エルカルバリオ教会内部
まだ朝七時代だというのに日差しが強く暑い。歩行者も車通りも日中と変わらない。教会を幾つか回る。神父がミサをしている所、有志のおばちゃんなのか前でマイクを使って話をし、周りのおばちゃんたちが続いて祈りの言葉を上げる所などがあった。じっくり見るには何もやっていない時の方が良いのだが元々観光用に造られたのではなく祈りの場として造られたので仕方ない。
ベルを鳴らしながらゆっくり走るアイスボックスの付いた専用自転車を呼び止めアイスを買う。朝からこんなに暑いと昼過ぎどうなっちゃうんだろう。
宿で朝食。小さい目玉焼き、ご飯に食パン一枚という何で食パン入れる必要あるのというメニュー。食べ終わった頃に東洋人が二人起きてきた。タイミングが合わずほとんど話はできなかったが長期旅行をしている日本人だった。
バスターミナルへ向かう道
荷物を持って出発。バスターミナルへ向かう途中にある、まだ中を見ていなかったサンフアンバウティスタ教会の入口が開いていたので寄り道。ミサ中だったので気を使って一番後ろから眺めるだけ。内装は白だが経年劣化でクリーム色に近い。天井と柱は木で、外壁はレンガでできている。私のことが気になるようで数人がチラチラこちらを振り返ってくる。もう良いかとバスターミナルへ。
バスターミナルに隣接した市場には活気がある。混雑した狭い道を大きな荷物をかついで歩く男たち。商品を台に広げて座ってこちらを見ているおばさん。チノーと陽気に声をかけてくる男。写真を撮ってくれとポーズを決めるおっちゃんなど。
バスターミナルの隣にあるミニバスターミナル
昼飯を買おうと昨日使った売店に行くが同じものが無い。別の店で食料を買ってマナグアのセントロアメリカ大学(UCA)へ行く乗合ワンボックス乗り場へ。マナグアへは数社あるが値段は六一コルドバで統一されているようだ。
エアコンが効いた車内で人が一杯になるのを待つ。二人分の空席があったが出発した。ガソリンスタンドに立ち寄って料金の回収をしてからマナグアへ向かう。
マナグアまでは一時間半かからずに到着したが終点のUCAに直接向かうのではなく回り道をして乗客を降ろし終点まで二時間弱かかった。UCAには各地へのミニバスが発着しており、グラナダのバスは数十メートル離れた場所にある。大型バスでは乗り継ぎが面倒らしいのでミニバスが良いらしい。食べ物の売店が幾つもあるのでここでちょっとした買い物もできる。
マナグアのUCAにあるグラナダ行きバス
グラナダ行きはワンボックスではなくマイクロバスだった。こちらはエアコンがなく窓全開。一〇分ほど待ち、ほぼ満員になって出発する。走っている間は良いが止まると蒸し暑い。
隣は小さい子を連れた若い母親で子供を膝の上に乗せているので狭い上に蹴られる。マジ勘弁だわと思ったがこりゃどうしようもないな。
バスの到着したグラナダの中央公園
グラナダの中央公園に到着したのは一二時四〇分。マナグアから一時間半。レオンのバスターミナルを出発してから三時間半が経っていた。
中央公園の脇には観光用の馬車がずらりと並んでいる。公園内には木が多く植えられていて木陰のベンチで人々が休んでいる。軽食や飲み物の出店があり何かいるかと声をかけられる。
ネットで調べてあった宿Hostal Octavianusへ。ドミトリは一泊六.五ドルか二〇三コルドバ。朝食付き。ドミトリは屋根裏に二段ベッドが三つある。ファンは付いているが暑い空気がこもっている。ベッドのマットもペラペラで背中にマットを支える鉄パイプの感触があり寝心地が良くない。シャワーとトイレは共同のものが一階に一つだけある。水シャワーのみだが暑いので全く問題ない。暑いのと寝具がしょぼすぎるので人には薦められないな。
サンダルで出かけたが数ブロック歩いたところで応急処置用のセロテープが切れて底が分離してしまった。午前中のレオン市内散策は大丈夫だったが普通に使うには無理があるか。今後は宿での使用に留めよう。宿に戻り靴に履き替え再出発。
グラナダのスーパーマーケット
まずはスーパーマーケットへ。レオンにもあったPaliがグラナダの中央公園から数ブロック南にある市場の近くにある。こちらの店内も雑然としていた。一.五リットルの水が売られていることを確認し、ファンタだけ買って店を出る。
ここから南に二ブロック行ったところにコスタリカの国境方面のリバスヘ向かうバス発着場がある。朝一番のバスが九時二〇分発、次が一〇時四〇分らしい。結構、間が開くんだな。朝一のバスで移動するか。
グラナダのカテドラル内部
グラナダのカテドラルは丸いドームが焦げ茶色。ベースがオレンジ色で白で縁取りがされている。外も中も綺麗に塗られていて丁寧にメンテナンスされているのだろう。内部はベンチ式の座席が沢山あるので休憩するにはもってこいだ。
メルセー教会の塔からは茶色い瓦屋根の家々にいくつかの教会、そして遠くにニカラグア湖が見える。入場料を払い狭い階段を上ると鐘楼の上部に出る。なかなかの人気スポットのようで私がいる間に何人も上ってきていた。
東の町外れのニカラグア湖まで歩く。カテドラルの脇を進むと歩行者専用道路になる。通りにはバー、食べ物屋、土産物屋などが並んでいる。観光客向けの道だな。
湖までは歩いて一五分程度。途中、ユニフォームを着て野球をしている子供たちを見かけた。途上国で野球をやっているのを見るのは珍しい。
ニカラグア湖畔
ニカラグア湖には木造の長い桟橋が伸びている。湖岸は砂浜になっていて数人泳いでいた。公園がありホットドッグの移動屋台がいくつも出ている。休憩していたら羽虫が多く風に吹かれて飛んでくるので退散。
カテドラル前は宗教のイベントで大混雑
観光客向けの道を戻る。路上のバーは繁盛していた。カテドラルの横にステージが組まれ棒にニカラグアの国旗を付けて振っている人が集まっている。神父の格好をした人がステージに上がっていたので宗教関連のイベントのようだ。それならカテドラルでやれば良いのに。一〇〇人以上参加者はいたがカテドラルなら全員入るっしょ。
中央公園はイベントのため大混雑。カテドラルも扉が閉まって入れない。仕方ないので段差のあるコンクリの上に座って休憩。時間は一七時過ぎ。飯食って宿に帰るかと南の市場へ。
食堂を探しながら歩いていたら、いい感じの薄暗いローカル食堂を見つけた。入口にホワイトボードがありメニューが書いてあったが鶏や豚はわかるが詳細のわからない料理ばかりだったので中に入って聞いてみる。ショーケースがありそれを見ながら鶏肉のクリームソースあえとご飯を注文。この他に野菜もついてきた。
スーパーで水とヨーグルト、石鹸にビッグコーラというニカラグアだけで見たコーラを購入。値段はコカ・コーラのほぼ半額。一口目の感想は悪くないが、後味が悪い。もう買わないな。レジの女性がかなりきびきび動いて感心した。他のレジを見ていると二、三人店員がいてだらだらやっているが、彼女は一人で回していた。感心しつつもハブられているんじゃ無いよねと少し心配になった。
この日の夕焼け
日が傾き市場は閉店準備が進んでいる。空を眺めると紫に焼けている。綺麗な夕焼けだ。見晴らしの悪いところだったので大通りに移動するが夕焼けはほとんど終わってしまっていた。
ドミトリは一人。ファン全開だが暑い夜だ。
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