明け方少し冷え込んだが快適に休めた。七時半ごろエンジンの爆音で目を覚ます。音からするに草刈りをしているようだ。まだ起きるのは早いと一時間ほど、うつらうつらしていたが九時過ぎになったので身支度をしてテントを出る。遠くで草刈りはまだ継続中。さっさとテントを片付けて移動する。他のテントは既になくなっていた。

野宿した場所
今日一日長いのでそんなに気合いを入れたらバテるだろうと公園の他の場所で座っていたら、テントを立てていたところで草刈りの人が作業していた。邪魔してしまったか申し訳ない。
一〇時半ごろ公園を出発し、秋祭りを行っている櫻山八幡宮へ向かう。高山では春と秋に祭りがあり、前者は日枝神社の例祭だ。高山祭は毎年開催日が決まっていて今年は初日が休日だったので翌日休暇にして夜まで見ていくことにした。もし今夜、夜行バスがあればそれで帰って翌日勤務でも良かったが出ていなかったので休むことに。
八幡宮には一一時一〇分前に到着した。境内には既に人が集まっている。一二時からのからくり奉納目当ての人々だ。布袋様のからくり人形の屋台の前は既に人がいっぱいだ。高山では山車のことを屋台と呼ぶ。地方によって鉾やらだんじりやら呼び方が違って面白いものだ。
参拝者用に通行可能な平らな石の通路を挟んで、からくり屋台から離れた後方の前から三番目くらいの場所を確保。まわりで座っている人がいたので私も座って待つ。
石の通路は左右でオレンジの鉄製のA型バリケードで仕切られているのだが、簡単に動くのでからくり屋台寄りのバリケードを勝手に動かして割り込む奴等が続出。私の陣取る後方で待っている人々からは不満の声が聞こえてくる。こういうマナーの悪い奴等がいるから主催者にクレームが増えて観覧有料になったりするんだろな。
正午少し前に通路が閉鎖され、屋台寄りのA型バリケードを後ろに動かし、前方の人々を全て座らせてからからくり奉納は始まる。割り込んでいた四〇代位のババアが座ったら見えないと係員に文句を言っていた。盗人猛々しいとはこういうことか。

前方の観客が座り、からくり奉納が始まる
三味線などの生演奏が流れ、布袋様のからくりが動き始める。布袋様の他に小さいからくり人形が二体いて、それらが踊ったりはしごを移動したりして最後には布袋様が二体をそれぞれ肩車と肩に乗せて花吹雪を舞わせて終わりになる。細い糸で操っているそうだが全く見えない。見事なものだ。

登場するからくり人形は布袋様ほか二体

最終的に他二体は布袋様の肩に乗る
からくり奉納が終わると本殿や表参道への道が通行止めになるため、からくり博物館方面の出口から神社を出なければならない。少し遠回りをして表参道に出ると屋台が勢揃いし、それを見るために観光客が集まっている。
屋台は高さが六~一〇メートルほどで装飾はそれぞれ異なる。概ね左右には獅子や龍などの木彫りの彫刻や般若や龍など刺繍された布で飾られ、正面には人形が乗っているものもある。中を伝って上に登れるようになっているようだ。足まわりは四つ車輪が付いている。屋台の前には綱付いていて、それで引っ張って動かすようだ。

表参道に並ぶ屋台
一三時から古い時代の衣装をまとった人々が練り歩く御神幸と呼ばれる行列が始まる予定だ。表参道を往復して、ちょうどよい時間になったので出発地点へ向かうと、まだそれっぽい格好をした人が数人しかいない。こりゃ開始が遅れるな。地図を確認しながら今から三〇分後に始まる屋台引き回しも見物可能な場所に目星をつけて移動。数人先客がいたがまだガラガラだ。
遠くから音楽が聞こえてくる。少し待つと行列の先頭が見えてきて、すぐに目の前にやってくる。目の前で曲がっていくのだが片側二車線の車道はまだ通行止めになっておらず目の前で行列が止まった。何分か待たされてやっと警察が車を止めて行列は動き始める。獅子舞も加わっており、沿道の家々に口をカタカタ言わせパフォーマンスをしながら進んでいた。

