ポンペイ遺跡を散策する   

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2019/08/29

ポンペイ遺跡を散策する



ナポリ近郊にあるポンペイ遺跡を二〇一九年四月に訪問した。入場方法や内部の感想などを記載する。上記の地図は訪問時の散策順路を表示している。AからスタートしHまで。かなりざっくりとしたルートで実際はもっと網羅的に歩いているのと一方通行の場所がありこの地図のように最短距離では歩けていない。

ナポリからポンペイまでの鉄道での移動方法はこちらで記載している。

ポンペイ遺跡の入場券売り場
ポンペイ遺跡の入場券売り場

ポンペイ・スカーヴィ駅(地図のA地点)を降りて少し歩くと遺跡の入口(地図のB地点)だ。九時前だと公園の入口が閉まっていて列ができている。時間になると柵が開いて観光客がチケット売場に並び始める。ポンペイだけの入場料は一五ユーロ。エルコラーノなどの他の遺跡との共通券は二二ユーロだった。私はポンペイだけのチケットを購入。購入後に隣にある小屋で地図をゲットして入場できたのは九時二〇分だった。

町の中心地だったフォロ
町の中心地だったフォロ

まずはフォロ周辺(地図のC地点周辺)から。この辺りは建造物だけでまだ序の口か。ただ、遺跡の広さを感じることはできるので期待は上がる。フォロの浴場は扉が閉まっていて入れなかったのが残念。この地区にカフェ、バーがあるので疲れたら休むと良いだろう。どれも高かったけど。

秘儀荘に残る一世紀に描かれたフレスコ画
秘儀荘に残る一世紀に描かれたフレスコ画

遺跡の外れにある秘儀荘(地図のD地点)の赤い壁画は鮮やかに色彩が残っている。二〇〇〇年程前に描かれた色彩がそのまま残っているのは感動。

入口付近に描かれている○んこが異常にデカい神様の壁画
入口付近に描かれている○んこが異常にデカい神様の壁画

他にはヴェッティの家(地図のE地点)の入口近くに描かれているち○こが巨大化している神様の絵はローマ人の変態っぷりを偲ぶには良い絵だ。せめて入口じゃなくて奥に描けよ。

スタビアーネ浴場の天井に残るレリーフ
スタビアーネ浴場の天井に残るレリーフ

紀元前四世紀に造られたというスタビアーネ浴場(地図のF地点)の天井に残るレリーフも印象に残る。この浴場では男女別々に入っていたそうだ。

人気観光地なのでメイン通りは人でいっぱい
人気観光地なのでメイン通りは人でいっぱい

スタビアーネ浴場から東側は通行止めや一方通行などがあり自由に歩けなくなる。ツアー客が群れて限られた道は大混雑。

往時は荷車が通りを走っていたのだろう石畳には轍が残っている
往時は荷車が通りを走っていたのだろう石畳には轍が残っている

遺跡の道は大きな石が敷かれている。石畳には轍が残っていて凸凹して歩きにくい。三〇センチくらいの高さの歩道はあるが狭く人が多いので使いにくい。

アッボンダンツァ通りにはローマ時代の落書きが残る
アッボンダンツァ通りにはローマ時代の落書きが残る

アッボンダンツァ通りを東進し家を抜けると円形闘技場(地図のG地点)に出る。この近くに博物館がありポンペイの出土品が展示されている。陶器や青銅器の壺の展示が多い。

円形闘技場の回廊
円形闘技場の回廊

円形闘技場は上には登れず回廊には或るバンドがここでコンサートを実施した記録っぽい展示があった。

地図のH地点の出口から出たところに建物があり火砕流で亡くなったローマ時代の人々が展示されていた
地図のH地点の出口から出たところに建物があり火砕流で亡くなったローマ時代の人々が展示されていた

円形闘技場の奥にも出入口(地図のH地点)があるのでそちらから遺跡を出た。見学時間は九時過ぎから一三時前まで四時間弱。ひと通り見ることができたと思う。参考までにトレタニアのポンペイ駅へはこちらの出口からであれば徒歩一〇分程度だ。

規模と二〇〇〇年以上前に描かれた鮮やかなフレスコ画、細かな床のモザイクは見応えがあるが、人が多すぎるのと修復が雑に思えてそんなに人に勧めようとは思わないかな。一度見るには良いと思う。遺跡はかなり広く、凸凹のある石畳を歩くのでしっかりした靴で行くのがおすすめ。

イタリアからブルガリアまでの旅行記 目次

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