サンタロサ国立公園入口
リベリアから約三〇分、T字路でバスが停車する。左に曲がる道を進むとサンタロサ国立公園の看板と小屋がある。入場料を払おうと小屋に向かうと七キロ先のキャンプサイトに料金所は移動したと掲示があった。小屋の窓に地図が貼ってあったので確認。四キロほど先に展望台があるようだ。入場料も取られないし日帰りで一人だと楽しくなさそうだしそこまで行って帰ってくるか。
アスファルトの舗装路を歩いて進む。高さ数メートルの低く細い木が左右に雑然と生えて森になっている。木の上には灰色の蟻塚ができている。鹿、アリクイ、亀の描かれた動物注意の標識が所々に立っていた。車通りはわずかながらあり、若い白人カップルの乗った車が止まって乗るかと声を掛けてくれた。こういう風に声をかけられるなんて男前だよな。
展望台からの眺め
高低差のない道を歩くこと一時間弱で展望台に到着。目の前が崖になっていて森と遠くにある山が見渡せる。この辺りは熱帯乾燥林と呼ばれているそうで年間雨量が九〇〇から三〇〇〇ミリ、半年程度は雨が降らない季節があるそうだ。雨期は五月中旬からのようで今は乾期。確かに葉のない枝だけの木が目立っている。近くの石の上には大きなトカゲ。近づくと逃げていった。
一時間ほどゆっくりしてから帰路につく。何の準備もせずひとりでふらりと来て楽しめるところではなさそうだ。再びバスでリベリアへ戻る。
時間は一二時半。リベリアにもう一泊しようと思っていたが何もない町なのでサンホセまで行くことに。宿の主人に次のバスは一四時と聞いて、昨日の残りのパスタを昼飯で一気に消費する事に。ソースの袋には貝の絵が描かれていたが何も入っていない素のトマトソースだった。
リベリアにあるPulmitan de Liberia社のバスターミナル
一五分前にターミナルへ。月曜の午後だからそんなに人はいないだろうと思っていたが混雑している。チケット売場にも数人の列ができている。サンホセ行きのバスは指定席。三六番だったので結構乗客がいるのだな。
定刻通りバスは発車しサンホセへ向かった。座席がしっかりしたエアコンバスなので快適。走り始めて二時間弱でバス通りに面したレストランに停車し二五分の休憩。四時間程度の道のりなら休まず一気に走れよ。
山道に入り速度が落ちる。沿道にわずかながら家はあるが見晴らすと遠くまで森が続いている。開発せずに保護しているのだろうか。途中、渋滞で速度が遅くなり最終的には止まってしまった。道路工事をしていて片側交互通行だったのが原因なのだがホンジュラスでも同じだったが途上国の道路工事は片側を停車させる時間が長すぎじゃないか。もっとさくさく切り替えてよ。
サンホセに到着し歩いて宿へ向かう。すっかり夜だ
すっかり暗くなった一九時過ぎにコカコーラ地区にあるバス会社のターミナルに到着する。この地区には多くのバス会社が集まっている。サンホセはバス会社ごとに発着場が異なり乗り継ぎが不便だ。
中心部まで二キロほど。歩けない距離ではないが夜なので数百メートル先にあるHostel del paseoに向かうことに。入口のベルを鳴らすとドアが開く。ドミトリが一泊一四ドルとのこと。Booking.comで八ドルになっていたと告げるとその値段に下がった。二段ベッドが四つある八人用ドミトリ。同室は一人、タブレットで音を出しながらゲームや映画を見ていた中華系の男だった。部屋にはファンが付いているが部屋の端にあり、人が多い時にファンから遠いベッドを使うと暑くて辛そう。ドミトリ内にトイレとシャワー付き。リビングに無料のお湯と紅茶のティーパックが置いてあった。中心部から離れているのは残念だが夜にコカコーラ地区に到着したなら一泊だけの宿として使うのはありかな。
夕食を食べた中華屋にて
サンホセは標高が一〇〇〇メートル超と高く、かなり涼しい。宿の斜め向かいのスーパーで買い物をして、近所の中華で夕食。麺で約五五〇円。値段が日本で良く食う松屋の豚バラ定食とほとんど変わらん。物価が高いコスタリカに住むのは嫌だな。
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