御神幸の行列
行列が去り、再びの待ち時間。時間が経つにつれ人が増えてくる。再び音楽が聞こえてきたらすぐに屋台が姿を現した。表参道で展示されている時は人が乗っていなかったが上に子供が乗って笛を吹いている。
警察の動きが悪く、再び通行止めまで待たされる。良し、通行止めになったと思ったら警察が止めていなかった道から左折で車が入ってきた。さっきもそうだったけどここの警察、交通整理が下手だなぁ。
屋台にはハンドルがないので曲がり角にまっすぐ屋台が入ってくる。道の真ん中で停車し、前方の下にある穴に手を突っ込むと横向きになった車輪が落ちてきて、前輪ないし後輪のどちらかが上がるようになっているようだ。その状態で横に押すと車が横に回転して方向転換が完了する。屋台に付いている法被を着た男が回しすぎとかもう少しと声をかけている。方向が決まったら再び穴に手を入れて元に戻して完了。屋台によっては車輪を浮かすのを人力で行っているものもあった。その時は屋台が傾くので少し驚く。

転回中の屋台
四機の屋台を見送った後に、表参道へ戻る屋台の後ろに付いて歩く。屋台の車輪は左右に曲げられないので微妙な方向修正は前で引っ張る方向や後ろにある穴に長い木の棒を突っ込んでそれを左右に力を入れて行っている。一番後ろを歩く指揮者が前や後ろに山や川と声をかけて、それに合わせて引き手が動いている。高山からみると山や川が右か左か決まっているので左右を指示する際には山、川と声をかけるそうだ。
神社まで戻って来たのは一五時半過ぎ。夜の屋台巡行が一八時からなので時間がある。カロリーメイトは食べたけれどちゃんとした飯も食いたいと市内をぶらぶらしたがラーメン屋や焼き肉屋など米がないか、無駄に高い所しかない。飛騨牛ラーメン一杯二千円といったふざけたメニューのあるラーメン店もあり全く魅力を感じなかった。よそ者には飛騨牛食わせておけば何とかなると思ってるんじゃないのか高山の奴等は。結局コンビニおにぎりになった。

高山の町の所々にさるぼぼのオブジェがある
神社近くの曲がり角で屋台巡行を見ようと思って一時間少し前に行ったら既に良い場所は満員。その周辺では見通しの悪い場所しかなかったが座って待つ。
暗くなって、時間になると宵宮が始まり曲がり角の広いところで獅子舞が始まるが全く見えず残念な感じに。昼と違って提灯をつけた屋台が通り過ぎていくが他の観客に邪魔されて良く見えず。全ての屋台が通りすぎて人がばらける。

屋台は狭い道を通って進む
これでは不完全燃焼だと、歩き回って安川の交差点で獅子舞が舞っているのを見つけて群衆の後ろから眺めていた。獅子舞が終わると待ち時間になるようで前に座っている人が何人かいなくなる。その場所に入り込んで先程よりは近くなり前から六列目ほどに。もう一度獅子舞の演舞があってから、ようやく屋台が再始動する。
目の前で屋台が方向転換をして細い道に入っていく。屋台によっては何周もして観客からの拍手喝采を浴びているものもある。この交差点はなぜか信号が通常動作していて色が変わる度に反射して屋台の色が変わっていた。邪魔だから信号止めればいいのに。

交差点で獅子舞が舞う
一番前から人が抜けたので最後の二台だけ先頭から眺める。やはり前に人がいないのは見やすくていいな。全ての屋台は八幡宮近くの川まで行き、そこから各町会に歌を歌いながら帰っていく。屋台によっては上に乗っている子供が叫んでいるのか歌っているのかわからないものもあった。

