頤和園の最寄りの北門宮駅から空港ターミナル三までわずか一時間強と事前にBaiduMapで調べていたよりもかなり早く到着した。定刻は一三時四〇分。まだ二時間半前だ。
北京国際空港の出発ロビー
鉄道駅を出て四階の出発ロビーへ上り坂を進む。昨日羽田で搭乗券を入手していたのでチェックインカウンターには立ち寄らず出国エリアへ。
係員に搭乗券のバーコードチェックを受け、搭乗ゲートのあるエリアまで電車で向かう。電車を降りて歩くとまずは出国審査。机に出国カードが置かれているのでそれを入手してから外国人向けの列に並ぶ。特に質問や指紋検査はなく出国スタンプが捺された。
出発の掲示板。CA939はTAPポルトガル航空とコードシェアをしている
次はイミグレーションのすぐ裏にある荷物検査。長い列ができていて出国審査のカウンターのすぐ後ろまで列が伸びていた。ここの荷物検査はかなり厳格。リュックにバッテリーチャージャ、傘を入れたままにしていたら外に出して再度X線検査機にかけられ、金属探知機に引っかからなくても係員にボディチェックを受け、サブバッグにライターが入っていると言われ、中身を外に出されX線検査機で再検査。結局カメラのリモートコードをライターと見間違ったというオチだった。
出国エリアに入ってから搭乗口エリアまで約五〇分。結構時間がかかるので早めに到着した方が良いと思う。
北京国際空港の中国国際航空ビジネスラウンジ
スターアライアンスのゴールドメンバーは中国国際航空のビジネスクラスラウンジが利用できる。食事はちゃんとしたものが食べられて良いのだが、狭い割に四人用の座席が多く混雑していたので座れる席がない。一人用、二人用の座席を増やせばもっと快適に使えるのに残念だ。wifiはラウンジ入口脇にある機械に搭乗券のバーコードを通すことでIDとパスワードを入手可能だ。
CA939の搭乗口の様子
搭乗開始時刻は一三時一〇分。少し遅れて到着すると既に優先搭乗は終わり、一般客の搭乗が始まっていた。優先レーンがあったのでそちらから搭乗手続き。飛行機に乗り込む。
CA939の座席
CA939のエンターテイメントシステム
利用機材はB777ー300。座席配列は三-四-三。座席は薄い青の布製シートで九インチほどのエンターテイメントシステムが付いている。言語は中国語、英語、フランス語の三ヶ国が選べる。昨日羽田から北京まで乗ったCA182と同じだが、操作ボタンが肘掛けから画面の下に移動していた。私の座席はタッチパネルが壊れていてコントローラーで操作するしかないので不便。地図を表示すると行き先がRomeではなく中国のFuzhou(福州)になっている。色々残念だな。
一回目の食事
二回目の食事
途中、食事は二回提供される。味は不味くはないが旨くもない。アテンダントは中国人とイタリア人なのか白人女性が乗務していた。機内アナウンスは中国語、英語、イタリア語の三カ国語流れる。
今回の飛行ルート。目的地がFuzhouになっていた
中国上空からモンゴル、ロシアと移動していく。モンゴルは町が全く見えず丘と草原が広がっていた。モンゴルからロシア国境周辺では白い雪を被った山々を見ることができる。ロシアの東側はぐねぐね曲がった川が白っぽく反射して凍っているのがわかる。ある程度西に進むと川が未凍結になる。ロシアも広いな。西に進むほど田畑や町が多くなってくる。
ベラルーシ、ポーランド、スロバキア、チェコ、オーストリア、スロベニアと進みアドリア海に出て少し飛ぶとイタリア上空だ。オーストリア辺りから雲で地上が見えなくなっていたがイタリア上空に入ると雲が薄くなり地上が見えるようになった。
四月の中国とイタリアの時差はサマータイムの関係で六時間。既に中国時間だと日付が変わっているがイタリアはまだ一八時過ぎ。大きな湖の上空からは左に遠くローマ市街が見える。緑が多く起伏はあるが広い平野が広がっているのがわかる。空港は市内から離れていて海の近くにある。
ローマの空港に着陸しターミナルビルへ
衝撃無くふわりと着陸するとまばらに拍手が聞こえる。旧共産主義国じゃなんだし。北京からは約十一時間のフライトだった。
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