日御碕、出雲大社へ(2010年12月13日)   

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2018/05/24

日御碕、出雲大社へ(2010年12月13日)

寒くて何度か目を覚ます。周りが薄明るいと思い時計を見たら七時半。もう起きる時間だ。外からほうきをかける音が聞こえる。と思ったらテントに軽い衝撃が!?どうやらほうきが触れたらしい。少しづつ音は遠ざかりやがて聞こえなくなった。

身支度をして外に出ると雨が降っている。あづま屋の下にテントを張って正解だった。

今日は自転車で六、七キロ先の佐太神社に行こうと思っていたのだが、雨の中自転車で行くのもだるいため出雲へ向かうことにする。片づけをして一畑電鉄の駅へ出発。駅はなかなか綺麗で映画の舞台になったと書かれたポスターが掲示されている。

待合室で待ち出発時間が近づくと改札が始まる。荷物が大きいので邪魔になるといけないと、私は列が無くなってから入る。

ただいま改札中
ただいま改札中

ここの車両は京王線のお古を使っているのだが、出雲市行きの電車は平成10年製造の比較的新しいものだった。厚い雨雲に覆われた空の下、寒々しい宍道湖を左に見ながら電車は出雲市へ向かう。

途中、一畑口駅でスイッチバックで進行方向が変わり、基本ワンマン運行だが雲州平田駅から出雲大社への乗換駅川跡まで女性車掌2人が乗り込んできていた。ベテランと若手。研修かなあ。松江から乗っていた旅行者らしき人々は川跡で降り、残った乗客だけ乗せ終点の電鉄出雲市駅へ到着する。

一畑電車の黄色い車両
一畑電車の黄色い車両

電鉄出雲市駅は八年前に来た時と比べると新しくなったように思えるが気のせいだろうか。JR出雲市駅にテントや寝袋を置きバスで日ノ御碕へ向かう。

途中、ほとんどの乗客が出雲大社で下車。その際、運転手がバスカードをおすすめしていたのだが
良く理解していない女性客が運賃を普通に払った後にバスカードを購入しようとしてえらく処理に時間がかかっていた。

支払いに手間取る女性客
支払いに手間取る女性客

ようやく出発。車内は私を含めてわずか乗客が三人。少し走ると断崖絶壁の海に出る。運ちゃんが適当な人でずっと『次の停留所はーー』というアナウンスが流れないなと思ったら連続して三回流れたり。ゆるい所です。

出雲大社から二五分で日ノ御碕へ。容赦なく横殴りの雨が降っている。フードを被り日ノ御碕神社へ。この神社は出雲大社の祖神さまと呼ばれ境内には重要文化財にしていされた建物が立ち並んでいる。雨対策にカメラに透明なシャワーハットをつけるがレンズがはみ出てあまり効果なし。屋根の下を選んで歩く。

雨の日御碕神社
雨の日御碕神社

雨の勢いが弱まる雰囲気がなく、参拝後にあまり撮影もできないまま約三〇分でバス停へ戻る。バス停には待合室がないのでトイレの軒下でバスを待つ。そこで三〇分待っているとバスは時間通りやってきた。ちなみに帰りの運転手は真面目(普通?)だったようでこまめにバス停の表示が切り替わっていた。

出雲大社へ戻るバスの車内
出雲大社へ戻るバスの車内

今度は出雲大社で下車。雨足は強いまま。しかも改修工事がされていて一部の社しか見られず残念。太い木の幹にびっしりとおみくじが巻き付けられているのは壮観だった。すぐに大社を後にして旧大社駅へ向かう。

おみくじが巻きつけられた木
おみくじが巻きつけられた木

途中出雲そばを昨晩に続き食べるも残念な結果に。こういう観光地の食べ物屋は不味くても生き残れるからなぁ・・・電鉄大社駅を素通りし、更に1キロ以上歩いてやっと到着。

かなり大きな木造の駅舎だ。屋根瓦の一部に亀を模したものが配置されている。駅舎の中は薄暗く広い。窓口の中に駅員などの制服を着た人形が立っていたのにギョッとしたが、運賃表や時刻表がそのまま掲示されていたり、暖かみのある木造の駅舎などレトロな感じがする。

