ナポリのサンタ・ルチア周辺を散策する   

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2019/08/25

ナポリのサンタ・ルチア周辺を散策する



二〇一九年四月にナポリを訪問した際に地下鉄のMunicipio駅から海岸方面を散策した。その時のことを記載する。順路としては地図のA(Municipio駅)から開始しアルファベット順にG(ナポリ港)まで歩いた。歩き始めたのは一六時過ぎ、ナポリ港に到着したのは一八時前と二時間弱。途中、数か所のみ立ち寄ったが美術館などには入らず散策を主とした。

ナポリのヌオーヴォ城
ナポリのヌオーヴォ城

地下鉄駅を出てすぐに立派な石造りの建造物が左手に見えてくる。ヌオーヴォ城だ。(地図のB地点)入場料を払えば内部に入れるようだが城はいいかとそのまま歩き続ける。

プレビシート広場。奥に見えるのがサン・フランチェスコ・ディ・パオラ聖堂

ヌオーヴォ城から歩いて七、八分で左側に広い広場が見えてきて観光客が多く集まっているのが見える。プレビシート広場(地図のD地点)だ。この広場は近代的建築の王宮とローマ時代っぽいサン・フランチェスコ・ディ・パオラ聖堂に面している。

歩いている観光客は白人が多いが中国人ぽい団体客もいる。広場を少し歩いて先へ進む。

ナポリっぽい雑然とした雰囲気の通り
ナポリっぽい雑然とした雰囲気の通り

サン・フランチェスコ・ディ・パオラ聖堂の裏を通る道で海へ向かう。この辺りの道は狭く、両側に背の高いアパートに面しているのであまり日が当たらない。アパートの各部屋のベランダには洗濯物が干してあって雑然としたナポリのイメージに合う通りだ。

アパートにはたくさんの洗濯物が干されていた
アパートにはたくさんの洗濯物が干されていた

狭い道をバイクがそれなりのスピードで走り抜けていくのでふらふら歩いていると事故りそうだ。韓国客を見かけない雑然とした道だったが歩行者が多く、そんなに危ない感じではなかった。ナポリの雰囲気を味わいたいのであればこの界隈は歩いてみると良いと思う。

ナポリの卵城
ナポリの卵城

猥雑な路地を抜けて海沿いに出る。この辺りが歌で有名なサンタ・ルチアか。私もサビの部分だけは知っているのでかなり有名な歌なんだろう。(何かのCMで流れていた気がする)

海にせり出した場所に建てられている卵城へ。(地図のE地点)卵城という名前だが卵の形をしているわけではなく、角ばったヨーロッパの城という外見。城の基礎に卵が置かれてその卵が壊れたらナポリに災いがあるという言い伝えを基に卵城と呼ばれているそうだ。

卵城からの眺望。遠くに見えるのがヴェスヴィオ山
卵城からの眺望。遠くに見えるのがヴェスヴィオ山

卵城は入場料が無料なので中に入ってみる。城内の通路や階段を歩いて一番上まで行くと見晴らしの良い場所に出る。ここからは海の先のヴェスヴィオ火山やサンタ・ルチア地区を眺めることができる。

景色を眺めていたら雨がポツポツ降り出した。雨脚は少しずつ強くなりザーザー降りになり、城から出れずに立ち往生。傘を差さずに走っていく人もいたがほとんどの観光客も同様で足止めを食らっていた。

少し待つと雨が弱くなってきたので出発する。

激しい雨が降り、店先で雨宿り
激しい雨が降り、店先で雨宿り

ところがまたすぐに雨が激しくなり、傘は差していたが膝から下がどんどん濡れてきてしんどいので屋根のある店先で雨宿り。他に数人雨宿りしている人がいる。店員は我々が気の毒だと思ってくれたのか特に声をかけることもなかった。

雨が止むとくっきりと虹が出た
雨が止むとくっきりと虹が出た

五分ほどで雨は止み、その後くっきりと一本、ぼんやりともう一本、合計二本の虹が出ていた。散策中の雨は勘弁してもらいたいが虹が見られるなら悪くない。雨雲は通り過ぎたのかこの日、雨に降られることはなかった。

どこかの人気キャラクターに似たキャラクターの小さい遊園地
どこかの人気キャラクターに似たキャラクターの小さい遊園地

海岸沿いの道を進み、公園に出ると似非ディズニーランドを発見。(地図のE地点あたり)途上国では良くある光景だがG7に入っている筋金入りの先進国のイタリアでこんなバッタもんがあるとは驚いた。

ナポリ港
ナポリ港

このまま歩いて行くとナポリ港(地図のG地点)に到着する。船会社の窓口がずらりと並んでいる。ここからはアマルフィ、カプリ島などへ向かうフェリーや高速船が出ている。

ベンチがあったので休んでいたら丁度乗船の時間だったようで大きな荷物を持った旅行者が船に乗り込んでいた。乗客が一通り乗り込んだ後に高速船が出港していく。今回の旅ではナポリ周辺をゆっくり観光している時間がないのでカプリ島やアマルフィはパス。次に訪問することがあれば行ってみたいもんだ。この後、ナポリ港からナポリ中央駅近くの宿までは歩いて戻った。

最後に、この界隈に行くなら卵城からの景色を眺めるのと、洗濯物が猥雑に干された狭い道を歩くのがおすすめだと思う。

イタリアからブルガリアまでの旅行記 目次

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