月の最終日曜日は通常一七ユーロの入場料が必要なバチカン博物館の無料開放日。ちょうどローマ滞在と無料開放日が被ったのでラッキーと行ってみることに。
七時半の時点で行列ができている。右側が美術館入口
無料開放日はかなり早くから並ばないと入れないらしい。九時開館なので一時間半前に到着すると入口から最初の門を曲がって五〇メートルくらいのところまで行列ができていた。その後も城壁沿いに列がどんどん伸びていく。観光バスが乗り付けて人がどっと降りて最後尾につく。少し経つと列の最後尾が見えなくなっていた。
インドやアフリカ系の男たちが自撮り棒を売って歩き、待ち人は座ってゲームをする人もいる。開館三十分くらい前になると小走りで行列の最後尾に並ぼうとする人が増えてくる。
九時五分を過ぎると列が少しずつ動き始める。城壁沿いに左に曲がって更に数百メートル歩くと入口だ。時間は九時二〇分。だいたい二時間の待ち時間だった。中ではX線検査機で荷物検査と金属探知機を通る必要がある。
無料入館日のためチケット売り場は無人
チケット売場を通り過ぎてエスカレーターを上がるとオーディオガイドの貸し出しカウンターがある。このカウンターで無料地図が置いてあるので手に取ると良い。
最初はエジプトの展示から
窓から外を眺めると城壁沿いに行列が続いていた
この博物館はかなり広く、休憩しつつざっと歩いたら二時間ほどかかった。一番の見所はシスティーナ大聖堂だと思う。天井に描かれたミケランジェロの絵は立体的で躍動感がある。大聖堂内は混雑していて写真を撮るな、端で立ち止まるな、聖堂内は静かにしろという係員の注意の声が何度も聞こえる。左右にはベンチがあるのでじっくり眺めたければ座って天井を見上げると良い。
ローマ初代皇帝アウグストゥスの像。けっこうイケメン
他にはエジプトから運ばれた顔の黒ずんだミイラ、世界史の教科書で見たことがあるアウグストゥスの立像、黒が印象的なラファエロの絵も印象に残っている。兎に角広くて歩いていて腰が痛くなった。
展示室は回廊で繋がっている
道はわかりにくいので最初に一周回ってみると感覚が掴めるので行き漏らしたところを改めてみるくらいのつもりで行くと良いかな。
古い時代の壁掛けの地図を展示するエリア。エリアの入口には看板が置かれている
古代から現代美術まで幅広い展示物は見応えバッチリだと思う。システィーナ大聖堂以外はフラッシュ禁止で写真撮影可能だが、多くの人が恐らく意図せずフラッシュをバンバン使って写真を撮っていたのでそのうち撮影禁止になるんじゃないか。そうなったら残念だ。
出口へ向かう螺旋階段
出口へはカーブの美しい螺旋階段を降り向かう。上から、下から写真を撮る人が多く大人気だ。
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