屋台が保管場に入っていく
人馬台に最後まで付いていき、提灯を外し車庫に入るまで眺めていた。そして時間は二二時過ぎ。コンビニで朝食を買ってから昨日野宿した公園へ。今夜は私だけのようだ。昨夜とは場所を変えて、昨夜、自転車二人組が泊まっていた場所にテントを立てる。今日は歩き疲れた。
野宿した場所
今日一日長いのでそんなに気合いを入れたらバテるだろうと公園の他の場所で座っていたら、テントを立てていたところで草刈りの人が作業していた。邪魔してしまったか申し訳ない。
一〇時半ごろ公園を出発し、秋祭りを行っている櫻山八幡宮へ向かう。高山では春と秋に祭りがあり、前者は日枝神社の例祭だ。高山祭は毎年開催日が決まっていて今年は初日が休日だったので翌日休暇にして夜まで見ていくことにした。もし今夜、夜行バスがあればそれで帰って翌日勤務でも良かったが出ていなかったので休むことに。
八幡宮には一一時一〇分前に到着した。境内には既に人が集まっている。一二時からのからくり奉納目当ての人々だ。布袋様のからくり人形の屋台の前は既に人がいっぱいだ。高山では山車のことを屋台と呼ぶ。地方によって鉾やらだんじりやら呼び方が違って面白いものだ。
参拝者用に通行可能な平らな石の通路を挟んで、からくり屋台から離れた後方の前から三番目くらいの場所を確保。まわりで座っている人がいたので私も座って待つ。
石の通路は左右でオレンジの鉄製のA型バリケードで仕切られているのだが、簡単に動くのでからくり屋台寄りのバリケードを勝手に動かして割り込む奴等が続出。私の陣取る後方で待っている人々からは不満の声が聞こえてくる。こういうマナーの悪い奴等がいるから主催者にクレームが増えて観覧有料になったりするんだろな。
正午少し前に通路が閉鎖され、屋台寄りのA型バリケードを後ろに動かし、前方の人々を全て座らせてからからくり奉納は始まる。割り込んでいた四〇代位のババアが座ったら見えないと係員に文句を言っていた。盗人猛々しいとはこういうことか。
前方の観客が座り、からくり奉納が始まる
三味線などの生演奏が流れ、布袋様のからくりが動き始める。布袋様の他に小さいからくり人形が二体いて、それらが踊ったりはしごを移動したりして最後には布袋様が二体をそれぞれ肩車と肩に乗せて花吹雪を舞わせて終わりになる。細い糸で操っているそうだが全く見えない。見事なものだ。
登場するからくり人形は布袋様ほか二体
最終的に他二体は布袋様の肩に乗る
からくり奉納が終わると本殿や表参道への道が通行止めになるため、からくり博物館方面の出口から神社を出なければならない。少し遠回りをして表参道に出ると屋台が勢揃いし、それを見るために観光客が集まっている。
屋台は高さが六~一〇メートルほどで装飾はそれぞれ異なる。概ね左右には獅子や龍などの木彫りの彫刻や般若や龍など刺繍された布で飾られ、正面には人形が乗っているものもある。中を伝って上に登れるようになっているようだ。足まわりは四つ車輪が付いている。屋台の前には綱付いていて、それで引っ張って動かすようだ。
表参道に並ぶ屋台
一三時から古い時代の衣装をまとった人々が練り歩く御神幸と呼ばれる行列が始まる予定だ。表参道を往復して、ちょうどよい時間になったので出発地点へ向かうと、まだそれっぽい格好をした人が数人しかいない。こりゃ開始が遅れるな。地図を確認しながら今から三〇分後に始まる屋台引き回しも見物可能な場所に目星をつけて移動。数人先客がいたがまだガラガラだ。
遠くから音楽が聞こえてくる。少し待つと行列の先頭が見えてきて、すぐに目の前にやってくる。目の前で曲がっていくのだが片側二車線の車道はまだ通行止めになっておらず目の前で行列が止まった。何分か待たされてやっと警察が車を止めて行列は動き始める。獅子舞も加わっており、沿道の家々に口をカタカタ言わせパフォーマンスをしながら進んでいた。
御神幸の行列
