バクーからアスタラ経由でイランへ入国   

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2024/01/27

バクーからアスタラ経由でイランへ入国

この記事では2019年12月にアゼルバイジャンのバクーから鉄道で国境の町アスタラへ行き、陸路でイラン国境を越えた時のことを記載している。アスタラ国境でイランビザは取得できないので事前に取得する必要がある点に注意。

切符は地下鉄駅の隣にある駅で購入する。ホームのある建物では近郊列車の切符だけを販売しているようなので注意が必要。駅に正面から入って少し進んで左手に切符売り場の窓口がずらりと並んでいる。

最初に機械で受付番号の紙を受け取る。オンラインかそれ以外で扱いが違うようだ。もちろん飛び込みなのでサイトで確認などしていない。窓口の上にあるディスプレイに番号が表示されたら番号札を持って窓口へ。

アスタラ行きは23時45分発。乗車クラスはセカンドで上下のベッドは上を選択した。パスポートを渡して名前などを登録してもらう。処理が完了したら金額の書かれた紙を受け取り別の窓口で支払い(8.8マナト)、領収書をもらって窓口に戻るとチケットを受け取れる。

乗車当日は出発の一時間半前に駅へ。2階に待合所があるのでそこで待つ。時刻表を表示するディスプレイがありどうやら国際線はトビリシ、モスクワ、キエフなどに出ているようだ。

待合所のテーブル付きの二人掛けの座席には電源が付いていて便利だ。待合所には何人も警官が常駐していた。斜め前に座っていた小柄で痩せたマリオみたいなちょび髭を生やしたおっちゃんがやたらと人に声をかけていて迷惑だと思われたのか警官に連行されていた。

列車は直前にならないと到着ホームや到着時間がわからない。待合所を出て広場を抜けた所にホームはある。アスタラ行きは3番ホームに入線していた。アスタラの他にもう一つ行き先が表示されていたので途中で切り離されるのだろう。日本で健在のサンライズみたいなものだな。

客車の入り口に立っている係員にチケットを見せ乗れと言われて乗車。乗車後すぐに車掌がいるのでこちらにもチケットを見せてベッドの場所を教えてもらう。ベッドの番号はチケットに記載されていた。4人用コンパートメントで白髪のおっさん2人と20~30代の男性が同室だった。

最初に車掌が検札、その後にビニールに入った枕カバー、シーツ、タオルが配布される。布団や枕は最初から置いてあるので寝る準備はOKだ。

同室の人に声をかけて上段のベッドに上がり寝る支度。焦げ茶色の革張りの寝台で最初から寝られるように出した状態だった。身長が180センチあると窮屈だが枕を高くすれば足は伸ばせた。下段の方が長いので良いのだが上段が寝ないと横になれないので仕方ない。

12時15分就寝で途中、何度か目覚めたが6時20分頃明かりが灯され目が覚める。他の3人はアスタラまで行かないようで7時前にレンキャランで下車していった。

客室の後ろにトイレがあるのでタオルを持って顔を洗いに。銀色の無骨な洋式トイレが備え付けられていた。

定刻は7時20分だが7時半少し前に車掌がアスタラと言って回っていた。そしてアスタラ駅に到着したのは7時50分。駅は海沿いにありホームからはカスピ海がよく見える。タクシーが沢山いて熱烈な勧誘を受ける。イラン国境までは5キロほど離れているのでタクシーを使うと良い。他の乗客も乗るシェアタクシーでイラン国境近くまで2マナトだった。

アスタラは住宅地でバクーがアゼルバイジャンで特別にきれいな町だというのを改めて感じさせてくれる。

駅からの乗り合いタクシーは8時10分過ぎに国境近くに到着した。同乗していたアゼルバイジャン人もテヘランに行くと話していたので一緒に向かう。数百メートル歩く間に陽気なおっちゃんに声をかけられ一緒に写真を撮ろうぜと写真を撮ることに。サヨナラして白い三階建てのアゼルバイジャン側の建物へ。

最初にパスポートチェック。アゼルバイジャンの人で混雑していて列が作れず割り込みありの残念な状況だった。建物に入りまず税関。男女で列が分けられる。ここでも列がぐちゃっとなって残念な状況に。係員がいるのに誰も検査を受けられない空白時間があり、ゆっくり進み始めて荷物はX線検査機で人は金属探知機と男性係官からボディチェックを受けて税関は通過。

次は出国審査で外国人用窓口があったが係員がおらずアゼルバイジャン人窓口に並ぶ。新人ぽい係官が担当でまず顔写真を撮られてパスポートのページをわざわざ全てめくっていた。出国スタンプを捺してもらって建物を出ると長い通路を歩いて国境の橋の手前に出る。途中Duty Freeショップがあったが閉まっていた。通路を出たところで兵士にパスポートチェックを受けたら国境の橋だ。だいたいアゼルバイジャン側は30分。

国境で二国間の経済状況がわかって面白いのだがアゼルバイジャンとイランは似たようなレベルだな。共に建物がキレイだ。

橋を渡り右に曲がると茶色い入国管理の建物がある。まずはイミグレ。アゼルバイジャン側は混んでいたのにこちらはガラガラ。パスポートと日本で取得済みのA4の紙に印刷したEビザを提出。質問されたのは職業のみ。Eビザにスタンプをもらう。他に男が来て別のオフィスに連れて行かれる。途中、税関で荷物のX線検査を受けた。

連れて行かれたオフィスでは座って処理を待つ。ここまで連れてきた男はすぐにいなくなった。10分ほど待たされ、途中受けた質問は父親の名前のみ。書類ができたようで別の男が呼ばれる。最後にスマホ翻訳で英語で指紋を取ったら町に出て良いと伝えられた。

国境を出て5分強歩いて別の建物に連れて行かれる。奥の事務所でまた別の男がいてドキュメント作成でまた10分待たされる。男のパソコンに指紋読み取り機らしきものがあったが動かないようで別室で両手の指10本にインクを付けられ全部で4回指紋を採られた。

トイレに連れて行かれここで手を洗ったら建物の外へ出されてパスポートとEビザを返してもらって解放。イラン側は45分かかった。合計1時間15分か。平均的な時間かな。

開放された場所には公園があるが両替商っぽい人はおらず、歩いている人に声をかけても英語が通じない。途方に暮れるも国境を背にしてまっすぐ歩き最初の交差点で右に曲がって歩くといくつか銀行があるのでそこで両替すると良い。銀行でドルを見せたら客席に座っていたおっちゃんが両替商だったようでそいつと両替しろと言われ1ドル130000リアルで50ドル両替した。何で銀行で両替商紹介すんねんと苦笑したがひとまずイランリアルはゲットできる。

コーカサス・イラン旅行記概要

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