中央バスターミナルにあるカザンラク行きチケットカウンター
ソフィアからカザンラクに日帰りで行く場合、ソフィアを午前中に出発する必要がある。一番早いのは鉄道で7時に出発して10時半頃到着する。もう一つの手段としては中央バスターミナルから10時半発のミニバスを使う。私はトラキア人の墳墓だけ見られれば良かったので後者を利用した。
中央バスターミナルにはカウンターが林立しているが15番のカウンターでチケットが買える。17レフ。指定されたバスの出発エリアへ行くと20人ほどが乗れる赤いミニバスが停車していた。出発の20分前くらいから乗車が始まり、運転手にチケットを渡して乗り込む。
カザンラクのバスターミナル
1時間ほど走り、ガソリンスタンドで休憩。その後は休みなしに走り続ける。片側1車線の道をずっと走り3時間強でカザンラクに入る。バスターミナルに到着したのは13時40分。3時間強の移動。カザンラクのバスターミナルは小さい。近くには駅もある。
セヴトポリス広場周辺
カザンラクは地方都市で市中心部に住宅街がありのんびりした町である。セヴトポリス広場の周辺が一番栄えていてカフェ、レストランが何軒か営業している。
鉄道駅やバスターミナルは道路を挟んで近くにあり、セヴトポリス広場からは数百メートル離れている。地方都市らしく鉄道もバスも運行本数はそんなに多くない。
本物は右側の建物の中で保存されていて見学不可
市内各所には博物館が何軒かあるが、私が訪問したのは世界遺産に指定されているトラキア人の墳墓のみだ。バスターミナルから30分ほど歩き丘の上にある公園の中にある。
レプリカ墳墓の入口
本物は保護のため石造りの建物に覆われていて見学は不可能だ。100メートルほど離れた場所にレプリカがありそちらは見学できる。入場料は6レフ。
入口には土器、金製の装飾品などの狭い展示スペースがありその奥に墳墓のレプリカがあり、鮮やかな壁画を見学できる。石室は狭く同時に入れるのは4人までの制限がある。入口、通路、墳墓の三室構造になっていてレプリカでは通路と墳墓だけが復元されている。
レプリカの墳墓の天井に描かれた絵
通路には馬に乗った戦士たち、墳墓の壁には往時の人々や馬などが描かれていた。かなり狭いので見学は10分もかからない。ついでに寄るならありだがここを見るためだけにわざわざカザンラクに来るのは時間が勿体ないな。
この日は晴れ間がのぞいたと思ったら突然土砂降りの雨になるといった予測のできない天気だった。徒歩移動時の雨は参る。
カザンラクの駅
ソフィアへ戻る一番遅い時間の移動手段は電車の17時22分。運賃は2等席で11.90レフ。ソフィアにはダイヤでは20時53分に到着する。
バスは16時発。運賃は16レフ。チケット売場でバスの中で料金を払えと言われたので乗車時に金を払おうとすると運転手にきつい声でノーと言われ乗車拒否。
ソフィア行ミニバスの車内
電車で帰ればいいかとバスの近くに座っていたら、出発時間間際に運転手と英語のできる女の子がやってきて空きができたから乗って良いとのこと。どうやら予約制のバスらしい。
ミニバスはセルディカバスターミナルに到着する
30人ほど乗れるミニバス。カザンラク出発時は定員の半分も乗っていなかったが途中でどんどん人が増え満員になった。往路よりも止まる回数が多かったせいかソフィアまでは3時間20分かかった。国内バスなのになぜか到着はセルディカバスターミナルだった。
恐らく往路とは運行会社が違うのだろう、運賃も違うし。16時のバスは最初からあてにしないで電車で帰るくらいの気分だといいかも。
もし、電車で往復するなら7時間弱、カザンラクでの滞在時間があるので、タクシーに乗れば近郊にある有名なUFO型の廃墟、共産党ホールにも日帰りで行けそう。私は興味がなかったので行かなかったけど。
鉄道のダイヤは変わることがあるのでブルガリア国鉄のサイトで確認すると良い。最初に表示されるのはキリル文字だが英語に変更可能だ。
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