今日はキリグア経由でホンジュラスのコパンルイナスへ向かう。ただし、移動に時間がかかるようなら途中のチキムラまでになるかな。
フローレス島の橋のたもとにバスが停車し、旅行者が群れていた
四時五〇分に出発。まだ夜明け前なので暗い。鳥がけたたましく鳴いていて騒々しい。橋のすぐそばには大型バスが停車し、周りに大きな荷物を持った外国人旅行者が群らがっている。
橋を渡りながら五年前は夜行バスでフローレスに到着して朝日をこの橋の上で見たことを思い出した。二回訪れるとは思っていなかったがこれで本当にこの町も見納めだ。
歩行者のほぼいない大通りを歩きバスターミナルへ。丁度出発してくるバスがいたのでキリグアに行くか声をかけると乗れと言われた。ここから六時間で一〇〇ケツァールとのこと。座席配置は二×二の四列シートだがリクライニングや肘掛けが馬鹿になっていてかなりボロいバスだ。
バスから見た朝焼け
少し走ると空が紫に焼けてきて美しい。今日ティカルで日の出を見ている人達は羨ましいな。色がだんだん薄くなり日が高く上がって明るくなる。
バスは南へ向かうと思っていたが空港の近くを通り、東へ向かう。間違ったバスに乗ったのではないかと心配したがすぐに南に方向を変え、最初の停車地サンタアナに到着した。ここからは町があるごとに停車し人を乗り降りさせて進んでいく。物売りが乗車してきて口上を述べて商品を配ってくる。受け取っても後で回収に来るのでその時に返せば金は取られない。怪しい健康食品を渡され結構他の乗客が買っているのに驚く。
湖から流れ出た大きな川の近くにある町リオドゥルセまで五時間。バスが走っている間は窓から風が吹き込んできて良いのだが、止まっていると蒸し暑い。この後、モラレスに立ち寄り、バス通りに戻ってガソリンスタンドで給油をするため二〇分ほど休憩。出発するときにキリグアまであと何分か運転手に聞いたら三〇分程らしい。そしてY字路で下ろされる。バスを待つ小屋はあるが他には何もない。フローレスからは六時間四〇分。長かった。
何もないT字路にバスを降ろされる
バス通りを渡り、遺跡へ向かう道から三輪タクシーに手を挙げて呼ぶ。一台スルーされたが次に来た三輪タクシーが停車した。既に一人乗っていてムムムと思ったが田舎だから強盗に変わることもないかと同乗することに。遺跡入口までは五分。乗り合いなので五ケツァールで済んだ。
入場料を支払い遺跡へ。まずはキリグアの歴史や出土品を展示している博物館に立ち寄る。往事を復元したミニチュアもある。隣にミュージアムショップがありここだけエアコン付き。外は日本の夏のような湿気のある暑さなので涼しくて気持ちよい。
整備されたアクロポリス跡
遺跡エリアに入ってすぐの広場には高い石柱や低い平べったい祭壇のようなものが屋根で覆われて展示されている。石柱の前後には人が掘られていてその周りと側面には不思議な紋様が刻まれていた。石柱の前には作成年が書かれた立て札があり、この遺跡は約一一〇〇から一二〇〇年前に栄えていたようだ。
このようなオブジェは点在しているのだが入口近くにあった六つ以外は黒いビニールシートで覆われていて見ることはできなかった。半分以上見られないんだから入場料も安くしてほしいわ。
奥に行くと球技場広場と王の住んだアクロポリスがある。アクロポリスは復元が進んでいて石がきれいに積まれていた。
西の遺跡群への道標があったので向かってみたが道が途中でわからなくなり結局引き返すことに。遺跡公園からフェンスを隔てた先にはバナナ農園が広がっていた。
遺跡には一時間程度の滞在。全てのオブジェクトが見られなかったのは残念。ティカルと比べると地味な遺跡だ。
ロスアマテスに向かう途中、バナナが道路を横断していたので待たされる
遺跡公園入口の前から二〇分毎にロスアマテス行きのバスが通っているそうだ。検問ゲートのあるバナナ農園からバスはやってくる。少し進むと吊されたバナナが道路を横切って運搬されていた。バナナが通り終えるまでバスは停車。バナナが優先とはのんびりしているな。
市場とマイクロバスの停車場がひとつになったロスアマテスのバスターミナルの横で降ろしてもらう。チキムラ行きのバスはまだ来ていないようなのでトルティーヤとコーラで食事。昨日スーパで買ったビスケットは食べていたが足りなかったので助かる。
雑然としたロスアマテスのバスターミナル
一五分程度でマイクロバスはやってくる。かなり乗客を詰め込み出発したのは一〇分後。私の座った列は補助席を入れて定員四人だが大人五人と小学校低学年くらいの女の子一人が座らされた。ぎゅうぎゅうで動きが取れず前後の列も似たような情況。勘弁してほしいわ。
チキムラまでは約二時間。最後の三〇分は人が減って楽になった。市場の前で下ろされる。この時既に一六時二〇分。国境行きのマイクロバスが四五分で国境まで行くと話していたが地図アプリで確認すると五〇数キロの道のり。どう考えても無理だろうと無理にコパンルイナスには向かわずチキムラで一泊する事に。
宿泊した部屋
宿はネットで調べてあったホテルビクトリアへ。一階が食堂になっていてレセプションもそこにある。部屋を見せてもらうと狭い部屋にダブルベッドに机と椅子が置かれ、壁には液晶テレビ、天井には扇風機が付いている。トイレとシャワーは扉を隔てて部屋の中にある。シャンプー、石鹸、タオル、インターネット利用可。言い値は六〇だったがもっと安い部屋はないか聞いたら五〇ケツァールに下がった。
チキムラのセントロで店じまいのためマネキンを運ぶ人
町を散策。碁盤の目状に道が通っていて上下の道がアベニーダ、左右がカジェと呼ばれている。市場はバス発着所の近くの他に中央公園に面したものもある。中央公園にはコインを入れたら上下に動くだけのシンプルな遊具が集まったエリアがあったが鍵がかけられ入れない。道沿いには商店が多く活気がある。二ヶ所スーパーマーケットも見つけた。水とヨーグルトを買って明るいうちに宿へ戻る。
シャワーは水しか出ないが暑いので気持ちがいい。外からは音楽や車にバイクのエンジン音が聞こえてくるが気づけば眠っていた。
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