ウラジオストクには二泊したが初日の到着は夕方で最終日は朝早くに空港へ向かったのでゆっくり散策できたのは二日目のみ。ウラジオストクの印象は所々に丸いドームが特徴的なロシア正教の教会などあるものの旧共産圏っぽく建物に彩りが少なく街並みはあまり美しくない、ヨーロッパの地方都市という感想。住人は白人で建物もあわせて、極東にある日本から一番近いヨーロッパなのは間違いない。
街を歩いていると白人のほか、中国人や韓国人の観光客を多く見かける。冬だと海が凍るほど寒いようだけど私が訪問したのは七月。気温は二十度前半から半ばと東京と比べると気温が低くて過ごしやすかった。
看板はキリル文字なので正直何を書いてあるか全くわからない。旅していて思うけれど看板が全く読めないと少し不安になるもんだ。
散策したのは日曜日なので曜日や季節によっては雰囲気が全く異なる可能性がある。それを踏まえて訪問して印象に残った個所を以下に記載していく。
[鷲の巣展望台]
鷲の巣展望台一番上にある展望台
ウラジオストクの町が一望できる展望台。一番上には二人の聖人が十字架を持った像が置かれている。市中心部からは歩いて三〇分ほど離れている。観光客が多く訪れるためか中国語、韓国語、日本語で注意書きが記載されている。
金角湾に並ぶ港湾施設
この展望台からは金角湾やそこにかかる橋やウラジオストク駅のある半島、そしてその先にある海を眺めることができる。軍港の町と呼ばれるだけあり、港湾施設がずらりと続き、何隻か灰色の軍船が停泊していた。
展望台から金角湾を眺める
何とかと煙は高いところが好きなので曇り空の午前中に歩いて訪問し、午後晴れたので改めてバスとケーブルカーで訪問した。ウラジオストクの公共交通機関についてはこちらで記載している。午前は一緒に写真を撮ると金を取られる民族衣装を着た若い女性が何人かいたが、午後は不在だった。
[ウラジオストク駅]
ウラジオストク駅
私の中でウラジオストクと言えばシベリア鉄道の終点というイメージだった。九〇〇〇キロ以上を走る雄大なシベリア鉄道の終着駅はどんなものだろうと期待していたのだが、残念ながら小さい駅舎だった。確かに極東の地方都市なのでそんなに路線もないだろし大きな駅である必要はないよな。それでも四本ホームはあり、貨物列車を含めそれなりの本数は発着しているようだった。
シベリア鉄道ウラジオストク駅一階の待合室
X線荷物検査機に金属探知機を通ってシベリア鉄道の駅舎に入る。ウラジオストク駅はシベリア鉄道用のメインの駅舎の他、空港線の別の駅舎があるので注意。シベリア鉄道の駅舎の一階には天井が高く広い待合室がある。内部の装飾はシンプルなものだが天井画があり、一部に細かい装飾が施されヨーロッパな感じがする。ホームに出るには待合室の奥にある階段から下に降りる必要がある。
線路の上にかかる歩道橋からホームを見下ろす
線路にかかる歩道橋からホームを見下ろすことができる。乗車扉の前に係員が立っていて乗車時に切符を見せてから乗車していた。夜行列車に大きな荷物を持った乗客がずらっと並んでいる様を見て、俺もいつかシベリア鉄道に乗ってモスクワまで行ってみたいなと思った。
[フェリーターミナル]
フェリーターミナル内部
ウラジオストク駅のすぐ裏、線路上にかかる歩道橋を渡ったところにある。内部には観光案内所、土産物屋などがあり旅行客で賑わっていた。建物を駅と反対側に出ると金閣湾に面したベンチのあるテラスがあり金閣湾に停泊する船やウラジオストクの山側の街並みなど眺めることができる。
[中央広場の市場]
中央広場で開催される市場
午前から夕方の早い時間まで広場にはテントがずらりと並んで市場が立つ。ニンジン、玉ねぎ、トウモロコシ、ジャガイモ、レタス、ピーマン、トマトなどの野菜、生肉、ウインナー、ハムなどの肉類、生魚、干し魚ピクルス、パンなどの食料品が多く売られていた。
夕方になり市場の消えた中央広場
時間になると市場が終わり、少しすると賑わっていた広場から店がなくなり普通の広場に戻ってしまった。市場が無くなると只の広場で寂しいものだ。
[アドミラルスキー公園]
アドミラルスキー公園にある小さな凱旋門
とんがり屋根の小さな凱旋門がある公園。その前には自撮り棒やら何やらで記念撮影をする観光客が多数。砲台やら潜水艦の展示もあるのでウラジオストクが軍港だということが再認識させられる。
[噴水通り]
噴水が幾つか設置されている
この界隈がウラジオストクでは一番賑わっていた。通りは歩行者天国になっていて間隔を開けて噴水が幾つかあるので噴水通りと言われているらしい。
路上で演奏するバンド
通りの左右には商店が軒を並べ、絵を描いて売る芸術家、ラジカセで音楽を鳴らし、素人レベルのダンスを披露する若い女性、エレキギター、ベース、ドラムのバンドが音楽を奏でている。
海沿いの遊歩道も賑わっていた
噴水通りを海の方まで進むと小さい遊園地や食べ物などの屋台が出ている。海沿いでは水着で泳いでいる人もいた。
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ウラジオストクは正直観光地として何があるという訳ではないが、日本から近いし物価も安いので気軽にヨーロッパを感じるには良い場所だと思う。
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