国境の町アスタラからアルダビールへ行き世界遺産のシェイフサフィオッディーン廟を訪問   

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2024/01/27

国境の町アスタラからアルダビールへ行き世界遺産のシェイフサフィオッディーン廟を訪問

この記事ではアゼルバイジャンとの国境の町アスタラからアルダビールへ乗り合いタクシーに行き、世界遺産のシェイフサフィオッディーン廟を訪問した時のことを記載しています。

アスタラからアルダビールに行くには乗り合いタクシーが使える。

両替した銀行の近くから両替商のおっちゃんに助けてもらってタクシーで5万リアルで乗り合いタクシー乗り場まで連れて行ってくれた。

白い中型セダンが1台停車していてアルダビールと声をかけられる。運賃は15万リアルとのこと。他に乗客は二人乗っていた。少し待っても客が来ないので一人20万ですぐ出発しないかと言われOKするとすぐに発車した。

同乗者はほとんど英語ができなかったがどこから来たか聞かれ日本と答えると良いリアクションだった。何か現地語で色々聞かれたが良くわからず、人をさしてスマホで数字を入力していて年齢を聞いているのだなと彼のスマホで自分の年齢を入力する。意図が合っていたようだ。

ドライバーの運転は荒くてかなりのスピードを出してぐんぐん車を追い抜いていく。車は峠道に入りぐんぐん高度を上げていく。山道なので景色が良い。道路は綺麗にアスファルトで舗装されていた。

アルダビールに到着する手前に雪をかぶった高い山が見える。かなり飛ばしたお陰かわずか1時間強でアルダビールに到着した。タクシーは町外れに到着しそこで降りる。20万払ったら何故か3万返ってきた。

アスタラからの乗り合いタクシーに町の北の外れで下ろされ、降りたところにいたタクシーの運ちゃんに5万でシェイフサフィオッディーン廟まで行くと声を掛けられたらので付いていくことに。全く情報が無いのでタクシーに頼る。

タクシーを降りて大通りを渡ると、水路のある歩行者専用道路に入る。左にシェイフサフィオッディーン廟があるので途中の道を左に入り入口へ。入場料は80万リアル。支払うと支払った金額とバーコードなどが印字された紙を受け取る。

入場すると毛並みの良い人懐っこい子猫がお出迎え。他にも人懐っこい猫がたくさん歩いていた。猫を優しく扱っているんだろうな。他の場所でも人懐っこい猫はたくさんいたので基本イランの人は猫をかわいがっているんだと思う。

中庭を歩いて先に進むと広場がある。広場に面した建物には青が基調の幾何学模様がタイルで描かれている。天井には丸みを帯びた茶色いドームがあり、窓は釣り鐘型の典型的イスラム建築だ。

正面の建物がシェイフサフィオッディーン廟で靴を脱いで上がると正面奥に墓所がある。ドーム内部は金色、柱は青が基調色になっている。ドームの内部は凹凸がついていて立体的だ。左に入ると中国の明清時代の焼き物が展示された広間になっていてこちらの内装も立体的で目を見張るものがある。

左側の建物にはかなり大きな絨毯と古い文書の展示がある。家族連れや男二人組などから声をかけられて写真を一緒に撮ったりした。ソファーがあり座っていたら眠くて気付くと1時間ほど寝ていた。

先に進むと白いテントに覆われたシェイクシャンサファヴィーの邸宅の遺構がある。この遺構はルートから見るだけで足を踏み入れることはできなかった。

博物館があり紀元前2000年代に作られた土器、土偶、青銅器のほか、パルティアやササン朝時代のコイン、紀元前3~4世紀の金のネックレスにオーナメントなどの展示が目を引く。紀元前10世紀頃の鉄の槍先や剣は錆がなくかなり綺麗な状態だった。ここまできれいな鉄器は初めて見た。イランはメソポタミアやインダスに挟まれてあるのでそれだけ歴史が長いのだなと改めて感心した。

最後に集会場っぽいもうひとつの建物を抜けたら出口だ。廟だけでなく出土品まで凄いとは良い意味で裏切られた。

シェイフサフィオッディーン廟を見て腹が減ったとファーストフードの店に入りピザを注文。来るのを待っていたらノンアルコールビールを2本持って若い男が向かいに座ってきた。

どこから来たのか聞かれ日本からと答えるとうれしそうな顔をして村上春樹が好きなんだとサンマの頭と尻尾が表紙に描かれた本を見せてこの本がそうだと見せてくれた。ペルシャ語なので全くわからなかったがどうも村上春樹の本らしい。

彼は教師と物書きをしているそうで日本に行ってみたいと話していた。気付いたら私の分の会計まで済ませてくれたようで申し訳なかったがご馳走になることに。替わりに本に日本語を書いてくれと言われたのでありがとうと書き、英語でも書いてくれと言われたのでThank youと書いた。

市内観光をしないか誘われたが移動で疲れていたのでお断りした。この後バスターミナルへ行くと話すとタクシーを拾ってくれ、お金まで払ってくれた。何この親切な人。ここまで優しい人ホントに珍しいわ。イラン入国初日でこういう人に会うと国の印象が一気に良くなるね。

コーカサス・イラン旅行記概要

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