阿嘉島/慶留間島/外地島を自転車で巡り那覇へ戻る(2017年4月23日)   

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2018/07/01

阿嘉島/慶留間島/外地島を自転車で巡り那覇へ戻る(2017年4月23日)

五時半に目覚ましのバイブ音で目覚める。日の出を見ようと歩いて数秒の海岸に出る。朝早いのに海岸に一〇人以上集まって大きな日よけのテントを立てている。東の方向にはもくもくと雲が立ち込めている。こりゃ駄目だと部屋に戻って二度寝。再び目覚めてのんびりと身支度をしていたら汽笛が聞こえる。どうやら船が到着したようだ。外人が戻ってくる予定だったようだがチェックアウトまで姿を現さなかった。事故に遭ってなきゃいいけど。

宿泊した宿。昨日とは一転今日は天気が良い
宿泊した宿。昨日とは一転今日は天気が良い

のんびりし過ぎて宿を出発したのは一〇時半過ぎ。レンタルサイクル屋に行くと何人か順番待ちをしている。長く借りる予定だったので料金は変わらないので船が到着する前に自転車だけ借りておけば良かったな。

物が雑然と置かれたレンタルサイクル屋を出発しまずは橋を渡り南の慶留間島へ向かう。ちなみに慶留間は『げるま』と読む。島で採れた水を詰めてゲルマ天然水とか名前を付けて売ったら何かと勘違いして買う人いるんじゃないか。

天気が良いので昨日よりも海が綺麗
天気が良いので昨日よりも海が綺麗

橋からは左右に海と島を眺めることができる。渡り切ると海沿いの平坦な道を南下すると、すぐに狭い集落に辿り着く。ここの海は広い入り江になっていて泳いだら気持ち良さそうだ。まだ海水浴は早いだろうと勝手に判断して水着を持って来なかったのが悔やまれる。

重要文化財高良家
重要文化財高良家

この集落には座間味諸島で唯一の重要文化財に指定されている古い家がある。沖縄らしい石塀に囲まれ茶色い屋根瓦と外壁のない開放的な造りの家だ。一九世紀に建てられたそうで、見るからに上級階級の人の家だとわかる。見物料三〇〇円を払って見学開始。

管理人のじいちゃんが入口近くの柱を指差して戦争で米軍が撃った機関銃の傷があると教えてくれた。このじいちゃん訛りが強くて言ってることがあまり理解できなかったのだが近くに家があり村から頼まれてここにきているとのこと。二〇年前くらいまでこの家に人が住んでいたそうだが遺産相続を機に住人が村に寄贈したらしい。

慶留間島から橋を渡ると外地島に入る。この島には空港があり道はそこで行き止まりになっている。瓦屋根のターミナルビルはこぢんまりとしている。飛行機の発着時間ではないようで誰もいなかった。空港に自転車を置いて歩いて展望台まで。ここからは慶留間島、阿嘉島の他、近隣の島々を眺めることができる。

外地展望台に向かう途中、赤い花が咲いていた
外地展望台に向かう途中、赤い花が咲いていた

来た道を戻って阿嘉島まで。かなりゆっくりしていたので既に一三時前。昨日と同じ店で今日はカレーにする。天気が良いので外の席で食う。天気が良いと気分が良いものだ。客層はおっちゃんおばちゃんグループ、外国人グループ、女性グループなど様々。水着に上着を羽織った人やウェットスーツの人もいて海に入っていた人が多い。

食事を終えてまだ一三時過ぎ。那覇へ戻る船は一七時過ぎなのでまだ余裕がある。昨日天気の悪いなか歩いて登った後原展望台まで行ってみるか。

天城展望台から集落方面を望む
天城展望台から集落方面を望む

まずは街から最も近い天城展望台へ。ここからは阿嘉島の集落と慶留間島にかかる橋を一望できる。同じ場所から眺めていても空が灰色なのと青いのでは全く違うものだなぁ。山道に入り自転車を押して上る。昨日は涼しかったのだが今日は日差しが強くて暑い。道をわらわら歩いていたイモリの姿が全く見えず昨日とはまた違った感じがする。ただ、上り坂がキツイのは変わらないが。

中岳展望台の周辺が最も標高が高くなっていてそこに到達するとあとは下り。ブレーキがキーキー鳴って、効きが悪いのであまりスピードは出せなかったがすぐに後原展望台に到着する。天城展望台からは三〇分。ここからは天城展望台方面と島の北側の他、一面の海を眺望できる。まぁこんなもんだわな。

上り坂を一五分戻って山頂近くの中岳展望台へ。こちらは渡嘉敷島、慶留間島など広く景色を見渡すことができる。島と島の間をゆっくりと進む船が見えた。

集落で見かけたボロボロのシーサー
集落で見かけたボロボロのシーサー

沿道に赤い花の咲く道を下って集落へ戻って来た。往復で二時間弱か。この集落には前浜と呼ばれる砂浜がある。道と家の間には腰くらいの高さのコンクリートブロックで造られた塀があり、所々に魔除けの石敢當と刻まれた石が埋まっている。民宿や商店など観光客向けに商売をしている家が多い。

最後の目的地北浜へ向かう。北浜と書いて『にしはま』と読む。ホント読めんわ。このレベルだと嫌がらせに近い。島の北西にあり自転車で片道一〇分強。木組みの櫓でできた展望台があり浜と少し離れた渡嘉敷島を眺めることができる。

北浜の海岸
北浜の海岸

私が向かう途中にすれ違う人が何人か。既に一六時前。良い子は帰る時間か。浜に出ると遠くに男性が一人いるだけでガラガラ。沖に船が停泊していたがまぁいいかとズボンを脱いで膝くらいまで海に入る。白い浜に透明度の高い海。ホント水着持ってくれば良かったなぁ。。。普段泳がないのに何故か持っている防水デジカメを海に入れ、波打ち際で漂うクラゲを撮っていた。魚ももっと波打ち際に来ればよいのに。おっさんが下半身トランクスでうかれる姿はさぞかし妙な風景だっただろう。美しい慶良間の海が悪いんです。

北浜の滞在はわずか三〇分弱。もう少しゆっくりしたいと思ったが出航まで四〇分しかない。ギリギリになるのは嫌だと後ろ髪引かれつつ帰路へつく。

出港時に島人が海に飛び込んで見送り
出港時に島人が海に飛び込んで見送り

自転車を返却し、港へ。帰る人に見送る人で港は賑わっていた。島の人だろうか音楽を演奏する人たちがいてその周りに人が集まっている。私は海を眺めていた。人が桟橋へ移動を始めたので私も動き始める。手前と奥に人が流れたので人の少なかった奥へ行くと前から二番目に。船が入港して来て前と後ろから乗客が下船して行く。乗船は私の方からしかできないようで意図せず早めに乗り込むことができた。行きは座れなかった窓側席に着席。二階の展望デッキに行く乗客が多かったので私も行ってみる。船が出航すると見送る人々が手を振り、堤防から飛び込む人あり、何だかリア充の世界を見ているようだった。俺は関係ないけど。

座間味島経由で那覇へ戻る。座間味島からたまたま東京の友人が乗って来たので話して帰る。会うのは二年ぶりだったかな。打ち合わせをしていないのに偶然会うって面白いもんだ。Facebookで彼から連絡が来て船で合流することになったのだ。このまま那覇で居酒屋で近況報告。久しぶりでも普通に話せる友人がいるのは嬉しいもんです。

この日は到着時とは違うゲストハウスに宿泊。翌朝、早い時間の飛行機で帰京した。

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