古ぼけた写真撮影用のパネル
古ぼけた写真撮影用のパネル

駅のホームにD51が置かれている。ホームは三つ。木の精算所の窓口、塗装の薄くなった記念撮影用の男女のパネルなどいい雰囲気を醸し出している。良いなあここ。八年前は来なくて失敗だったよ。。。

一人で広い駅を満喫し一畑電車の時間に合わせて電鉄大社駅へ戻る。映画公開に合わせてクモハ50型という古い車両が展示されていた。まだ検札は始まっていなかったが駅員さんに声をかけ乗車券を提示し他の乗客より一足早くホームへ。

クモハ50型車内
クモハ50型車内

クモハ50の扉を手で開け、中に入るとこれまたレトロな雰囲気。客のシートがエンジ色で手すりは木製。運転席も古ぼけた計器が置かれて雰囲気が良い。映画撮影時はクモハ50型が路線を走ったそうなので是非見たかったなあ。

電車を乗り継ぎ出雲市へ戻る。乗り継ぎ駅の川跡では高校生の下校時間と被ったようで、狭いホームに高校生が溢れていた。電車もいるし、楽しげな写真が撮れるかもと思ったが寒いところから暖かい電車の中に入ったためレンズが結露してぼやけた写真しか撮れなかった。

川跡駅に群れる高校生
川跡駅に群れる高校生(レンズ結露中)

出雲市で宿を探そうと自転車を組み立て強い雨の中を二キロほど先のマックへ。(インターネットに接続できるのがマックしかなかった)傘がないのでずぶ濡れ。上着も防水加工しているのだが、既に水が浸みてきている。ズボンも靴も防水加工だが上着より先に雨の軍門に下っていた。最悪ですわ。

マックでネットにつなぎ宿を探すが値段がそこそこの宿しかない。では松江ではどうだと探すと部屋風呂に温泉が出る宿を手頃な値段で発見。そこに予約!

雨の出雲市駅前
雨の出雲市駅前

また雨の中駅に戻る。途中一〇〇均にて折りたたみ傘を購入。小さいが無いよりましか。現金が心許ないので郵便局を探すが十七時でATMが閉まっていた。明日だな。

出雲市から特急で松江まで。宍道湖方面の窓から外を見ていると湖の手前には車のヘッドライトや家の明かりが時折見えるがその先は真っ暗で不気味だった。

松江駅から自転車で宿まで。宿は松江宍道湖温泉駅の近く。途中、食事できるところを探しながら走るも飲み屋ばかり。酒を飲まないと夕食が不便だ。

夜の松江
夜の松江

結局発見できないまま宿に到着。昨日宿の前を通っていたのだがあまり目立たず気付かなかった。こんなところに宿があったとは。

外観は多少古ぼけた狭いビル。部屋も狭く空調も風量しか選べない旧型のもの。無線LANは遅い上に頻繁に接続が切れ最後は繋がらなくなってしまった。温泉だけがいいところだが大浴場は無く、部屋に足を伸ばせない狭い浴槽があるのみ。まあ安いから仕方ないのだけれど。

良く切れる無線LANで辺りの飲食店情報を探すが見てきた通り飲み屋ばかり。こりゃ最悪コンビニかなと諦めひとまず外に出て探そうと自転車で街へ。やはり飲み屋ばかりなのだが少し走ると定食と書かれた店があった。暖簾をくぐるとカウンターで老夫婦が仲良く並んでテレビを見ている。私に気付き二人は席を立つ。客が誰もいなかったから休憩していたようだ。

泊まった狭い部屋
泊まった狭い部屋

テレビでは七〇年代、八〇年代のアイドル云々という番組が流れていた。食事はまあ上品な感じ。言い換えると薄味で出汁が弱かった。

宿に戻り風呂に入ったり、濡れた服をドライヤーで乾かしたりして床についた。

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