行列が去り、再びの待ち時間。時間が経つにつれ人が増えてくる。再び音楽が聞こえてきたらすぐに屋台が姿を現した。表参道で展示されている時は人が乗っていなかったが上に子供が乗って笛を吹いている。
警察の動きが悪く、再び通行止めまで待たされる。良し、通行止めになったと思ったら警察が止めていなかった道から左折で車が入ってきた。さっきもそうだったけどここの警察、交通整理が下手だなぁ。
屋台にはハンドルがないので曲がり角にまっすぐ屋台が入ってくる。道の真ん中で停車し、前方の下にある穴に手を突っ込むと横向きになった車輪が落ちてきて、前輪ないし後輪のどちらかが上がるようになっているようだ。その状態で横に押すと車が横に回転して方向転換が完了する。屋台に付いている法被を着た男が回しすぎとかもう少しと声をかけている。方向が決まったら再び穴に手を入れて元に戻して完了。屋台によっては車輪を浮かすのを人力で行っているものもあった。その時は屋台が傾くので少し驚く。
転回中の屋台
四機の屋台を見送った後に、表参道へ戻る屋台の後ろに付いて歩く。屋台の車輪は左右に曲げられないので微妙な方向修正は前で引っ張る方向や後ろにある穴に長い木の棒を突っ込んでそれを左右に力を入れて行っている。一番後ろを歩く指揮者が前や後ろに山や川と声をかけて、それに合わせて引き手が動いている。高山からみると山や川が右か左か決まっているので左右を指示する際には山、川と声をかけるそうだ。
神社まで戻って来たのは一五時半過ぎ。夜の屋台巡行が一八時からなので時間がある。カロリーメイトは食べたけれどちゃんとした飯も食いたいと市内をぶらぶらしたがラーメン屋や焼き肉屋など米がないか、無駄に高い所しかない。飛騨牛ラーメン一杯二千円といったふざけたメニューのあるラーメン店もあり全く魅力を感じなかった。よそ者には飛騨牛食わせておけば何とかなると思ってるんじゃないのか高山の奴等は。結局コンビニおにぎりになった。
高山の町の所々にさるぼぼのオブジェがある
神社近くの曲がり角で屋台巡行を見ようと思って一時間少し前に行ったら既に良い場所は満員。その周辺では見通しの悪い場所しかなかったが座って待つ。
暗くなって、時間になると宵宮が始まり曲がり角の広いところで獅子舞が始まるが全く見えず残念な感じに。昼と違って提灯をつけた屋台が通り過ぎていくが他の観客に邪魔されて良く見えず。全ての屋台が通りすぎて人がばらける。
屋台は狭い道を通って進む
これでは不完全燃焼だと、歩き回って安川の交差点で獅子舞が舞っているのを見つけて群衆の後ろから眺めていた。獅子舞が終わると待ち時間になるようで前に座っている人が何人かいなくなる。その場所に入り込んで先程よりは近くなり前から六列目ほどに。もう一度獅子舞の演舞があってから、ようやく屋台が再始動する。
目の前で屋台が方向転換をして細い道に入っていく。屋台によっては何周もして観客からの拍手喝采を浴びているものもある。この交差点はなぜか信号が通常動作していて色が変わる度に反射して屋台の色が変わっていた。邪魔だから信号止めればいいのに。
交差点で獅子舞が舞う
一番前から人が抜けたので最後の二台だけ先頭から眺める。やはり前に人がいないのは見やすくていいな。全ての屋台は八幡宮近くの川まで行き、そこから各町会に歌を歌いながら帰っていく。屋台によっては上に乗っている子供が叫んでいるのか歌っているのかわからないものもあった。
屋台が保管場に入っていく
人馬台に最後まで付いていき、提灯を外し車庫に入るまで眺めていた。そして時間は二二時過ぎ。コンビニで朝食を買ってから昨日野宿した公園へ。今夜は私だけのようだ。昨夜とは場所を変えて、昨夜、自転車二人組が泊まっていた場所にテントを立てる。今日は歩き疲れた。
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