チキムラは既に露店が営業していた
今日は昨日たどり着けなかったコパン遺跡へ向かう。その後、チキムラに戻ってくるかコパンルイナスで泊まるかは考え中。なので荷物は一式持ち歩くことにした。
走ること五〇分でジョコタンという町に到着しバスを乗り換えろと言われる。だから少し高かったのか。元々乗ってきたバスの車掌が別の男に金を払っている。チキムラとエルフロリドは黄緑が入ったリテグア社のマイクロバスを使うのがいいのだな。
リテグア社の社名の入った半袖シャツの男に付いていくとリテグア社のオフィスに到着する。そこにはガラガラのワンボックスカーが待っていた。もしかして満員にならないと出発しないのかとがっかりしていたら少し経つと発車した。走り始めて小さな町はあったが後は小さい集落があるのみ。それでも何人か乗降客はいて何回も止まっては発車してを繰り返す。
坂道を越え村に入ると国境の町エルフロリドだ。ワンボックスは国境近くで停車する。ジョコタンからは約四〇分。チキムラからは一時間五〇分か。
エルフロリド国境。座っている男たちが両替商
グアテマラ側に札束を持った両替商がいたので一〇ドルを二二〇レンピラに交換。公定レートが二三.七なのでなかなかのレートだ。
ホンジュラス側にある建物にグアテマラとホンジュラスの二つのイミグレがある。グアテマラ側ではまたグアテマラに戻るのかだけ聞かれ、ホンジュラス側では職業や宿泊予定のホテルを聞かれた。また、ホンジュラスでのみ両手の指を全部スキャンされ、顔写真撮影に三〇ケツァール徴収された。領収書には三アメリカドルの記載。三〇ケツァールだと割高。アメリカドルで払えるか確認すれば良かった。
国境からコパンルイナスに向かう途中、がけ崩れが発生していた
国境ゾーンを越えると白い車体にエルフロリド、コパンルイナスと書かれたワンボックスカーが止まっていた。乗り込むと乗客は私の他数人。待たされると思ったがすぐに発車する。コパンルイナスまでは約一〇キロの道のり。山の中を走るので見晴らしがよい。途中、二ヶ所で作業員がいて交互一方通行になっていた。通行時に見たら大規模な崖崩れがあったようだ。コパンルイナスの中央公園から一ブロック離れた市場の前で停車する。国境からは約三五分だった。
国境方面もここから出るのか聞いたらもっと中心部から離れたところから出発するようだ。運賃は二〇レンピラ。両替のために一〇〇レンピラ札を渡すと釣りがないだって。仕方ないので二〇札で払う。中央公園近くの商店でコーラを買って細かいのに崩す。グアテマラは六〇〇ミリリットルのペットボトルが普通だったのにこちらは五〇〇ミリリットルだ。
日本の支援について記載されている看板
いくつか石のオブジェが置いてある中央公園から遺跡公園までは歩いて一五分。日差しが強く歩くのもしんどい。チケット売場と博物館のある建物の入口前にはスペイン語、日本語、英語で日本が遺跡保存のため無償資金援助とボランティアの派遣をしたことが書いてあった。係員に聞いたら一人まだ派遣されているそうだ。
職員に頼んで荷物を預かってもらい遺跡へ。色鮮やかなオウムが入ってすぐの所で放し飼いされているようだ。まずは小さなピラミッドといくつかの石像が置かれている広場に出る。キリグアと比べるとコパンの方が彫刻が丁寧だ。高さはキリグアの方があるけれど。
コパン遺跡の入口入ってすぐの場所にある広場
他の団体のガイドが話しているのを聞いたがこの辺りの石像は一八のウサギの王が建てたらしい。点三つに縦棒三本にウサギの彫刻が彼のシンボルらしい。点は一つあたり一。縦棒は一つあたり五。合計一八にウサギなのでこの王はそう呼ばれているようだ。
コパンの歴史が刻まれた階段
球技場を過ぎると大きな屋根に覆われた一段一段にコパンの歴史が刻まれた階段がある。保存状態が悪く彫刻が判別できるのはほんの一部のみだった。
階段を上り高貴な人々のスペース、アクロポリスへ。壁の一部に彫刻が残されている。地下神殿への入口があったがここは別料金のようで係員が近くの木陰で待機している。
王の居住区
一番奥には王の居住区があり、アクロポリスより低いところにあり訪れる観光客もほとんどなくひっそりとしている。
コパンの建造物はコンクリートで塗り固めてその上に石を置くような雑な修復が目立って残念な感じ。居住区も部屋がどうなっているかわかりにくい。規模の大きさは感じられるのでよいが日本の専門家は何してたんだ。。。無償資金協力を使ったプロジェクトは失敗するという話があるがここもなのだろうか。無償=霧消なのかもしれない。
日差しはどんどん強くなってくる。遺跡には一〇時半から一二時半まで約二時間の滞在。無人の部屋から荷物を引き取りコパンルイナスまで歩いて戻る。
コパンルイナスの中央公園
くそ暑いなか中央公園や近くにある市場を散策。コパンルイナスは小さい町だ。中心部はコンクリに石をはめ込んだ石畳になっている。中央公園に面して観光案内所がありそこでエルサルバドルのサンサルバドルまでの行き方を聞いて早めに到着できそうならこの町で一泊することを考えようと思ったが平日の昼間だというのにずっと閉まっていた。
更に待つのもだるい&ケツァールも余っているのでグアテマラへ戻ることにする。中心部から数ブロック離れた乗り場で乗合ワゴンに乗り込むと少しして出発した。土砂崩れのため待たされが国境までは往路より早く二〇分で到着した。
ホンジュラスの出国は順調に済んだが、グアテマラの入国で私のパスポートが機械で読み取りできないようでおっさんの係官が何度もスキャンしていたが結局手入力に変えたようだった。復路のイミグレでは金を取られることなく通過できた。
グアテマラ側にいる両替商で五ドルを三五ケツァールに両替。これで晩飯と朝飯を食っても何とか足りそうだ。
ホンジュラスからグアテマラへ戻ってきた
国境エリアを抜けると見覚えのある紺色のワゴンが止まっていた。車掌は往路でジョコタンから乗った時と同じ人だった。ガラガラだったのでまだ出発しないんでしょと聞くともうすぐ出ると言う。眉唾だなと思うも乗車して数分で出発した。少し走ると警官に止められてパスポートのチェックを受ける。それが終わると出発だ。
復路はチキムラまで二五ケツァール。国境からジョコタンまでは四〇分。リテグア社のオフィスに立ち寄り、何かのパレードで二〇分足止めに遭う不運にみまわれながらチキムラまで四〇分。コパンルイナスからは二時間二〇分で戻ってきた。往路が二時間半だったのであまり変わらなかったな。
チキムラに戻り、ホテルのニ階から
今夜の宿もホテルビクトリア。頼んでいないが昨夜と同じ部屋だった。水シャワーを浴びてから一時間ほど休憩。ネットを見ていたら数日後に訪問予定のニカラグア全土で年金制度改悪の抗議のため大規模デモが発生しているようだ。決定は撤回されたようなので収束してくれると良いのだが。中南米のデモは道路封鎖されることがあるから動けなくなるんだよね。
日が傾いた頃に市場の食堂で夕食。この時間になるとかなりの店が店仕舞いをしている。ピーピー、鳥が騒々しい中央広場を散策しスーパーで買い物をして日が沈んでから宿へ戻る。街灯が少ないのと歩行者が減るので夜になると寂しい。
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