをマーキングして渡してくれた。かなり親切な対応だったので境港の好感度アップ。帰りがけにスタンプカードになっている妖怪ガイドを一〇〇円で記念に購入。

境港駅の待合室にも妖怪が!
境港駅の待合室にも妖怪が!

次のバスまで約一時間あったので水木しげるロードを歩く。沿道には大小様々なブロンズの妖怪像が置かれ、観光客向けの商店や食堂などが軒を並べている。

妖怪の像は愛嬌があって見ていて飽きない。各商店や施設の前にはスタンプが置いてあって妖怪ガイドに押していく。全部で三六個スタンプをそろえると賞状。二〇個以上でシールがもらえるそうだ。

商店街のライトにも妖怪が描かれている
商店街のライトにも妖怪が描かれている

私はあまり時間に余裕がなかったので水木しげる記念館で目玉のおやじスタンプを一つだけ。水木しげる記念館は大きな猫娘の顔だけの着ぐるみをつけた女性が立っていてただの人形だと思っていたら着ぐるみだったようで動いたのでびっくり。

展示は一階に水木しげるについてと妖怪のミニチュア。二回に来たろう関連のグッズや過去の漫画本が展示されていた。かなり駆け足だったのでこれ!というのはないが妖怪好きなら是非。

水木しげる記念館にいた一反もめん
水木しげる記念館にいた一反もめん

写真を撮りつつ駅に戻ったらネコムスメ列車が!バスが後数分で来るけどこれは撮らねば。走って前に回り込むもシャッタースピードが足りず流し撮り!して失敗…まあいいさ。

ネコムスメ列車を流し撮り
ネコムスメ列車を流し撮り

再び走ってバス停まで戻り少し待ってバスが来たので乗り込む。境港から橋を渡って対岸の島根県へ。終点で下車し待合い小屋で次のバスを待つ。一五分後、ガラガラのバスが到着して再びバスへ。終点の一つ前の美保神社前で下車。神社はここから歩いてすぐだ。

美保関は漁港のようで入江に沢山の小型漁船が停泊している。海鳥の鳴き声やイカや魚の干物を軒先に吊す商店、のどかだなあ。帰りのバスは二時間後なのでゆっくりできそうだ。

美保神社前のひもの屋にて
美保神社前のひもの屋にて

美保神社は威風堂々とした造り。だけれど拝殿に壁がない。白い天幕を張って部屋の様にしていたけれど寒々しいなあ。ここの絵馬は魚の絵が描かれていて短い竹の竿についた糸で吊されている。さすが恵比寿様の総本社。恵比寿スタイルを踏襲しているんだね。

竹の竿に吊られている絵馬
竹の竿に吊られている絵馬

私が着いたとき太鼓や笛の音が聞こえたので何だと思って行ってみたら三人家族が拝殿の中に座って祈祷をしていた。脇に太鼓と笛を吹く男性が一人ずつ真ん中の畳のスペースにオレンジの袴と白い着物を着た女性が榊と鈴を持って舞っている。眺めていたらすぐに終わってしまった。残念に思っていたら四〇分後位に今度は誰も祈祷客がいないのに同じ人三人で再び神楽を奉納していた。(この神社では毎日朝夕に舞を奉納しているようだ。)

拝殿にて行われる奉納の舞
拝殿にて行われる奉納の舞

美保神社を後にし美保関を散策。境港の観光協会の人が石畳がきれいと言っていたがどこにあるのだと探したら一の鳥居と二の鳥居の間に門がありそこから緑の石でできた石畳の道が始まっていた。この道の沿道には雰囲気のある建物が多く、景観に気をつけているのがわかる。

石畳が終わりそのまま狭い路地を歩くとなんだか昔の時代にタイムスリップしたような気になる。小泉八雲もこの街が気に入って三回も訪れたそうだし何かを感じさせる魅力をここは持っているのかもしれないな。

美保関の青石畳通り
美保関の青石畳通り

ほとんど日が暮れてバスで境港へ戻る。途中、完全に日が暮れて、空席の目立つバスに寂しさが漂ってくる。田舎に行くと懐かしだけでなく寂しさも感じるのは私だけだろうか。行きと同じくバスを乗り換えて境港へ戻ると賑わっていた水木しげるロードも駅もひっそりとしている。

少し遅れて境線が入線してきたので乗って米子へ戻る。ちなみに帰りの絵は鬼太郎とネズミ男のコンビ。今度もしっかり写真は撮りました。

米子では寝床を探し、スーパーで朝食を買う。そしてマックで写真をパソコンに取り込み、食事を済ませて寝床へ戻り、就寝した。

夜の米子駅
夜の米子駅

マックでは時代遅れのヤンキーがうざかった。やっぱり山陰って田舎だなあ

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